チャイコフスキー:交響曲第6番ロ短調 作品74『悲愴』(スコア付き)
ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー: 交響曲第6番ロ短調 作品74 TH 30 ČW 27『悲愴』(スコア付き) 作曲年代:1893年8月 録音年代:1961年 指揮:エフゲニー・ムラヴィンスキー 管弦楽:レニングラード・フィルハーモニー交響楽団
00:00 第1楽章 Adagio—Allegro non troppo (ロ短調) 17:45 第2楽章 Allegro con grazia (ニ長調) 25:54 第3楽章 Allegro molto vivace (ト長調) 34:15 第4楽章 Adagio lamentoso (ロ短調)
《交響曲第6番ロ短調 作品74『悲愴』》は、チャイコフスキーが生涯最後に作曲した作品として名高い。副題の『悲愴』はフランス語の"Pathétique" (パテティーク)からの邦訳であるが、"Pathétique"は必ずしも『悲愴』とは訳せず、『悲愴』という言葉からこの曲のイメージを発想するのは安直である。 第2楽章は5拍子、終楽章はアダージョという独創的な形式をとっており、チャイコフスキー自身も「私はこの交響曲に魂のすべてを注ぎこみました」と綴っている。 なお、この演奏では第1楽章の160小節目 (9:23) でファゴットの旋律をバスクラリネットに置き換えている。これは、ピアニッシシシシシモ (pppppp) の音量にはファゴットは不向きであるなどの理由によるが、この置き換えがチャイコフスキーの意図する管弦楽法ではないという見解もある。