あなたも社楽人!

社楽の会の運営者によるブログです。社会科に関する情報などを発信します。

関ヶ原

2009-07-06 06:36:08 | 社会科関連情報
 今日からしばらく関ヶ原について考えます。
 関ヶ原は、岐阜県と滋賀県の境、中山道の宿場であり、交通の要所です。それは、衛星写真(写真A)で見れば一目瞭然。新幹線ですら、冬には苦労する難所です。
 古来、不破の関があり、東海道の鈴鹿関、北陸道の愛発関とともに三関と呼ばれました。そこから西が畿内、外が関東。今でいうと、関東=外国ぐらいの感覚だったのかもしれません。
 そのため、文化も関ヶ原を境に変わります。
 関ヶ原より東が「たわけ」、西が「あほ」。東が「鰹出汁」、西が「昆布出汁」。いなり寿司は東が「俵型」、西が「キツネ型」などなど。
 見方によっては、日本のへそと言えるかもしれません。(へそから上が上半身、へそから右が右半身…)
 そもそも、都の人(貴族)にとっては、畿内こそが日本であり、関東は僻地感覚。東北以北は、蝦夷「えみし」、まさに外国でした。
 けんかが始まるとき、よく「表へ出ろ!」といいます。家の中を荒らしたくないのです。関ヶ原も、壬申の乱や関ヶ原の戦いの舞台になりましたが、なぜ関ヶ原が選ばれたのか?人間の心理として、あるいは戦の力学として、興味深いところです。
 壬申の乱は、近江朝の軍 対 大海人皇子率いる美濃を中心とした地方豪族の戦いでした。
 関ヶ原の戦いも、近江をホームベースとする石田三成 対 三河の徳川家康の戦いでした。構図は規模の差はありますが、ほとんど同じです。
明日に続きます。
※ 画像はGoogleから引用しました。

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。