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後期初等社会科教育法 全体振り返り(5)

2024-02-25 07:25:32 | 大学・社会教育講義資料

後期初等社会科教育法 全体振り返り(5)

令和5年度後期に初等社会科教育法を受けた学生の振り返りを7回にわたって紹介します。それぞれ、一人当たり平均2,400文字を超える内容を書いてくれました。ぜひ共有してください。課題は次の3点です。(個人が識別できる内容は省いてあります)

1 これまでの15回の授業であなたが学んだことを、大きく3つ以上の項目でまとめなさい。

2 あなたが考えるよい社会科の授業とはどのような授業でしょうか?あなたの経験と、今回の授業の内容を加味して答えてください。(10行程度以内で)

3 「初等社会科教育法」を受けた感想を書いてください。

 ※ 1限・2限混合で、順番はシャッフルしてあります。


1(1) 全員参加の授業のコツと授業のユニバーサルデザイン化

  15回の授業を通して、全員参加の授業のコツについて学ぶことができました。

 全員があたる可能性があるという授業を作ることです。「わかりません」もハンドサインをしたり、反対に「先生に当てられたら困る人」と手を挙げさせたりすることで、勉強が得意な児童生徒以外も挙手できます。また、ルーレットを用いて、ランダムに当てることも、適度に緊張感のある授業へと繋がると思いました。

 学習課題を見える化することです。ゴールが明確になると、全体の学習意欲が上がり活動がより活発的になります。学習課題を見える化する工夫は、「~説明しよう」で文末をまとめること「◯個できた人から~」と“数字”を使うことなどがあります。また、上級編としては一人一人違う学習目標を立てる方法もあります。目標を達成した子どもから、まだ達成していない子へ教え合いが始められ、子ども同士の学び合いできると学びました。しかしこれは、学級経営が上手くいていないと難しいので注意が必要です。

 学習意欲を高めるためには、学習内容を児童生徒の身近なところへ落とし込むことも効果的です。土井先生の沖の鳥島の授業では、沖の鳥島の実物大を持ってきたり、愛知教育大学いくつ分と例えたりしていました。また、私の模擬授業で、スーパーで撮影した魚の値札を使い養殖を提示したことは、身近で次にスーパーへ行くときの楽しみになると講評をいただきました。このように学習内容を身近なものにすることで、子どもたちのワクワクする気持ちを育むことができます。

 そして、全員参加の授業をするために、授業そのものを参加しやすいものにする、授業のユニバーサルデザイン化があります。授業をユニバーサルデザイン化することで、聴覚情報を取り入れることが苦手な児童生徒、発達に遅れのある児童生徒、欠席が続いていた生徒などの困り感を減らすことができます。具体的な手立てとして、授業の進行状況をわかりやすくすることが挙げられます。9班の模擬授業で見たような、「今なにについて考えているのか。」「どのような活動の時間なのか。」パワーポイントで示すことで、全員が自信をもって同じテーマについて思考することができると学びました。また、7班の模擬授業で見た、「ピンクのところが~、水色のところが~」という“色”による指示、検索のヒントになるワードリストも、子どもの困り感削減に繋がる工夫だと思いました。
   全員参加の授業をすることで、児童生徒が授業中に居眠りをしてしまうことを防げ、非行の防止にも繋がります。土井先生の授業で学んだ、全員参加の授業づくりを私も真似していきたいです。

(2) ICTを効果的に取り入れる方法

 ICTを効果的に授業へ取り入れることで、OUTPUTや意見交流、全員参加がしやすい授業になると学びました。また授業だけでなく、教員業務のあらゆる場面で、ICTは活用できると学びました。

 授業では、GoogleFormでミニテストやアンケートをしたり、JamBoardやふきだしくんで意見の共有、ロイロノートで、画像やコメント、動画の提出・共有をしたりすることができます。また、カフートやパワポスライドのアニメーションでクイズを作成できることも学びました。

  教員業務では、ICTアプリを使い、従来の業務を大幅に効率化する傾向が見られます。家庭連絡、個人連絡はClassroomで、家庭訪問はmeetというアプリを使うことで、児童生徒や保護者への対応がしやすくなりました。またGoogleカレンダーを使うことで、予定を教師間で共有することもできるようになりました。

 ICTを効果的に取り入れることで、様々なメリットがあります。プリントの印刷・配布は不要になり、家庭訪問の時間を省くことができたり、採点時間を削減したり、教師の業務を削減することができます。そして、空いた時間を生かして、個別の学習や支援を提供し、子ども一人一人により手厚い指導ができるようになると学びました。また、子ども目線でも、学びの足跡を残すことや仲間の意見を共有することが容易くなったり、多様な活動に取り組めたり、楽しくしっかり学べる機会が増えました。私もこれから、ICTを効果的に活用できるよう学び続けていきたいと思います。 

(3) 教材研究の極意

 第15回の授業で、社会科の教材研究のアプローチ方法を学びました。模擬授業を受けて、名字検索を全国分したり各地へ周ったり、1時間の授業に対し、たくさんの時間を費やす先生の姿に、熱量を感じました。そして集めた資料は私も教科に深い愛情を持ち、学び続ける教師の姿勢を忘れない教師でありたいと思いました。文化や自然と、テーマと異なる視点からのもので、教材研究には幅広い知識が役立つと知りました。教材研究を様々な視点からすることで、学習者一人一人に響く展開にすることができると感じました。

 理科と社会は似たところもあるので、私も土井先生のように多方面から見ていく教材研究をして児童生徒の心を掴めるよう頑張りたいと思いました。幅広い教養を持ち、面白い授業が展開できるよう、専門分野の地学だけでなく物化生や、理科以外の教科にも力を入れていきたいと感じました。
 

2 児童生徒が「楽しい、面白い、もっと知りたい。」と思うことのできる社会科の授業です。社会の授業は知識の詰め込み型になりがちですが、歴史の登場人物になりきって考えてみたり、物語を読むように話が進んだりする授業が良い社会科の授業だと考えています。

 私は、高校の時に理系クラスでしたが、世界史を選択していました。この話を大学の友達に話すと、必ずと言っていい程驚かれ、実際にまだ義務理科の中で世界史選択者にであったことが無いのですが、私からすると「みんなもったいない!」と感じてしまうぐらい世界史が好きです。世界史好きになったのは、高校2年生のときに出会った先生の授業がきっかけで、その先生の授業は、戦いの戦術や武器、どうして争いが起きるようになったのか、その戦いが世界に与えた影響はどうだろうと、話がどんどん広がり、出来事と因果関係がリンクしていました。そのため、授業を受けるたび「なるほどな。」「次はどうなるんだろう。」という気持ちになり、とても楽しかったです。

 そのため、良い社会科の授業は、幅広い知識を基に作られる、楽しく学習意欲を高める授業だと思います。 

3 お世辞抜きで、今回「初等社会科教育法」を土井先生に教えていただけて、本当に良かったです。今の学校が抱える問題や課題を解決する教育法がこの授業を通してわかりました。教採対策をしていく中で、私が実際に教壇に立った時を想像して、学級崩壊をしてしまわないか、子どもが私のせいで学校へ行け無くなったり命を絶ってしまったりしないか、不安でいっぱいになることがあります。しかし、土井先生が実際に教壇に立った時に真似できる、教え方のコツをたくさん教えてくださったので、不安が減りました。土井先生の教育法はどれも、目的や効果が明確で、どのような場合にどの手立てが有効かわかりやすかったです。また教育法について教わるだけでなく、模擬授業で実践し、仲間が授業する姿を見て、学びが定着しました。


1(1)ICT機器を有効活用した授業の効果

  授業の中で、土井先生はよくICTを有効に活用されているという印象を受けた。zoomのチャットをはじめ、パワポの同時編集機能、ふきだしくんのように、リアルタイムで子どもたちが自分の意見を共有できるようなツールとして使用していた。リアルタイムで意見を共有できることで、従来は挙手をしなかったことで埋もれてしまっていた意見も、クラス全員が見ることが可能になり、「こんな意見もあるんだ」という発見を通して、より学びの多い有効な授業に繋がると感じた。また、カフートという、クイズ形式で子どもたちが楽しみながら意欲的に参加できるツールがあることを知ることができた。実際に取り組んでみると、本当にクイズ番組に参加しているようで、カフートの順位の上がりやすい仕様もあり、最後まで逆転できるよう頑張ろうと思える良さがあると感じた。そして、Googleフォームを利用して、紙媒体で行わずとも小テストを行えるということを知った。  Googleフォームに事前に回答を打ち込んでおくことで、教師が回収、丸つけを行うという手間が省けるという魅力があることを知ることができた。以上のことから、子どもにとっても、教師にとっても良い効果があるのだということを学んだ。授業において、タブレットを使用することが当たり前になった今、教師の意図に合わせて、新たなツールを見つけたり、使い分けたりしていくという能力も求められていると感じた。
 

(2) 子どもたちが参加しやすい授業の工夫

  授業の中で、自分が今まで見たことのないような授業の方法・工夫を知ることができたのも印象的だった。考える時間には子どもたちを立たせて、考えついたら座るというように目標を明確に分かりやすくすることや、音読の際には読んだら方向を変えたり、座っても読み方を変えたりすることで暇な時間を作らないかつ、教師側が進行度を把握しやすいようにするなど、誰もが分かりやすい「視覚的」な部分の工夫を知ることができた。また、子どもたちから意見を求めるときに、ルーレットを用いて緊張感を与えることで飽きさせない授業にする工夫や、選択肢を指で出せるようにすることで、普段挙手発言が苦手という子どもも気軽に自分の意見を出すことができるかつ、リアルタイムで意見を出すことによる話し合いが発生するという工夫も知ることができた。全てを挙げきることはできないが、以上のように非常に多くの授業の方法を知ることができたが、どれも見たことがないようなものだが、きちんと効果も考えられているもので、とても有意義な学びの時間であった。ただ前を見て座って授業を聞くだけという「授業の当たり前」のようなものを、変えていこうとすることが、より子どもたちが意欲的に参加しやすい授業へと変えていくことができるのではないかと考えた。
 

(3) 教材研究の大切さ

  これは特に最後の「名字」の授業において感じたことなのだが、子どもたちが心から面白いと思える授業は、もちろん授業のやりかたも大切ではあるが、いかに教材研究を熱心に行うかが重要なのではないかと考えた。教師自身が「これは面白い」と思えたことこそ、熱心に伝えられるものだし、それが授業に参加している側の子どもたちにも伝わるのではないかと思うからだ。教材研究を熱心に行うことで、新たな発見や豆知識の発見にもつながり、より内容の濃い授業をすることができる。そして、子どもたちも「社会って面白い」と思えるきっかけになり、そこから自分で調べようとする姿勢が生まれるなど、新たな学びへとつなげることができる可能性がある。教師の業務が多忙なことも分かってはいるが、できる範囲で、熱意をもった教材研究を行うことが良い授業に繋がるのだろうと感じた。
 

2 子どもたちが楽しみながら考え、自分なりの意見を出し、面白さを見つけたり、学びを深めたりすることができる授業がよい社会の授業であると考える。自分の経験してきた社会の授業は、教科書を読み、教師が板書する通りにノートを写し、たまに社会科見学というような、知識を一方的に教えられているような授業ばかりであった。正直、面白さを感じられたことはなかった。自分のような経験をさせないために、ただ知識を淡々と教えるのではなく、資料や写真のみを提示して子どもたちが考える時間を作ったり、カフートなどのクイズ形式にして楽しみながら知識を確認したりすることを多く取り入れたい。また、意見交換も挙手発言のみに頼るのではなく、ICT機器を有効活用して、全員からリアルタイムで意見を出してもらうことができるようにしたい。自分自身が挙手発言を苦手とするタイプであり、挙手発言の強要が本当にストレスであった。そのような子どもたちは、ICT機器上で意見を出すことは、クラス全員が挙げているということを視覚的に実感することができるため、心理的な負担を軽減しながら、自分の意見を述べることができるのではないかと考えるため、積極的に活用していくべきだと考えた。
 


3 講義を受け終わった今、土井先生の授業で本当に良かったと感じています。実は、今回行った模擬授業が、自分の人生の中で初めての本格的な模擬授業でした。(幼児教育専攻なので、教育実習は幼稚園に行ったため。)やはり、初めての模擬授業となると分からないことだらけになりがちだとは思うのですが、土井先生の講義は社会の知識をただ伝えるだけではなく、実践に生かすことができるという部分もきちんとあったため、自分の中での授業のイメージがしやすかったです。お世辞にも良い模擬授業ができたとは言えませんが、同時に学びも多く、自分にとってプラスの経験になっていると感じています。また、自分と同じ学生という立場の義務理科の子たちの授業を見て、良い点、改善点を考えることで、より良い授業とは何だろうということを考える機会にすることができました。将来、教職に就いた際には、学んだことを最大限に生かしていきたいと思っています。

 半年間ありがとうございました。


1(1)学習課題を設定するときのポイントについて

 どの教科でも、自ら問題や課題を見い出し、見通しをもって解決方法を考えさせることが大事であるということを学んできたが、どうしたら子どもたち自身に課題を見つけさせることができるのか不安な部分があった。そもそも学習するとは、子どもたちの中に芽生えた「あれ?」「どうして?」を解決することである。子どもたちからこのような疑問感情を見い出すための方法として、学習内容につながる写真やグラフを提示する方法がある。その時に、ただ見せるのではなく、隠したりぼかしを入れたりすることで、より子どもたちは真剣にその資料と向き合おうとするようになることを学んだ。実際に、私も講義の中で、写真の一部が隠されたものやモザイクがかかっているものを見ると、もっと詳しく知りたいという思いを抱き、あまり興味がない分野でも気付かないうちに、授業に意欲的に参加していたので、とても驚いた。

 また、学習課題について、文末を「説明しよう」にすることが好ましいということを学んだ。調べようや考えようという締めくくりはよく目にする。しかし、これでは、調べる行為や考える過程に満足してしまう。説明しようと設定することで、授業の最後に学習課題に戻って、本時の学びを自分の言葉で伝えることができるかどうかが明確になる。社会科に限らず、理科の授業でも実験や観察を通して得た学びを自分の言葉で説明することができる学習課題の設定をするように心掛けたい。

(2) 「見える化」された全員参加型授業について

  講義で出てきたフタコブラクダのグラフにも示されているように、現代、学力の二極化が問題となっている。全員がB以上となる授業を目指せばいいと言われているが、実際のところ、極端に言うとAかCとなっている。Cの児童は、わからないから授業に意欲的でない、授業に意欲的でないからさらにわからなくなっていくという負のループに陥っていると考える。そこで大事なのが全員参加型授業である。しかし、教師1人で学級の児童全員が参加しているのかどうかを見るのは難しい。だから、「見える化」する必要があるのである。見える化する方法として、全員を立たせて答えが見つかった人から座らせる、手元の資料を見るのではなく、スクリーンを用いて全体表示をする、○○見つけた人~というのではなく、全員指出して○○に指置いて~と指示することなどを学んだ。見える化することで分かっているかどうかが評価できるとともに、手こずっている児童の支援がしやすくなる。全員参加型授業を実現することで、授業に意欲的な児童が増えるとともに、児童らの自己肯定感も高められると思うので、全員参加型授業ができる教師を目指したい。

(3) 教師自身が楽しいと思える授業づくりについて

 土井先生の模擬授業を受けているときに特に感じたことは、授業をしている様子がとても楽しそうで、社会科が好きなんだなと伝わってくる授業をされていたことである。私は社会科に苦手意識をもっているため、授業を受けることが億劫になるのではないかと不安だったが、土井先生が楽しそうに話している様子を見て、社会科っておもしろい教科だと感じることができた。他の大学の講義でも、先生自身が教科に魅力を感じて、楽しそうに授業をしている講義は、私も受けていて興味深いと感じることがあった。本講義もそのように感じたので、私自身も理科教員として、楽しみながら授業をしたいと思った。理科の単元の中にも苦手な分野はあるが、教師が苦手だと思っていることが子どもに伝わってしまうと、強制的な学習になりかねないと思うので、学習内容を自分なりに落とし込んで、オリジナルの授業ができる教師になりたいと思った。

 

2 私が考える社会科のよい授業とは、「そういうことか」が多い授業である。私は、社会科は暗記教科だと思っているので、理論的な私にとってはただ覚えることがとても苦であった。しかし、教科書に書いてあることをそのまま伝えるのではなく、

 教師が実際に現場に行って撮影した写真や入手した情報を用いて授業を展開していくと、物事の背景が見えてきて、おもしろいなと感じることが多くあった。例えば、名字は人の流れを示すという授業を受けたとき、授業を受ける前は自分の名字がどこ由来なのかを調べる授業になるのかなと想像していた。しかし、実際に授業を受けてみると、名字の分布やどん兵衛の味など共通の分離ラインがあることを知った。さらに、それに気付くだけでなく、なぜそのような分かれ目が出来上がったのか、味の違いにどのように地形が関係しているのかなどを考えさせられる発問があったことで、「そうなんだ」で終わるのではなく、「そういうことか」となって、おもしろいなと感じた瞬間であった。

 社会科に関係なく、授業は、わかった、できたが多くあるとおもしろいものになると考える。ゆえに、社会科の授業においても、子どもたちが覚えさせられているという感覚にならないようにするために、「そういうことか」が生まれる授業を行いたい。 
 

3 私は本講義を受けて、「社会科」が少し好きになったと感じる。もともと地理は興味深い内容だと感じ、好きだったが、とにかく歴史が苦手だった。歴史は暗記科目だと思っているので、教師になったらどのように教えたらいいのか不安を感じていた。しかし、本講義を受けて、資料の扱い方や人物写真の見せ方など、工夫の仕方でおもしろい授業が展開できることに気付いた。また、本講義ではICT機器の活用場面が多く見られたが、理科の授業でも真似できると思った。理科は実験がメインなので、比較的、全員参加を促しやすい教科だと思うが、実験のない理論的な単元ではICTを用いて、子どもたちが楽しい、おもしろいと思える授業をしたいと思う。

 社会科の授業だけでなく、教師としての事務的な作業で役立つスキルなども知ることができ、とても興味深い講義で楽しかったです。ありがとうございました。


1(1) 社会科を学ぶ意味について

  社会科を学ばせる意味とは、これからの社会を支えていける存在を育成するためだと考える。社会科の小学校6年時の学習目標は、歴史を学ぶ中で自国に尊敬と愛を持てるような学びに繋げることである。つまり、児童はただ歴史や地理に関しての知識を記憶する、教師はただ事実を列挙していくだけではいけないのである。知識をつけた後、どのようにして自分や周りに生かしていけるかが重要なのである。例えば、自分の住んでいる地域の特産品について調べたのであれば、それをどう全国に発信していくのかを考えたりすることだ。“今まで”と“これから”を繋げて考えることのできる授業をつくり、児童が主体となって学ぶことができると、社会を支えていける存在を育成していけると考える。


(2) 授業準備の重要性について

  15回目の土井先生の授業で、授業準備は授業の楽しさに直結すると感じた。圧倒的に情報量が多かった。授業資料は、新聞や書籍、テレビ、インターネットだけでなく、現地まで自分で調査して収集した情報もあった。やはり、ここまで情報が濃いと内容モリモリの授業になる。しかし、先生の授業には情報が独立しているのではなく、つながりを持っていた。ここが一番驚いたポイントだ。多分、今までの私は情報を独立させて提示してしまっていた。そうすると、受ける側は別々の情報として認識してしまうだろう。情報と情報を繋ぎ合わせて紹介するためには、「どれだけその情報について理解しているか」と「予備知識がどれだけ備わっているか」だと考える。今回の名字の分布から、どん兵衛に繋げて考えたりすることは、普通では考えつかない。自分の中にある知識をどう引き出していくか、いけるかが大切だと思う。情報と情報を繋げる時には、必ず身の回りのものにしたほうが良いとも思った。これは社会科だけではないと思うが、身の回りと結びつけられると、自分自身の問題と捉えやすくなり、主体的な学びに繋がると考える。つまり、教師は常日頃から様々な情報に気を配り、学ぶ姿勢を忘れずに過ごしていくことが大切だと分かった。そして、その知識を最大限活用させる授業準備が必要なこともわかった。
 

(3) 授業内のICT活用について

  ICTで意見をまとめる活動はよく見かけたが、ICTで復習したり活動したりしたのは初めてだった。たくさんの模擬授業でたくさんのツールを発見することができた。特に、カフートは非常に面白かった。簡単に作成できるし、短時間で一斉に活動ができることが魅力だと思う。ポイントランキングで順位が表示されるので、全員が取り組みやすいと思った。また、これを導入に使うのか授業のまとめに使うのか、個人で使うのかグループで使うのかによって得られる効果も変わることを実感できた。一つのツールでも様々な活用の仕方があり、たくさんの効果を望めることが分かった。自分が知らないだけで、インターネットにはたくさんのツールであふれていることを実感した。積極的に活用し、良い部分は取り入れていく姿勢が今後重要になってくると考える。
 

2  身の回りと結びつけて考えられる授業だ。社会科を学ぶ意味は、これからの社会を支えていける能力を身に付けることだと考える。既存の知識だけを身に付けるだけでは、“今後”についての考えを持つことができない。つまり、授業では知識を身に付けさせるだけでなく、その知識をどうやって身の回りと関連付けさせ、今後について考えられるかが重要だと思う。そのために、教師としてたくさんの情報を収集して、児童に提示し、考えさせられるような工夫が必要である。今後の自分の生活や地域、日本、世界について考えを持てる児童を育成できる授業がよい授業だと考える。

 

3  いろんな知識と技能が身につきました。学校ですぐに実践に取り入れられるようなものばかりだったので、非常に充実した授業でした。ありがとうございました。


1(1)授業内で使える小技~全員参加の授業づくりのためには~

 まず、この社会科の15回の講義の中で、私が最も大きな学びであったと感じることは、授業内で用いることのできる小技についてである。授業を作るにあたって、まず考えなくてはならないのが、「全員参加の授業」であり、そのためには様々な工夫を凝らすことが重要である。例えば、授業の導入部でクイズを行い全員の興味を高めた状態で授業内容に移ったり、ルーレットなどの指名方法を工夫したりと社会化のみならず用いることのできる手法を知ることができたと感じている。また、これは後述のICT活用にも関連することなのだが、Kahoot!やふきだしくんなどの教育支援ツールの存在であったり、ヒントカードであったりといった、全員の前で意見を発表するのが困難に感じる子どもでも、積極的に授業に参加できるような工夫についても多く学ぶことができ、参考になったと思うとともに、模擬授業等で活用し実際にツールの有用さに気づくことができ、良かったと感じている。個人的に、2点についてはぜひ取り入れたいと感じる手法があった。1点目は授業内で子どもたちの意見をとる時に選択肢を用意しておき、額の前で指を用いて考えの表明をするという活動である。この活動は、手軽ながらも大きな効力を発揮するということを、実際に授業を受けながら感じることができたため、今後の授業ではぜひ使っていきたいと思っている。 2点目は発問の工夫である。考えよう・調べようより「説明しよう」や、「それってどういうこと?」、「○○さんの言ったことってどういうこと?」という問い返しは子どもたち自身が授業を作っていくのだという感覚に繋がり、全員参加の授業を作るためには問いかけ・投げかけについても大いに気を配る必要があると強く感じた。

(2) 教育へのICT活用について 
 前述のように、Kahoot!やふきだしくんなどといった教育支援ツールをはじめとして、教育に活用できるICTの存在についても多く学ぶことができたと感じている。大きく分けて子どもたちに向けた授業内ツールと、業務の管理に関するツールについて、それぞれ学ぶことができた。授業内で用いることのできるツール・アプリケーションに関していえば、Kahoot!やふきだしくんはとても参考になった。Kahoot! に関しては授業内の模擬授業で用いただけでなく、他教科の模擬授業でも活用したほど、自分の中では画期的で面白いアプリケーションであると感じた。授業の導入部で、前時までの振り返りをクイズ形式で取り組ませることで、授業への参加度が高まったり、学びを面白いものだと結び付けるようになったりするという効果があり、実体験をもとにそれを強く感じている。今後の学修活動においてもぜひ参考にしていきたいと思うとともに、有効なツールはほかにないか探し、活用できる場面を見極めていきたいという思いが高まった。業務の管理についていえば、成績やその他情報の管理などに用いることのできるツールが、自分の想像よりも整備されていたことから、教員の働き方改革が少しずつ進んでいるのだと感じたことを強く覚えている。自分が最も驚いたこととしてはGoogle Formの活用である。Google Form上でテストを行うことで、正誤判定だけでなく、回答の割合や正答率、また得点の管理などを一括で機械が行ってくれる上に、データの保存も容易であることを学んだ。自分のイメージでは、テストというものは紙面上で行い、時間をかけて教員が採点するものであると思っていたため、それをWeb上で行うという発想は目から鱗だった。言い方は悪いが、仕事はどこまで無駄を省けるかだと個人的には思っているため、Google Formでの確認テストはぜひ実施したいと考えている。
 

(3) 指導案の書き方について

  最後に指導案の書き方についてである。今まで様々な授業で指導案を作成してきたが、書き方についてはあまり触れられなかったようにも感じており、自分は授業内での作成や、教育実習時の指導案作成のたびに頭を抱えてきた。しかしこの授業内で、指導案を書くにあたりポイントとなることを学ぶことができ、不安も軽減されていったように思う。指導案作成に当たって、単元観や指導計画など、多くの箇所で学習指導要領や年間指導計画等からコピー&ペーストで良いのだということを知ることができ、とても気が楽になった。 

 

2  自分の考えるよい社会科の授業とは、講義内でよく用いられていたように「全員参加の授業」であると思う。全員参加の授業を作るためには、子どもたちの参加具合に大きく関わる「授業自体の面白さ」と、1人の子どもも取り残さない「教師の細かな配慮」によって決まってくるのだと感じている。「授業自体の面白さ」という観点では、教師の準備次第で決まるのだと感じている。最後に受講した苗字についての授業のように、楽しく学べる授業であれば、子どもたちは積極的に学ぶようになる。また、「教師の細かな配慮」という観点では、子どもは1度でも授業内で疎外感を感じてしまえば、自己肯定感の低下からその後の授業では積極的な参加はみられないと感じている。そうならない、またはそうなってしまった際のケアのために教師が配慮をする必要があるなと感じた。前述のヒントカードの存在や、できる子の意見の言い換えなど、苦戦している子への成功体験という作ることで全員参加の授業を作ることに繋がると感じている。これを実現するためには、教師の準備が必要不可欠であり、教員が子どもたちを立てようという意識のもと成り立つ授業が良い社会科の授業であると、この授業を受けてきて強く感じている。
 


3  今回、「初等社会科教育法」として受講したが、この講義はすべての教科に共通して活用できる学びばかりであり、今回は社会という教科であったが、他教科においてもこの学びを適用し、活用したいと考えている。また、自分は社会という教科に苦手意識を持っており、正直嫌いな教科だったが、今回この講義でサンプルの授業を受け、小学校時にこのような授業が受けられていれば今頃は違ったのでは…と感じることが多々あったため、このような思いを自分の児童生徒にさせないためにも、楽しく学べる授業については今後も学び続けていきたいな、と思えるような講義だった。

 多少自分には課題は残るといえども、多くのことを学ぶことができたと感じているし、自分は今後何をすればよいかが明確になった授業であったと思う。


1(1) 発言者の当て方について

  私はこれまでの講義でクラス全員が授業に参加するための発言者の当て方の工夫について学んだ。発言者を当てる際にはだれを当てるのかランダムで決め、それを前の黒板で抽選のようにして発表するというようにしていた。こうすることで自分が当たるかもしれないという緊張感から児童は授業をしっかりと受けようと思うようになるとだろうし、大学生の自分でも授業を真面目に受けなければいけないと感じ、他の講義よりも真面目に受講することができた。
 

(2) 話し合いの仕方について

  私はこれまでの講義でさまざまな話し合いの仕方について学んだ。グループで相談して答えるクイズを出した時には、声を出すことを禁止していた。そうすることで、手話や筆談などをすることで声に出して話すよりもコミュニケーションが活発になり面白いと思った。話すことが苦手な子どももこのような少し変わったコミュニケーションの形を作れば普段よりも活発にコミュニケーションをとることができるのではないかと考える。プリントを後ろに回す際の笑顔で「どうぞ」「ありがとう」の決まり事も少し恥ずかしくてやってみるとおかしくて笑ってしまったが、それが周囲との話し合いを円滑にしていると感じた。
 

(3) ICT活用について

  私はこれまでの講義でICTの活用方法について理解を深めることができた。特に学ぶことができてよかったことはカフートについてである。ただのクイズだというように考えていたがやってみると大学生でも盛り上がってしまい、小学生にやらせたら大盛り上がり間違いなしのとても優れたツールであると感じた。模擬授業で実際に自分で問題を作ってみてみんなにやってもらうという経験をすることができ、クイズの不正解の選択肢を考えるのは少し難しかったがとても簡単に作ることができ、自分が教員になった際にはとても重宝するだろう。
 

2  私が考えるよい社会科の授業は子どもが考えを発表する授業である。私が印象に残っている社会科の授業は高校の政治経済の授業で、その社会の先生は授業の中で頻繁に生徒を当てて考えを発表させていた。少し怖い先生で分からないから答えないということを許してくれず、生徒が分からないと言うと今考えていることを言ってみろと言い、正解がでるまで違う人を当て続けていた。教科書は開かないで教科書に書いてあることをそのまま教えるということをせず、教科書に書いてあることに自分でたどり着ける知識を教えることで後は生徒に考え発表させていた。自分も当てられたときに何かは答えられるように授業中に今何を考えればよいのか考えていた。はじめのうちは怖くて緊張感のある授業で嫌だと感じていたが定期テストの時期になると驚くほど学んだことが頭に入っていて、その先生のすごさに気づいた。そのため、緊張感をもって考えを発表する授業がよいと考える。
 

 3  土井先生とは異なった考えになってしまうけれど、私は土井先生の授業を15回受けたかったと感じた。もちろん模擬授業をすることや学友の模擬授業を受けることは貴重な経験だった。しかし、最後の苗字の授業はとても面白くて、このような授業をもっと受けたかったと感じた。土井先生の研究の成果をもっと自分のものにしたいと感じたので、社楽人のサイトを見て学んでいきたい。

→ 土井の授業の概要はここでも見ることができます。  https://shiyuukan.com/houkoku20231208/   https://shiyuukan.com/houkoku20221208/  https://shiyuukan.com/20211210houkoku/ https://shiyuukan.com/20201211omoshiro/  https://shiyuukan.com/201907omoshiro/  平成30年  平成29年  平成27年度  平成26年度  平成25年度 


1(1)ノルアドレナリン

 アドレナリンを出す、これが授業において非常に重大であることをま学びんだ。その方法はたくさんあり、この授業で知ったことは、全員に緊張感を与えることや、全員が参加できるシステムを作るといいということだ。例を挙げる。何か少し考えるときは起立させ、解決したら座ること。指名をランダムにし、ルーレットで表示すること。勝負形式にすること。指名をせず、全員に指番号で答えさせること。などである。誰もが授業の一員であると自覚することが、授業において大切であることを学んだ、
 

(2)授業に施す小さな工夫が楽しい授業に繋がる。

 これまでの私は、授業全体の構造が学びに重大で、細かい部分は子どもたちは気にしないものであると言う感覚だった。どのような活動を行うかということばかりで、その演出だったり、見える化をしたりと、工夫を凝らすことは怠っていたと思う。しかしこの授業では、メインの活動を行うときに楽しそうな音を鳴らしたり、結果発表のアニメーションをほんの少し凝らしていたりと、授業を淡白にしない工夫がたくさん散りばめられていた。実際大学生の私ですら、ワクワクしたり、「メイン活動だ!」と心の準備をしていたりと効果を実感していた。子供に対しては、より効果的であると確信できる。

 
 (3)ICTを上手く使う。

 私はICTに対して、特段いいイメージを持っていなかった。元来、存在しなかった技術であるため学習に必須というわけでもないだろうし、ICTを使う際、接続がうまくいかなかったり、不具合で動かなくなったりし、対処に時間を取られてしまうことが多くあったためである。しかし、この授業で、吹き出しくんやカフート、パワポの全体共有など、現実世界だけでは実現が困難となりそうなギミックをたくさん知った。これまでのICTがなかった頃の教員が、「こんな授業ができたら楽しいだろうな」と掲げつつ、諦めてしまった授業方法が、ICTの登場によって、実現可能となったのかもしれない。創意工夫をやめずに、ICTも駆使して授業作りに取り組む必要があると感じた。

 

 2  私が考えるよい社会科の授業とは、社会科について興味を持たせつつ、自分も社会の一員であると自覚させ、参加を促すことができる授業だと思います。私は、最初社会科が始まったとき、生活科と比べて堅い印象がある社会科に対して、苦手意識がありました。しかし社会科は身近な事柄を学ぶことから始まり、その範囲がじわじわと拡大していくものだと学びました。実際振り返ってみるとその通りで、自分の住む町から始まり、隣の街へ、県へと範囲が拡大していき、自分の中の世界が広がっていく感覚にワクワクしていたのを覚えています。自分の住む社会だからと、楽しく学ぶことができたのを覚えています。それでも、どうしても内容が固くなってしまい、苦手意識が増幅される箇所はあるものだと思います。中高では、社会を楽しく受けることは少なかったと思います。しかし大学生になった今、この授業を通して、楽しく社会を受けることができました。それは、授業に散りばめられたたくさんのテクニックと先生のキャラクター性によるものだと思います。クイズを出されたとき、本気で答えが何か考えたり、質問されたことについてたくさん思考したりと、自分の中に社会科の内容についての興味がしっかりあることを実感しました。それを引き出せるような授業ができると、いい授業だと感じます。
 
 

3 この授業では、たくさんの授業テクニックを学習することができ、 教育実習が終わった後期に受講しているのをもったいなく感じることがあるくらいでした。学んだことを念頭におきながら考える模擬授業は、たいへん楽しかったし、実際の子供を相手にどのように作用するか試してみたいとも感じました。この講義で学んだことは社会科に限らず、応用できるものであると実感しています。今後の教育実習や、将来教師になったとき活かしたいと思います。


1(1) 全員参加型授業

  この15回の授業の中で1番考えさせられたのは、教室内の児童・生徒が全員参加する授業のことです。わからなくて意欲をもって授業に参加できない子、消極的な性格で挙手することや意見を言うことができない子、外国にツールがある子で日本語理解が不十分な子など、授業に積極的に参加できない子には様々な理由があります。教室にいる児童・生徒の実態を把握し、それに配慮した授業つくりを行うことで、前向きに授業に参加することができるようになり、より学校を楽しく過ごすことができると思います。

 そんな全員参加型授業を作るためには、授業つくりにおいて2つのことが必要だと思いました。1つ目は、ICTの活用です。アプリケーションを使用することで、全体の意見交流を円滑に行えるようになったり、ゲームなどにより活発に授業に取り組めるようになったりします。例えば、Kahoot!を使用して、導入でクイズを行ったり、ふきだしくんやPowerPointで意見交流を行ったりすることができます。2つ目は、導入のつくり方です。児童・生徒が興味を持ってくれる導入を作ることは、全員が積極的に授業に参加するために必要なことです。ここで、興味がわかない、つまらないと思ってしまっては、授業に参加することが難しくなってしまいます。全員参加型の良い導入を行うには、上記で行ったようなクイズで興味を持ってもらったり、立場を明確にして議論のようにしたり、不思議を解決したいと思うような資料を提示したりすることが必要だと思いました。 

(2) 見える化の授業

  次に見える化の授業についてです。少し上記の全員参加型授業にもかかわってくるものになります。見える化の授業とは、挙手の際、賛成・反対・付け足し・わからないと指で合図をすることで、わからないの見える化をすることができます。わからないの見える化をすることで、その子に的確に授業理解を支援することができます。また、全員が挙手することができるので、全員参加型授業にもつながります。さらに、これは全員が意見をアウトプットできていることの見える化にもつながります。

 見える化の授業はその他にもあります。黒板に名前磁石を張り付けるなどをして進度の見える化。「~を説明できるようにしよう。」とめあてを決めて、授業のゴールを細分化することで、学習課題の見える化。写真やイラストでの、視覚理解をすることができる見える化などがあります。見える化の授業は、児童・生徒にとって敏感である視覚を使った支援であるため、より理解を促したり、的確な指示を促すことにも有効です。

(3) 教員の探究的な学び

  最後に、教員の探究的な学びです。これは、大学内の今までで受けてきた授業の中でも、今回の社会科の授業で考えさせられました。社会科の授業は、時事にもかかわってくるものもあり、また、私たちが学んだ歴史から新たな発見で変わったというものもあります。よって、社会科を教えるためには、常に自分の情報を更新したり、常に学び続けたりすることが大切であるとわかりました。これは、社会科問わず、どの教科でも学び続けることが必要であると思います。教員は先の時代を生きていく児童・生徒に教えていく職業です。だからこそ、教員は時代の最先端、未来を考えることができるような人物にならないといけないと思いました。

 

2 私が考える社会科とは、未来の自分たちの社会・世の中をよりよくするために、歴史や現代について学ぶ授業であると考えます。先が不透明で見えない時代と言われる世の中を生きていくことになる子どもたちに、過去の歴史からの成功や失敗、今ができた理由を知ってもらうこと。今の世の中はどのようにして成り立っているのかを知ってもらうことで、子どもたちは大人になってからもよりよく生きていくことができると思います。また、過去を学び、今を知り、未来を考えることが社会科ではできるので、この経験から学び続ける姿勢をもつことにも繋がると思います。そのような、過去と現代、未来について考え、よりよくしていくために考え続ける。それが社会科の授業であると私は考えます。

 また、 世の中は今後生きていく児童・生徒に必ず関わってくるものです。だからこそ、全員参加型授業が大切であると思いました。世の中を知り、考えることを教室内全員の児童・生徒に行ってもらうためにも、全員が楽しく前向きに挑むことができるような授業つくりをしていきたいと思いました。

 

3  私はなによりも楽しかったです!毎回の学びがたくさんある授業内容で、たくさん考えさせられ、そしてたくさんのことを学ぶことができました。

 先生のブログをこれからも見ることができるように、URLをお気に入り保存してあります。授業つくりの時も、どんなアプリが自分たちの授業にとって便利なのか、先生のブログを使ったりして調べました。

 最近この授業をきっかけに、はまっていることがあります。それはYouTubeで時事ネタや歴史の開設を見ることです。先生が見せてくれたチャンネルの「ざっくり解説」全部見ました。私のお勧めは、「ミジンコでもわかる時事ニュース」や「だーまめ」、「野心家ずんだもん」です。良かったら見てみてください。私実は(  )の先生をやっているのですが、その生徒の小学5年生の男の子に紹介したら、「野心家ずんだもん面白い!任天堂法務部強すぎ!」など、言っていてので、小学生も理解し、面白いと思ってくれる時事ネタチャンネルです。


1(1)ICT教材の活用による児童生徒の意欲向上について

 本講義を通してICT教材を活用することで児童生徒の意欲向上につながると実際に模擬授業を行って感じた。中でも一番実感したのはkahootによる授業導入である。授業内容に沿った早押しクイズによって事前に本時の流れをつかめるだけでなく、仲間同士競い合ってクイズに取り組むことができ意欲向上に繋がると感じた。ほかにもロイロノートや指名の際にランダムで行う教具を使うことで児童生徒の意識が自然と授業に向かう空気感を作ることができると感じた。

(2) ICT教材の活用による教師の負担軽減について

  ICT教材を活用した授業を実際に行ったことでICTによって教師の負担が軽減されると実感した。最もそれを感じたのはグループ活動での児童の考えの把握である。私たちはロイロノートを活用しグループでの意見を一つのインターネット上の紙にまとめさせることを行った。それによりグループワーク段階で全グループの意見交換の進行度が把握できたほか発言を求める際によく考えられている意見を紹介するといったスムーズな授業展開を実現することができた。成績評価では従来、発言に対する意欲を評価することはできたが発言内容、グループでの意見交換の成熟度などは教師の記憶や教師の主観的な評価に頼られる部分が多かったように思う。ロイロノート等を活用した授業を行うことでより客観的で正確な評価ができるほか教師の負担の軽減につながると感じた。

(3) ICTに依存しない授業づくり

  ここまでICTを活用した授業に焦点を当てたが、「活用」と「依存」の区別をしっかりとすることが大切であると考えている。そのために最も大切なことは教師の教材研究と学び続ける姿勢であると考える。ICTは従来の授業の中に組み込んでいくことでよりよい授業を行うことが期待できるがICTを中心として授業を作ってしまえば、学ばせたいことを見失ってしまいただICTの力で子どもの興味を惹くだけの中身のない授業になってしまうと考える。本講義の社会科では特に日々移り変わる社会の情勢に注視し、常に学び続ける姿勢を持つことが何より大切であると考える。児童生徒に学ばせる立場である教師はそれ以上に学ぶ姿勢を持つことが必要不可欠である。そうした意識のもとでICTを活用すればよい授業にアップデートし続けられるのではないかと考える。ICTに活用されるのではなく、ICTを活用することを軸に授業づくりを行うことが大切であると考える。
 

2  私の考える良い社会科の授業とは先に述べたようにICTを「活用」できる授業であると考える。私が中学生のころは板書をノートにきれいにまとめ、テスト勉強もノートにまとめ評価されるという、学力の定着の手段として見栄えの良いノートづくりが重視されており内申点のために先生に好まれるものを作るという学習の本来の目的から外れたものであった。しかし本講義ではICTを活用し「板書」、「ノートまとめ」というものから離れた授業を体感した。高まる興味の中で自然と単元に対する知識が付き、生活が豊かになることを実感した。「暗記」いわゆる知識偏重型の授業から離れ主体的に「学ぶ」ことができると感じた。

 以上からICTを活用した授業が良い授業であると考える。

 

3  本講義ではICTを活用した模擬授業を中心に行いICTが授業をよりよくすることを実感できた。ICTを活用するためには入念な授業準備が大切であることも感じた。教師になってからも学び続ける姿勢を持ち、よい授業を実現できるよう精進していきたいと考えた。


1(1) 授業内でのICT活用方法について

  ICT活用については多種多様なアプリケーションやサイト、思考ツール、PowerPointの応用方法などを学ぶことができた。自分自身、知らなかったものばかりであり、授業内で実際に自分が体験することで、ツールの有効性を実感することができた。

 まず、アプリケーションやサイトについては、社会科の授業に限らず、どの教科でも実践できるようなツールが多いと感じた。特に印象に残っているものは、Googleformの活用方法である。「Googleformは、アンケートを取るものだ」という印象が強く、学校教育の現場でもアンケートを取る際にしかあまり利用方法が思いつかなかった。しかし、この授業では、小テストに利用することで採点時間や分析時間の大幅な節約が見込めたり、意見を集めてテキストマイニングを行うことで学級全体としてどのようなワードに着目しているのか可視化できたりと、利用の仕方によっては授業内でも活用できることが分かった。その他にもカフートやジャムボード、ふきだしくんなど様々なツールを知ると共に、先生の授業や模擬授業により実際の活用場面を見ることができた。授業する側と授業を受ける側ではまた印象が異なることも分かった。ふきだしくんについては、自分の模擬授業で使用したが、意見が多く出てきた場合にうまくまとめれなかったという反省もあった。実際に自分が授業で使用してみると、ツールに対するイメージがまた変わってくると思うので、他のツールも模擬授業や教育実習等で使用してみたい。また、自分の専攻である技術科に使えるアプリケーションとして紹介されていたものも、ほとんど知らなかったものだったので、それらも模擬授業等で実際に使用してみたいと思った。

 思考ツールに関しては、児童が思考しやすくなることで集中力が上がり、体感時間が短くなるということを授業内で体験的に学ぶことができた。特に小学生は、まだ集中力が十分に身についていない上に、論理的に思考することが難しい児童がいると考えられるため、思考ツールを有効活用することで児童の学びを深めることができると考える。また、大人になっても論理的思考力や、整理して物事を考えることは必要だと思うので、小学生のうちからツールに慣れておけば自然に思考力が向上していくのではないかと思った。

 PowerPointについては、今まで授業内の説明をする場面でしか使用イメージが無かった。しかし、授業内では、画像が徐々に表示されるようなアニメーションを使いクイズを作る方法、技術科や家庭科、図工などでは、今までの作品を写真にとって記録していくことでポートフォリオを作成することができるという方法など、授業説明だけではない使い方があるということを知ることができた。模擬授業で私は、アニメーションを使用したクイズを出題した。全員の様子を見ていると、注目させるような出題をしたことで、全員の視線がスクリーンに注目していて、狙い通りの出題ができたと実感した。使い方によって、児童の注目を引き付けたり、授業のメリハリがついたり児童にとっての効果が高まると考えられるので、ぜひ今後も使用していきたい。この授業は、今までパワーポイントを有効活用できていなかったと知るきっかけになったので、パワーポイントの機能をもっと学びたいと思った。

(2) 全員参加型授業への工夫

  全員参加型授業への工夫については、授業内でなぜ全員参加型授業が必要なのかというところを教わったうえで、全員参加させる方法を知ることができたので、理解が深まったと感じる。また、この授業では、全員参加させる方法は、ICT活用だけではないということも学ぶことができた。

 ICT活用については、個人のタブレット画面を電子黒板に一斉に表示することで、全員の意見を全員が見れる状態を作ることができる。また、ZOOM等のチャット機能、エクセルやワードの共同編集なども、全員の意見を把握し自分の学びと繋げられるので、良い活用方法だと思った。

 ICT活用以外の工夫も学ぶことが多くあり、全員起立させて緊張感を与え全員を見える化、向きを変えて3回読ませることで全員が既定の回数を読ませられる、賛成、反対、意見の他にわからない・考え中という選択肢を与えることで全員が意思表示できる状態にするなど、ここにあげられないくらい工夫を多く学ぶことができた。また早く終わった生徒に対しては、ヒントを考えさせたり、口パクで読ませたり作業指示をすることで、全員が最後まで取り組ませられる工夫があるということも分かった。クイズの回答をさせる場面では、手をおでこに当てて全員が回答するという工夫があった。実際に模擬授業で使用してみると、習慣化された児童に対してはやりやすいと感じた。教育実習等の際でも、やり方は難しくないので、児童に習慣づけさせれば全員参加させられる技になると思った。

(3) 児童生徒をうまくコントロールする方法

  児童生徒をコントロールする方法として、脳内物質を考慮した授業づくりがあるということを新たに学ぶことができた。先生の授業を受けていると自然に刺激されていたということが、授業途中で分かり、ハッとした。

 まずドーパミンに関しては、動いて止めたときに集中力が発揮できるとあった。そのため、授業冒頭や、授業中盤の集中力がなくなってきたときに、歩き回って話し合いをさせたり、アクティブな活動を取り入れたりすることでうまく児童のドーパミンを刺激することができると考える。また、セロトニンに関しては、見つめる、ほほえむ、褒めるなどをした時に放出される。そのため、普段の生活や指導の際に児童生徒の考えを受け入れたり、指導をした最後に感謝を伝え褒めたりすることで、教室が安心できる空間にすることができると考える。最後にノルアドレナリンは、緊張感を与えた際に放出される。そのため、「次誰が当たるか分からないから準備してね」と言ってランダムに当てたり、時間・回数制限を設けて緊張感を与えたり、することで刺激することができる。

 これら3つの脳内物質をうまく教師がコントロールすることで、児童生徒が最後まで集中できる授業になり、雰囲気の良い教室づくりができると考える。脳内物質をコントロールするという話は大学のどの授業でも学んだことが無かったので、是非取り入れて教育実習などで生かしていきたいと思った。
 

2 私が考える良い社会科の授業とは、受動的な授業でなく能動的で「学びたい・知りたい」と思わせられる授業だ。私は今まで、社会科と言えば暗記科目で、先生の話を聞きながら黒板を写すだけの授業が多かったと感じる。しかし、今回の授業で、そのような授業では児童生徒の思考力を伸ばすことができず、楽しくない授業にしかならないと思った。
  まず導入については最も大事な部分だと考える。授業内であったアンネの日記が破られた事件などの身近にある事件を導入として疑問を抱かせたり、資料や話題の提示によって児童に疑問を抱かせたり、児童が「あれ?なんでだろう?」と思わせるような導入が良い社会の授業の始まりだと考える。また、「〇〇を説明しよう」というめあてを設けることで、最後に授業内容を理解できたかが判断しやすく、頭に入る授業になると考える。

 導入で児童に疑問を抱かせ、授業内容への興味を湧かせることで、後の展開での活動が濃いものとなる。展開では、教材研究が重要となり、様々な文献や資料、時には現地に行って様々な情報を仕入れ、児童に伝わりやすいように伝える必要がある。授業内では、児童の脳内物質をコントロールして様々な活動を取り入れながら頭を働かせるような授業内容にしていく。児童が受動的に聞いているだけではなく、思考させて考えさせることで学びが深まる授業になると考える。

 最後のまとめでは、めあてを再度確認し、説明できれば本時の授業内容は理解できたと判断できるので、めあてを確認させると良い。また、チャットなどで他の人の振り返りを見ることで考えがより深まると考える。

 

3 初等社会科教育法の授業では、他の講義と比べて実践的な内容が多く、授業でどう工夫したらよいのか具体的に学ぶことができた。ただツールや工夫を教わるだけではなく、先生が実演してその授業を実際に受け、模擬授業の場で今度は先生側として実践するという活動があったので、ツールの良さや留意点など体験的に学ぶことができた。教育実習などですぐに実践できるものが多かったので、教わったものを利用して3年次の教育実習より良い授業ができると良いなと思った。また、社会科に限らず使えることや、脳内物質の話、関連してADHDの話など、社会科に限らない話を聞くことができたので、学びの多い授業だった。また、社会はもともと苦手だったが、先生の授業を受けていればそこまでに苦手に思わなかったかもしれないと思った。

 毎回の授業が「今日は何やるのかな」と思える授業だったので、土井先生の授業を受けれて良かったです。楽しく毎回受けることができました。半年という短い期間でしたが、ありがとうございました。


明日に続きます。

 

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