日記

音楽教室のことや、その日に起きた出来事をご紹介します。

昨日のレッスン

2006-03-21 18:20:46 | Weblog
昨日、須田先生のレッスンを受けた。曲は、発表会の曲とハノン。

ハノンはまた新しい練習方法を教えていただいた。
指先を使おうとすると、強い指(2、3)ばかりが丸くなって、弱い指(4,5)は
つっぱったり伸びたりしていることが多い。
なので、わざと2、3を伸ばして、4,5を丸くして弾く。両手だととても出来ないので、片手ずつ。
意識が変わるだけで、ちゃんと考えて弾いている音に変わるし、脳にも良さそう。
この方法でスケールやカデンツを弾くと、特にカデンツの音は別人。
面白いので、一度お試しあれ。

曲はショパンのノクターン第16番。
何度も「まとめにくい曲だ」とは言われていたけど、わりと淡々とした曲調の事を
言われているんだと思っていた。
昨日のレッスンで、左手の持って行き方、右のトップ(メロディーライン)の扱い方など、ちょっと文章で表現できない難しさを痛感した。
先生がおっしゃる「まとめにくい」の本質に気が付いたような気がした。
そう思うと、まだまだ曲は少しも仕上がっていなかったというか、曲の事を理解したつもりでいたのに、
やっと表面をかすった位だったのかなぁと、反省した。

約1ヶ月あるので、もっともっと勉強しなくちゃいけないようだ。


午後からはずっと聴講させてもらっていた。
曲のアナリーゼについてのレッスンが多くて、印象的だった。
大学時代のピアノの先生が、レッスンの度にそういうことを教えてくれていたし、
分析のような授業があって(その先生は大嫌いだったんだけど。。。)、
ベートーヴェンやバッハの分析 ~調のことや、テーマ・モチーフ探し、その他~
を、先生がピアノを弾きながら延々と喋り続け、ひたすら楽譜やノートにメモする
っていう授業があって、それは今でも役に立っていると思った。

私は楽理が専門じゃなくて、知識も浅いせいだと思うけど、ベートーヴェンのソナタの
モチーフの断片なんて、ほとんどこじつけだろうと思ってしまう位、細かい。
こういう内容を分かって演奏することは大切だと思う。

須田先生は、そういう理論的な事を裏付けにして、
「だからこんなに素敵な和音なのよ」とか、「やっぱり作曲家は天才よね」とか、
そういう感動の部分まで丁寧に教えて下さって、何時間聴講していても、飽きることが無い。

音楽に隠された幾何学や、作曲家の真意、それを伝える為の演奏技術を持っていたら、
どんなに楽しいだろうと思う。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする