大学を卒業したらもうソロはやりませんと言って、須田先生にそんなことでは
アンサンブルもできなくなるとお叱りを受けて(?)あっという間に4年が経ちました。
ここ数ヶ月、本当にソロの曲を弾く時間と気力が無く、ひたすら伴奏の日々。
週に一度、宮内の先生のお家で練習させていただく時にも伴奏の練習をしていました。
せっかくのスタインウェイなのに、最近は気が重く、困ったなぁと思っていました。
今日は思い切って伴奏の楽譜を持たず、全然練習していないベートーヴェンと
ブラームスの楽譜だけを持って練習に行きました。
とりあえず、一度気持ちをリセットしないことには、イライラして仕方がありません。
よろめきながらハノンを20番まで一気に弾いて、その後は約2時間、ベートーヴェンに没頭しました。
こんなに時間があっという間に過ぎたのは本当に久しぶりでした。
まだまだ指が追いつかないので、表情など無いに等しいものでしたが、
正しい方法で作曲された「世界遺産」に触れてみて、
和声の進行やフレーズに全て意味があることが
奇跡にも近いような曲を書いたベートーヴェンはやっぱりスゴイ!!!と思いました。
今日練習したのはop,90です。
後期のソナタで、もう耳が聴こえなくなってからの作品です。
左手の和音の連打が、音を渇望する作曲家の叫びのように響きました。
おそらく私の心はカラカラに乾燥していて、音が水のように染みてきました。
ほんの少しだけ、ベートーヴェンの心境に近づけたような気がしました。
第1楽章には人生に対する絶望や悲しみが込められていますし、最後の終わり方は
ほとんど諦めの境地です。(私の勝手な解釈です。)
第2楽章は、この世のものとは思えないような平和で永遠に続く幸せを感じさせる
非常になめらかな旋律がずっと続きます。
ある程度弾きこむと、ペダリングと指のつなぎ方で、どんなに離れた鍵盤も
吸い付くように滑らかに弾けることがたまーーーにあります。
そういう状態になれば、この曲ほど弾いていて気持ちがいい曲は他にありません。
ピアノを使わせていただいた後、先生が「さわやかなベートーヴェンだったね。」と
おっしゃいました。本当に心がスッキリさわやかになれました。
ブラームスを弾く時間はありませんでしたが、かえって曲を増やすよりも
op,90に絞って時間がある時に集中して練習したほうがいいのかもしれません。
弾きたいのに弾けない苦しみを味わったのは人生初なので、まぁ良い体験だったのかもしれません。
アンサンブルもできなくなるとお叱りを受けて(?)あっという間に4年が経ちました。
ここ数ヶ月、本当にソロの曲を弾く時間と気力が無く、ひたすら伴奏の日々。
週に一度、宮内の先生のお家で練習させていただく時にも伴奏の練習をしていました。
せっかくのスタインウェイなのに、最近は気が重く、困ったなぁと思っていました。
今日は思い切って伴奏の楽譜を持たず、全然練習していないベートーヴェンと
ブラームスの楽譜だけを持って練習に行きました。
とりあえず、一度気持ちをリセットしないことには、イライラして仕方がありません。
よろめきながらハノンを20番まで一気に弾いて、その後は約2時間、ベートーヴェンに没頭しました。
こんなに時間があっという間に過ぎたのは本当に久しぶりでした。
まだまだ指が追いつかないので、表情など無いに等しいものでしたが、
正しい方法で作曲された「世界遺産」に触れてみて、
和声の進行やフレーズに全て意味があることが
奇跡にも近いような曲を書いたベートーヴェンはやっぱりスゴイ!!!と思いました。
今日練習したのはop,90です。
後期のソナタで、もう耳が聴こえなくなってからの作品です。
左手の和音の連打が、音を渇望する作曲家の叫びのように響きました。
おそらく私の心はカラカラに乾燥していて、音が水のように染みてきました。
ほんの少しだけ、ベートーヴェンの心境に近づけたような気がしました。
第1楽章には人生に対する絶望や悲しみが込められていますし、最後の終わり方は
ほとんど諦めの境地です。(私の勝手な解釈です。)
第2楽章は、この世のものとは思えないような平和で永遠に続く幸せを感じさせる
非常になめらかな旋律がずっと続きます。
ある程度弾きこむと、ペダリングと指のつなぎ方で、どんなに離れた鍵盤も
吸い付くように滑らかに弾けることがたまーーーにあります。
そういう状態になれば、この曲ほど弾いていて気持ちがいい曲は他にありません。
ピアノを使わせていただいた後、先生が「さわやかなベートーヴェンだったね。」と
おっしゃいました。本当に心がスッキリさわやかになれました。
ブラームスを弾く時間はありませんでしたが、かえって曲を増やすよりも
op,90に絞って時間がある時に集中して練習したほうがいいのかもしれません。
弾きたいのに弾けない苦しみを味わったのは人生初なので、まぁ良い体験だったのかもしれません。