日記

音楽教室のことや、その日に起きた出来事をご紹介します。

神保町への夢、破れる。。。。

2011-02-05 17:12:31 | Weblog
原作を読んでから、映画の公開を楽しみに待っていた「森崎書店の日々」。
やっと山形でも上映されることになり、さっそく観に行ってきました。

小さい劇場でしたが満員で、補助席まで出ていました。


私の頭の中には完璧な神保町の映像が作られていて、書店の中もくっきりと浮かんでいました。
実際の神保町はやけに都会的で、夢を砕かれた感じがしました。

現代と昔の融合がうまくいくと、ノスタルジックな雰囲気がなんともいえない良い感じを醸し出します。
しかし、古書店とビルが混ざり合う、まさに「都会のすき間」という感じの妙に現実的な街。。。。
私の神保町への夢が破れてしまいました。

映画は淡々と進み、ひたすら姪と叔父さんの日常が描かれていました。
BGMもごく控えめで、時々ハ長調の聴音問題のようなピアノが流れるだけでした。

隣の席に座っていたおじさんはいびきをかいていましたし、私も途中で記憶が無くなりました。

今年はまだ当たりの映画に出会っていません。

でも、一か所だけ印象的な場面がありました。
田中麗奈さんのセリフです。

「価値のあるものを買うのではなく、自分で価値のあるモノを作れる人間は強い」

その通りだと思いました。

良い物で着飾ったりまわりの名誉で自分も光っているようにふるまっても、
そんなのはすぐに人に見破られてしまいます。

たとえば何もかも失った時、自分の中に心の砦のようなものがあれば、
完全に崩れてしまうこともないし、それを支えに一人で立ちあがることができます。

「わたし」は「わたし」でしかないのです。
あるがままを受け止めて、コツコツ努力して何かを積み上げていくのが人生だと思っています。


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