昨年は中止だった「子どもたちのピアノコンサート」ですが
今年は密を避けるために広い会場で感染防止対策をとりながら開催しました。
2週間前のリハーサルから見違えるように上達していた出演者がたくさんいて
子どもたちが本気を出した時の伸びしろってすごいなぁと思いました。
うちのクラスからは4名出演しました。
緊張しすぎで前日のレッスンではフワフワしている子もいました。
それでも本番はいつも通りに弾けて、終わってからは笑顔も。
頑張ればこんなふうに終わることが出来るんだという自信につながりました。
演奏直前にステージの照明が変わったのを見る余裕があった子もいました。
初めてのステージで度胸があります。
直前のレッスンで厄落としをして、本番にしっかりピークを持ってきた生徒さんも。
そして、最後までしっかり自分の音を聴いて演奏に集中する姿も見ることが出来ました。
私も講師演奏をさせていただきましたが、ステージに上がる階段で微妙にコケて登場。
演奏中は脚がずっとふるえていて、演奏後に階段を降りられないかと思いました。
いつも決まらなかった出だしがその日の午前の練習でやっとうまくいくようになったのに
本番はそう甘くはなく、見事に失敗したことが悔しかったです。
そういえば、ピアノを弾いて大失敗をしても悔しいと思ったことは今までありませんでした。
長く続けていると自分の中に色々な発見があるのだなぁと思いました。
今回、演奏を引き受けるときに、弾きたくなくて推薦してくれた先生を2秒くらい恨みました(笑)
近頃はソロの勉強をしなければという気持ちはあったものの
日々の仕事量が多いことと、子どもたちの体調の予測がつかないことから
ピアノから遠ざかるしかありませんでした。
弾きたい曲も無く、このまま気持ちが途切れて終わっていくのかなぁと
思ったりしていました。しかし、無理にでも練習を始めてみると
やらなければいけないことの先に、またやりたいことが出てきました。
苦しみながらも楽しめた数か月。今では学びのチャンスをいただけたことに感謝しかありません。
更なる研鑽を積めば良いのでしょうけど、今日はまた事務の人に戻りました。
次は秋の発表会に向けて、生徒さんたちの選曲を始めます。
今回のコンサートや春のステップを経験してパワーアップした生徒さんたちの
今年最後の発表の場です。
楽しみながら企画したいと思います。