日記

音楽教室のことや、その日に起きた出来事をご紹介します。

テクニックとメカニック

2007-01-15 23:21:54 | Weblog
音楽をしている人はたくさんいて、教えている人もとても
たくさんいて、奏法や考え方は人それぞれだと思う。
どらが正しくてどれが間違っているかなんて無いし、
結局はその人が目指すものや心地よいと思う方法で
練習を続けていけば、それが感性を磨くっていうことなんだろうと
考えている。

前にも書いたかもしれないけど、須田先生の「テクニックとメカニック」
のお話を思い出した。
ミスをしないとか、テンポが定まらないのは困るけど、ただバリバリ正確に
音を並べるだけではメカニックになってしまう。
テクニックというのは、基礎がきちんとあって、頭でそれをコントロールして、
表現すること。

だから、エチュード(練習曲)を弾くときに大切なのは指が早く動くとか、
強い音が出せるとか、一音も間違わずに弾けるとか、そういうことじゃ
なくて、いかにエチュードっぽくならないかが大切。

だけど、そういうふうに表現を持ってエチュードを弾く時でも、
やっぱり基本がしっかりしていなければ自由に気持ちを音にすることは
できない。そのためには白鳥が水中で足をバタバタしているみたいに、
見えないところでは音入れしたり、地道な訓練が必要になる。

私は個人的にはむしろメカニックの部分がもっとあればなぁ。。。
と思うことがあって、超絶技巧とかショパンのエチュードを何曲も
抱えているような人にすごく憧れるけど、その人たちほどの努力は
していないんだと思う。
でもそうやって色々なことを考えて、ここ数年は本当にたくさんの人の
演奏や公開レッスンを聴講しているうちに、自分の好きな音楽が
だんだん分かってきた。そして、ただ「いいなぁ」と思うだけじゃなく、
こういう時にこんな弾き方をしているから心地よく聴こえるんだとか、
自分の曲にも取り入れてみようとか、そういう具体的なことが
聞き取れるようになってきて、ますます音楽の味わい方、奥深さを
感じられるようになってきた。

あとは、ひたすら忍耐力と集中力だ。。。。
今日、あるとても音楽好きな方のお話を聞く機会に恵まれて、その方は
趣味で、しかも家事など忙しい時間の合間に毎日1時間の練習を
欠かさないらしい。
そのお話をきいて、また明日からも頑張ろうという気持ちに
させていただきました♪
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