農民芸術概論綱要

今日は宮沢賢治の命日です。



賢治は「農民芸術概論綱要」の中で、農民のある姿について、芸術を志す者について、

世界平和と個人の幸福についてなど、様々な事を述べています。

彼は法華経の熱心な信者で、作品を通じて宗教の真髄を伝えようともしていたそうです。

私にはそのへんのところはよく分かりませんが、細々と芸術にしがみついている身としては

心が折れそうになる度に支えられている言葉が、賢治の詩や文章の中にたくさんあります。



　　　「詩人は苦痛をも享楽する

　　　　　　　　　永久の未完成これ完成である」



とても苦しいけれど、それを一生抱えて生きていこうとする人には痛いほど分かる言葉だと思います。

正解の無い物を追い続けて、満足したり驕ることをせずに日々コツコツ精進しなさいと賢治は言っています。



いつか賢治ゆかりの岩手県の色々な場所をゆっくり訪れてみたいなぁと思っています。

賢治の弟のお孫さんがカフェを開いているそうです。



そういえば、チビくんがお腹の中で男の子だと分かった時に、名前の候補にさりげなく「賢治」も入れましたが

主人にバッサリ却下されたことを思い出しました。