52歳で中年男性クライシスになり
いろんな体調不良が出た。
目玉が内出血して白い部分が真っ赤。
帯状疱疹みたいにぶつぶつが腕に出てきた。
耳鳴症。
不眠症。
重度の五十肩。
急性すい臓炎で激痛。
虫歯じゃないのに神経が過敏で激痛。
とにかく歯科医・耳鼻咽喉科・循環器内科・皮膚科・泌尿器科・整形外科・整体院・鍼灸院・脳外科……
一気に巡った五十代前半から今現在。
生物的には老人になり始めているとは言えまだまだ体力があるのか鈍感なのか回復していき今は快食快便快眠になった。
過信していた三十代四十代とはちがって、自分の身体との「対話」が増えた。
心の欲望と体のコンディションは一致しないのだ。
欲望が荒波のようにうねり出したら、凪待ちのごとくひたすら嵐の静まるのを待つ。
心の内が荒れたら、理由を探すようになった。
今までは酒で気持ちを抑えていた。
収まるまで飲む。
破壊的に飲む。
体は壊れていく。当たり前の論理。
心が乱れるのか、脳がバグってるのか分からん。
でも素面の状態を保って内視する。想像の胃カメラを差し込む。
今はそれしかない。