メルマガ「週刊正論」令和4年9月1日号
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【安倍元首相なき光景】
安倍晋三元首相が凶弾に倒れ、間もなく2カ月になります。今月27日には国葬が執り行われますが、リベラルメディアの世界では安倍氏を殺害した人物に同情的な雰囲気が漂っています。
しかもメディアは、この人物が恨んでいたといわれている旧統一教会(世界平和統一家庭連合)を連日詳報し、同会と関係のある自民党政治家に批判的な報道を展開しています。
発端は奈良県警による犯人の供述に関する説明です。これに疑問を投げかけているのが元東京地検特捜部副部長で弁護士の若狭勝氏です。
ところが、メディアはまさに県警の思惑に乗ったかのように連日旧統一教会報道を続け、自民党批判を展開しています。一方で同じような「接点」があっても、野党政治家には寛容さを見せています。
その野党は安倍氏の国葬反対に焦点をあて、31日夜には国会前で抗議集会を開きました。
東京新聞は1日付1面トップで報じ「国葬を巡り、国民の間に反対の声が強まっている」との書き出しで報じました。
ところが、よく本文をみると、主催団体の一つ「戦争をさせない1000人委員会」の内田雅敏事務局長は中国人労働者の補償問題の原告側代理人を務めたほか、1974(昭和49)年8月の三菱重工爆破事件で死者8人を出した「東アジア反日武装戦線」の犯人、大道寺将司死刑囚の弁護人も務めました。政治学者の中野晃一・上智大学教授は安倍政権が進めた安全保障法制廃止を求めて運動した一人です。
特集「安倍元首相なき光景」は、阿比留瑠比産経新聞政治部編集委員兼論説委員が「『空気』が支配する日本社会の異常」の中で、昭和の論壇で活躍した評論家、山本七平氏の名著「空気の研究」をひも解きつつ、安倍氏を貶めて憚らない言論空間に疑問を呈しました。
麗澤大学の八木秀次教授「『反アベ』の狂気ここに極まれり」では教団との「接点」があれば糾弾される社会の危うさを説いています。
評論家、三浦小太郎氏「旧統一教会問題の本質は何か」は進歩的文化人や左翼が目を背けてきた、北朝鮮に渡った日本人妻の人権問題に旧統一教会が長年取り組んできた歴史を紹介。一方で教団が韓国に根ざし、反日思想を持つことは無視できないと説いています。
元海上保安官、一色正春氏の「疑問だらけの事件 国は真相究明せよ」、全日本川柳協会副理事長、江畑哲男氏の「『朝日川柳』はプロパガンダ」は事件の謎、朝日新聞のあり方を問いています。
安倍氏の実弟、岸信夫前防衛相「兄を突き動かした安全保障の危機感」と参議院議員、衛藤晟一氏「全力で目指した新しい『日本の朝』」、米ハドソン研究所特別研究員、ケネス・ワインスタイン氏の「『日本を強くする』歴史的使命を自覚」は、それぞれ安倍氏の功績を後世に伝える論文です。
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— 雑誌くラブ📚 (@zasshiclub) September 1, 2022
正論 2022年 10月号 [雑誌]
日本工業新聞社
【特集 安倍元首相なき光景】■阿比留瑠比/「空気」が支配する日本社会の異常■八木秀次/「反アベ」の狂気ここに極まれり■三浦小太郎/旧統一教会問題の本質は何か■一色正春/疑問だらけの…
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