かるろす工房

趣味の「作り物」関係を中心に(?)いろいろ書いてます。昔から運動が苦手でしたが、何故かマラソンにはまり走ってます。

人生に役立つ、かもしれない言葉 その10

2010-01-27 21:30:44 | 人生に役立つ、かもしれない言葉
昨日の「ほめる力」に関連するお話です。


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ところで、この頃(10歳頃)、僕にとって忘れられない出来事があります。

ある日、友達の家に行ったらハーモニカがあって、吹いてみたらすごく上手に
演奏できたんです。
無理だと知りつつも、家に帰ってハーモニカを買ってくれと親父にせがんでみた。

すると親父は、「いい音ならこれで出せ」と神棚の榊(さかき)の葉を1枚取って、
それで「ふるさと」を吹いたんです。
あまりの音色のよさに僕は思わず聞き惚れてしまった。
もちろん、親父は吹き方など教えてはくれません。

「俺にできておまえにできないわけがない」。

そう言われて学校の行き帰り、葉っぱをむしっては一人で草笛を練習しました。
だけど、どんなに頑張ってみても一向に音は出ない。
諦めて数日でやめてしまいました。

これを知った親父がある日、

「おまえ悔しくないのか。俺は吹けるがおまえは吹けない。おまえは俺に負けたんだぞ」

と僕を一喝しました。続けて

「一念発起は誰でもする。実行、努力までならみんなする。そこでやめたらドングリの
背比べで終わりなんだ。一歩抜きん出るには努力の上の辛抱という棒を立てるんだよ。
この棒に花が咲くんだ」

と。その言葉に触発されて
僕は来る日も来る日も練習を続けました。
そうやって何とかメロディーが奏でられるようになったんです。

草笛が吹けるようになった日、さっそく親父の前で披露しました。

得意満面の僕を見て親父は言いました。

「偉そうな顔するなよ。何か一つのことができるようになった時、自分一人の手柄と思うな。
世間の皆様のお力添えと感謝しなさい。錐(きり)だってそうじゃないか。片手で錐は
揉めぬ」


努力することに加えて、人様への感謝の気持ちが生きていく上でどれだけ大切かという
ことを、この時、親父に気づかせてもらったんです。

翌朝、目を覚ましたら枕元に新聞紙に包んだ細長いものがある。

開けて見たらハーモニカでした。

喜び勇んで親父のところに駆けつけると、

「努力の上の辛抱を立てたんだろう。花が咲くのは当たりめえだよ」。

子ども心にこんなに嬉しい言葉はありません。
あまりに嬉しいものだかち、お袋にも話したんです。
するとお袋は

「ハーモニカは3日も前に買ってあったんだよ。お父ちゃんが言っていた。
あの子はきっと草笛が吹けるようになるからってね」。

僕の目から大粒の涙が流れ落ちました。
いまでもこの時の心の震えるような感動は、色あせることなく心に鮮明に焼きついて
います。

かつての日本にはこのような親子の心の触れ合いが息づいていたんです。


桂小金治さんの父親の言葉
『致知』2003年10月号より

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口先だけで相手をほめたり承認するのは、意味が無いとは言いませんが
ちょっと白々しい感じもします。
とってつけたようで、浮いてるような感じとでも言うのでしょうか。

ほめる方もまず相手を信じきる覚悟が必要なのかもしれませんね。
コメント (3)
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人生に役立つ、かもしれない言葉 その9

2010-01-22 23:11:41 | 人生に役立つ、かもしれない言葉
今日のニュースで元楽天の野村克也監督が宮城県にもたらした経済効果が
162億円と出てましたね。
野村さんがコーチ(コーチングのです)になったらすごい成果をだすかも。

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野村:広島カープからヤクルトに来た小早川という選手がいます。
一時は四番を打ったこともある選手だから、
それだけのものを持っているのだが、
頭打ち(成長が止まること)から抜け出せなくて、
解雇されてしまった。

彼に「お前は自分をどう思うか」と聞いてみました。

「不器用なほうだと思う」と言う。

「他球団の投手はお前をどう思っていると思うか」
「直球は強いが変化球に弱く、
選球眼が悪いと思っていると思う」。

まったくその通り。よくわかっているんです。

「では、どうするつもりや」と聞く。

すると、

「自分が直球に強いのは確かだから、
あくまでも直球待ちでいきます。
そのためにタイミングの取り方、
タメのつくり方を基本からやり直します」

などと言っている。



米長:ああ、これまでと同じことをやろうとしているんですね。
棋士でも勝てない人間はいつまでも同じことをやっている。



野村:そうなんです。「お前なあ」と言うんです。
これまでそうやって結果が出なかったんやろ、と。

同じことをやっても、違った結果が出るはずがない。
第一戦の巨人戦はエースの斉藤が先発してくるだろう。
斉藤はお前をどう攻めてくるか。

四球狙いとわかっているから、いくら直球を待ってもきやせんよ、と。
考え方を変えて直球は捨て、変化球を待ってみたらどうなんだ、と。

私の話で小早川は何かをつかんだのでしょう。
昨年のシーズン第一戦の巨人戦で、
案の定先発してきた斉藤から、
彼は三本もホームランを打ってしまった。



米長:同じ努力をしていても同じ結果しか出ないということですね。
だが、屈辱感、挫折感を味わった者には、何くそ、
いまに見ておれ、という貴重な心の基盤がある。

それがなければ話にならないのだが、
そこを刺激して変化の方向に向けさせる。
野村再生工場の神髄がよくわかりました。



野村:多くの選手が毎年、年頭に際して同じ抱負を述べ、
同じ努力を誓ってがんばりますと言う。
しかし、それは素質の世界のことです。

素質いっぱいのところで技術的限界がくる。
そして、それを超えられない。
こういう選手は二流にとどまるしかない。

その一段上に才能の世界がある。

才能とは頭脳の中に埋め込まれた情報のことです。
その情報を駆使することで一段上のレベルにいける。
そのことに気づくかどうか。

それが一流と二流を分ける分岐点になる。

────────────────────────────────────

『致知』1999年3月号
特集「一流と二流」
野村克也氏と米長邦雄氏の対談より

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人生に役立つ、かもしれない言葉 その8

2009-12-28 23:24:20 | 人生に役立つ、かもしれない言葉
今に不満を持つ者は、過去をおろそかにしてきた者であり
未来に不安を持つ者は、今をおろそかにしている者である

出典不明

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今、オイラの周りは未来に向けて勉強したり、行動している人だらけ。
オイラも頑張らねば。
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人生に役立つ、かもしれない言葉 その7

2009-12-16 23:02:39 | 人生に役立つ、かもしれない言葉
たいていの人間は素晴らしい発見に出くわしているものだ。

しかしほとんどの人が、その重要さに気づかず、何ひとつ得ることもなく

そのまま歩き去ってしまう。

ウィンストン・チャーチル/イギリスの政治家

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なぜ気づかないんでしょうね~。


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人生に役立つ、かもしれない言葉 その6

2009-11-12 23:57:05 | 人生に役立つ、かもしれない言葉
1年360日、夜明け前に起きた者で、家族を豊かにできなかった者はいない。

中国のことわざより



皆さん、早く寝て、早く起きましょ~う!
あ、オイラもだった

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人生に役立つ、かもしれない言葉 その5

2009-11-08 23:07:51 | 人生に役立つ、かもしれない言葉
なんでも、やりっぱなしではダメですね


私はね、人間というのは

「準備、実行、後始末」

が大事だと言っているんです。

物事を行うということは、
すべて「準備、実行、後始末」なんです。

ところが、後始末をできる大人が、いまは皆無ですね。
そういうところがら、
子どもたちの大人に対する疑問や
反抗心が起きていると私は思うんです。

(桜井氏が主宰する雀鬼会では)麻雀に限らず、
例えば会の催しで皆で海なんかへ行くと、
私を含めて全員が、荷物だとかをパパパッと整理して帰っていく。
皆でソフトボールをやるときなんかも、
後始末は必ずきちんとやります。


グラウンドを管理されているおじいさんからあるとき、

「俺はここで40年もグラウンドを見てきたけど、
お前たちは何なんだ。
こんなに俺が後で何もしなくていいようにして
帰っていくところは初めてだ。
来たときよりきれいになっているよ」

と言われたことがあるんです。

別に私が、「掃除をしっかりしろ」とか
言ってるわけじゃないんですが、
日ごろから麻雀で

「準備、実行、後始末」

の観念を教えていますから、
それがどこに行っても出るんです。

「準備、実行、後始末」というのはワンクールです。
ワンクールができるということは、
簡単に言えば、しっかりしている、
ちゃんとしているということじゃないですか。




「雀鬼と呼ばれた男の行動哲学」より (『致知』2002年2月号)
http://www.chichi.co.jp/
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わかってはいるんだけど

2009-10-01 23:47:03 | 人生に役立つ、かもしれない言葉
「習慣はクモの糸から始まって、しだいに太い綱になる。」

スペインのことわざ

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良い習慣は中々身に着かないけど

悪い習慣はすぐ身に着いちゃうんですよねぇ~。

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人間、自分の事となると…

2009-09-28 02:15:43 | 人生に役立つ、かもしれない言葉
ニューヨークのコロンビア大学の世界に名だたる経済学の某教授が、
さらに権威ある大学からの招きを受けるべきか否かに悩んでいたとき、
ある同僚が、チャンスを最大限に利用するようにと進言しながら、

「あなたはいつでも学生にそうするべきだと教えているのではありませんか?」
と言った。

すると教授は答えた。

「なんだって!?これはまじめな話なんだよ」



マッテオ・モッテルリーニ 「世界は感情で動く」より

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他人の事は、何とでも言えますが
自分の事となるとねぇ~。

笑えるけど、笑えないですね。
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今に集中する

2009-09-23 04:34:57 | 人生に役立つ、かもしれない言葉

あなた方に言っておく。
命のために何を食べ、何を飲もうか、また体のために何を着ようかと、思い煩ってはならない。
命は食べ物に勝り、体は着るものに勝っているではないか。

空の鳥をみなさい。
種をまくことも刈りいれることもせず、また倉に納めることもしない。それなのにあなたがたの
天の父は、これを養ってくださるのである。
あなた方は鳥よりもはるかに優れているではないか。

あなた方が思い煩ったからといって、寿命を一刻でも延ばすことができるだろうか。
着る物のことをなぜ思い煩うのか。野の百合がどのように育つかをよく見なさい。
ほねおることも、紡ぐこともしない。あなた方に言っておく。
栄華を極めたソロモン王でさえ、この花一つほどにも着飾ってはいなかった。

今日は生えていて、あすは炉に投げ入れられる野の草をさえ、神はこのように装ってくださるのだから
ましてあなた方に対しては、なおさらのことではないか。

だから、あなた方は、「何をたべようか」、「何を飲もうか」、「何を着ようか」と思い煩ってはならない。
あなた方の天の父は、これらのものが皆、必要であることを知っておられる。

まず、神の国とそのみ旨を行う生活を求めなさい。そうすれば、これらのものも皆、加えて
あなた方に与えれられるであろう。

だから、あすの事を思い煩ってはならない。
あすのことは、あす思い煩えばよい。
その日の苦労は、その日だけで十分である。

◆「新約聖書」マタイによる福音書第6章より



過去と未来に心を奪われることなく、目の前の現実だけに生きる。ってことでしょうか。
将来の事を考え無くていいと言うのではなく、取り越し苦労するな。ってことですね。

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人は自分が何者が知らずに生きているのかもしれない。

2009-09-17 05:07:13 | 人生に役立つ、かもしれない言葉
新しいカテゴリーを追加しました。

「人生に役立つ、かもしれない言葉」です。

オイラが本とか雑誌で読んだり、人から聞いた言葉で
これは!というのをみなさんにお伝えしようと思います。

あくまで、オイラの基準なので中には「ん?」というのも
あるかもしれませんが…。(ほとんどだったりして

では、記念すべき(?)最初の言葉です。




あるとき誰かが鷲の卵を見つけて、ニワトリの巣に入れました。
卵はニワトリの卵と一緒にかえり、鷲のヒナはヒヨコたちと一緒に育ちました。

鷲は自分もニワトリのつもりで、一生涯、ニワトリが庭で過ごしている通りにしました。
地面をつついて虫を探し、ニワトリのように鳴いては騒ぎ、羽を揺すって地面から少しだけ
飛び上がったりしていました。

年月が過ぎ、鷲も年をとりました。
ある日、雲の晴れた空を見上げると、すばらしい鳥が、金色の堂々とした羽をかすかに動かしながら
はげしい気流の中を、ゆったりと美しく飛んでいるではありませんか。

年老いた鷲は目を見張りました。「あれはいったいだれだろう?」

「鷲だよ、鳥の王様だ。」とそばにいたニワトリが答えました。
「鷲は空にいるんだよ。俺たちはニワトリだから地べたで暮らしているんだ。」

こうして鷲は、ニワトリとして生き、ニワトリとして死にました。

なぜって?

鷲は自分をニワトリだと思っていたからです。


A・デ・メロ「気づくこと」より





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