人生悠遊

写真付きで旅の記録、古都鎌倉の案内などを、周りの人の迷惑にならないように紹介していきます。

ポルトガルワインを試す ーー(29)CARMビスパード・ブランコ・レゼルヴァ

2021-09-05 10:19:57 | グルメ

今回はドウロ地方のワイナリー、カルムのCARMビスパード・ブランコ・レゼルヴァです。ポートワインのブドウの産地であるドウロ渓谷は世界遺産になっていることは以前に紹介した通り。赤ワインがポピュラーだとの先入観もありCARMの白ワインは初めてです。カタログには、樽熟成による複雑さとフレッシュな味わいを楽しめるリッチな辛口と書いてありました。このフレッシュ・複雑さ・リッチなというキーワードが具体的にどんな味わいなのか正直いまだに理解できていません。実際に飲んだ感じは、若干の酸味とさっぱりとしていても安っぽいさっぱり感でなく、ちょっと深みのある味わいでした。

また3年前に子供がパリ赴任中に訪ね買い求めたシャブリを子供の帰国時に飲もうとそのまましていましたが、最近やっと帰国できましたので飲んでみました。結果は、ビンの中で熟成されたのか、まろやかさが加わり家族には大変好評でした。その理由はよく分かりませんが、ふだん殆どアルコールを口にしない家人も美味しく飲んでいましたので、これもありかと思った次第です。但し日本で買ったワインはこうはいかないかもしれませんので、念のため書き添えます。

これまで30本近いポルトガルワインを飲みましたが、それぞれの違いが分かるかと言われるとNOですね。テレビでワインの飲み比べをして正解が出せない解答者を笑ってみていましたが、自分でチャレンジしてみてこれは無理だと思った次第です。なかなか奥が深い世界ですね。

 

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ポルトガルワインを試す ーー(28)ラブラドール・ティント・レゼルヴァーー

2021-08-25 15:47:39 | グルメ

今回はカーザ・サントス・リマのラブラドール・ティント・レゼルヴァという赤ワインです。このワイナリーのワインは5本目。同じラブラドールながら3月に飲んだラブラドール・ティント(定価1,210円)の上位ブランド(定価1,980円)となります。カタログには、黒や赤のフレッシュなベリー系果実のアロマと、フレンチオーク樽熟成に由来するエレガントな香り。ペッパーステーキと合わせたい、胡椒を思わす余韻と書いてありました。いつも思いますが実に語彙力が豊富で感心してしまいます。実際飲んでみると、最初の一口はさっぱり。飲み進むとレゼルヴァ独特の深い味わい。アルコール度数は14%と少し高めでパンチの効いた飲み口はガツンとしたステーキに合いそうです。

さてこのワイナリーがあるリスボア地方は西側が大西洋に面し、ヨーロッパ大陸最西端の首都リスボンがあります。ガイドブック(『地球の歩き方 ポルトガル』)によれば治安も比較的良く、とても美しい街のようです。そこでリスボンの守護聖人サント・アントニオ(1194-1231)について一言。サント・アントニオはイタリアのパドヴァで活躍したフランシスコ派の僧侶で、縁結びの聖人として知られています。生まれた場所にはサント・アントニオ教会が建てられています。毎年6月13日には聖アントニオ祭が行われ、その前夜祭の会場にはイワシの炭火焼きの屋台が並ぶそうです。日本でも節分の時にイワシを焼いたものを軒先に飾る習慣が西日本(特に奈良)にありますが、イワシの炭火焼きという共通点があって面白いですね。メルカドのカタログに赤ワインお薦めの料理でイワシの炭火焼きのことが書いてあり不思議に思いましたが、ポルトガルでは屋台に並ぶほど非常にポピュラーな料理であると合点しました。

 

 

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ポルトガルワインを試す ーー(27)ケヴェド・オスカー・ブランコーー

2021-08-10 21:13:01 | グルメ

今回の一本はケヴェドの白ワインであるケヴェド・オスカー・ブランコです。ドウロ地方のワイナリーのケヴェドは赤ワインやポートワインが多く、メルカドのカタログにあるのはこの白ワインだけです。ブドウの品種もヴィオジーニョ、ゴウヴェイオ、コーデガ・ド・ラリーニョなどで初めて登場するものが殆どで味はフレッシュで優しく、酸と果実味のバランスがパーフェクトとカタログにあります。実際飲んでみて、酸味の効いた味わいは好き嫌いはあるかもしれませんが、飲み進むうちにその酸味が心地よくなってきます。価格は1,540円と手ごろで2巡目も求めたい一本です。

ドウロ渓谷のワイン生産地域が世界遺産に登録されていることは以前に紹介した通りです。日本では見ることが出来ない景観であり、一度訪ねてみたい場所です。コロナ禍でもたもたしていると、歳はとるし、眼や耳や歯は変調をきたすし、年寄りにとって残された時間は少ないのに2年のロスは大きいと改めて思いました。早く平常時に戻ることを祈るばかりです。

 

 

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ポルトガルワインを試す ーー(26)アズレージョ・ティントーー

2021-07-27 11:02:34 | グルメ

今回の赤ワインはカーザ・サントス・リマのアズレージョ・ティント。価格は1,100円(税込)でメルカドのワインの中でもお手頃価格の一本です。産地はリスボニア地方。ポルトガルの首都リスボンがあるところです。このワイナリーのネーミングは独特で、これまでもラブラドール、フォルティッシモ、パッション、アルガータ・シグネチャー等のワインを試してきました。さて前置きはともかく、このワインの味ですが、貧乏舌の身としましては、どうも値段で味を判断してしまいます。従って飲み始めも恐る恐るとなり、適切は評価ができません。カタログには、フルーツバスケットのような爽やかな香りが立ち上がり、奥行きある味わいに滑らかなタンニン、すぐに1本飲めそうな心地よさ、Tボーンステーキと◎と書いてあります。良心的な店ですね。ワインは値段で評価するなと言っているようです。

さてうんちく話を一つ。ワインの名前になっているアズレージョについて。ガイドブックによれば、アズレージョは装飾タイルのことです。その言葉はアラビア語で「光沢のある小石のモザイク片」を意味します。イスラムのモスクに使われているあのモザイク画のタイルです。15世紀にスペインを経由してポルトガルにもたらされました。そして現在のポルトガルのあちらこちらの壁に使われているコバルトブルーのアズレージョ(装飾タイル)はデルフト焼きのもので、17世紀~18世紀にかけて中国や日本の磁器の影響を受けました。日本の古伊万里や中国の景徳鎮の磁器にあるコバルトブルーの花瓶や絵皿ですね。ポルトガルと日本や中国はユーラシア大陸の西と東の端にある国です。お互いに影響を受けながら文化を発展させている訳で世界は広いようで狭いものです。

ところでこの場を借りて2020東京オリンピックの話題。女子柔道で日本が直接の対戦で負けたのが金メダルを取ったコソボ共和国の二人です。コソボと聞き、20年位前のコソボ紛争の悲惨な映像が蘇りました。アルバニア人とセルビア人との内戦。コソボはユーゴスラビアから独立宣言してから長い内戦を経てやっと2008年に共和国となった国です。面積は岐阜県と同じ1万平方キロメートル超。人口は180万人弱。このオリンピックに共和国大統領が来日したようですが、金メダルを取った二人は国を背負って戦っていました。背負っている重さが全然ちがいますね。強いわけです。

 

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新型コロナ禍の密かな楽しみ ーーポルトガルワインにハマる!!ーー

2021-07-22 19:08:47 | グルメ

今日の新型コロナの感染者数は東京は2000人にせまり、地元神奈川も600人を超えました。この暑さにもめげずに相変わらず繁華街の人出や首都圏を脱出する車の列は減るどころか増えるばかり。小池都知事の必死のお願いも空しく、さてこれから先どうなることやら・・・。

高齢者の身としては、2回のワクチン接種は終わったとは言え、人様に迷惑をかける訳にはいかず、ただただ暑い夏を自宅で過ごしています。新型コロナはともかく熱中症の方が心配で水分補給や扇風機をまわし暑さを凌いでいるところです。冷房はクーラーが故障しており我慢の毎日。せめてもの救いは夏生れで猛暑で有名な名古屋で生まれ育ったこと。夏になると汗腺が全開し放熱してくれるから助かります。

さて前置きはこの程度にして本題にもどりましょう。写真をご覧ください。1月からのポルトガルワイン試飲の途中経過で20本のワインを並べてみました。これでもまだ店に置いてあるワインの三分の一くらい。空き瓶が邪魔にされはじめたので一旦処分することにしました。仲間とワイワイしゃべれないのは辛いのですが、この歳になれば贅沢も言っておれず、人様に迷惑にならない楽しみを見つけるしかありません。外で飲めないので家飲みで楽しんでいます。

ところで20年前のビデオを見つけ出し、SMSで発信し、人をおとしめるような情けないヒトにはなりたくないものです。20年前になぜ言わなかったのか?今は十分社会に貢献する仕事をしているのに・・・。なんとも世知辛く、情けない話が多いことでしょう。そんな思いを込め、一人でも楽しめることをブログにしてみました。アッいけない!!密かではなかったですね。

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