人生悠遊

写真付きで旅の記録、古都鎌倉の案内などを、周りの人の迷惑にならないように紹介していきます。

ポルトガルワインを試す ーー(28)ラブラドール・ティント・レゼルヴァーー

2021-08-25 15:47:39 | グルメ

今回はカーザ・サントス・リマのラブラドール・ティント・レゼルヴァという赤ワインです。このワイナリーのワインは5本目。同じラブラドールながら3月に飲んだラブラドール・ティント(定価1,210円)の上位ブランド(定価1,980円)となります。カタログには、黒や赤のフレッシュなベリー系果実のアロマと、フレンチオーク樽熟成に由来するエレガントな香り。ペッパーステーキと合わせたい、胡椒を思わす余韻と書いてありました。いつも思いますが実に語彙力が豊富で感心してしまいます。実際飲んでみると、最初の一口はさっぱり。飲み進むとレゼルヴァ独特の深い味わい。アルコール度数は14%と少し高めでパンチの効いた飲み口はガツンとしたステーキに合いそうです。

さてこのワイナリーがあるリスボア地方は西側が大西洋に面し、ヨーロッパ大陸最西端の首都リスボンがあります。ガイドブック(『地球の歩き方 ポルトガル』)によれば治安も比較的良く、とても美しい街のようです。そこでリスボンの守護聖人サント・アントニオ(1194-1231)について一言。サント・アントニオはイタリアのパドヴァで活躍したフランシスコ派の僧侶で、縁結びの聖人として知られています。生まれた場所にはサント・アントニオ教会が建てられています。毎年6月13日には聖アントニオ祭が行われ、その前夜祭の会場にはイワシの炭火焼きの屋台が並ぶそうです。日本でも節分の時にイワシを焼いたものを軒先に飾る習慣が西日本(特に奈良)にありますが、イワシの炭火焼きという共通点があって面白いですね。メルカドのカタログに赤ワインお薦めの料理でイワシの炭火焼きのことが書いてあり不思議に思いましたが、ポルトガルでは屋台に並ぶほど非常にポピュラーな料理であると合点しました。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ポルトガルワインを試す ーー(27)ケヴェド・オスカー・ブランコーー

2021-08-10 21:13:01 | グルメ

今回の一本はケヴェドの白ワインであるケヴェド・オスカー・ブランコです。ドウロ地方のワイナリーのケヴェドは赤ワインやポートワインが多く、メルカドのカタログにあるのはこの白ワインだけです。ブドウの品種もヴィオジーニョ、ゴウヴェイオ、コーデガ・ド・ラリーニョなどで初めて登場するものが殆どで味はフレッシュで優しく、酸と果実味のバランスがパーフェクトとカタログにあります。実際飲んでみて、酸味の効いた味わいは好き嫌いはあるかもしれませんが、飲み進むうちにその酸味が心地よくなってきます。価格は1,540円と手ごろで2巡目も求めたい一本です。

ドウロ渓谷のワイン生産地域が世界遺産に登録されていることは以前に紹介した通りです。日本では見ることが出来ない景観であり、一度訪ねてみたい場所です。コロナ禍でもたもたしていると、歳はとるし、眼や耳や歯は変調をきたすし、年寄りにとって残された時間は少ないのに2年のロスは大きいと改めて思いました。早く平常時に戻ることを祈るばかりです。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

老人の眼病 ーー加齢黄斑変性ーー

2021-08-02 14:51:01 | 日記

古希(数え年で)を迎えようとしたある日、左目の視野のなかにゾウリムシのような模様が現れ、電線など直線のモノが歪んで見え始めました。花粉症で眼科に通院していましたので先生に左目の不調を訴えた訳です。診察の結果は「加齢性黄斑変性症」の疑いがあるとのこと。疑いと言うより確信に近いもので即座に手術設備のある病院を紹介されました。これまで入院を伴う病気や怪我と無縁で生きてきましたので、どんな眼病かも分からず大いにうろたえました。

さて写真に写っている富士山の手前の電線を見てください。もし電線が歪んで見えるようでしたらこの眼病の疑いがあります。この眼病を調べてみますと、眼の奥の網膜のところに黄斑と呼ばれる部分があります。この黄斑はものの詳細を見分けたり、文字を読んだりする大切な場所です。その黄斑の中心は中心窩(ちゅうしんか)とよばれ、視力にもっとも重要な場所となっています。中心窩は正常な状態ではへこんでいるのですが、これが何らかの原因で膨らんでしまう病気のようです。検査で写真を撮ってみると明らかに黄斑部分が膨らんでいました。

それで治療法ですが、先生に勧められたのが「硝子体内薬剤注入術」という処置。現在は良い薬が開発されており、その薬剤は硝子体内に薬剤を注入して血管内皮増殖因子(VEGF)の増殖や成長を押さえるものです。ただこの薬剤注入の効果は完全という訳でなく、またこの薬剤が非常に高価なため、当然に処置する前に確認の念押しをされました。ただ一人で判断をするのは難しく、実際にこの処置をしている知人やセカンドオピニオンを求め人間ドックを受けている病院に行って相談しました。結論はこの薬剤注入術を受けることでした。最初の診察からほぼ1カ月経た7月末に処置をし、いまは処置後の経過を見ているところです。

ここで処置と書いているのは手術と区別するためです。残念ながら医療保険の通院手術の対象とはならず、この高額費用を取り戻すには確定申告による医療保険控除を受けるしかないようです。但し支払総額が10万円以上にならないといけませんが・・・。

こういう話はセンシティブ情報ではありますが、「同病相憐れむ」という言葉もありますので敢て載せてみました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする