つい最近、緊急事態宣言の発出が解除されましたが、外出自粛で自宅にいますと、聞きなれたウグイスの鳴き声とともに、オオルリに似た美しい鳥の声を耳にします。自己主張が強く、少し鬱陶しく感じることはありますが、少し遠くで鳴いているのであれば、求愛の声かと思えば健気で許す気持ちにもなります。
さてこの鳥ですが、名前はガビチョウ、漢字では画眉鳥と書きます。スズメより大きくヒヨドリより小さめ、茶色く、眼の周りに白い眉状の模様が特徴。鳴き声の美しさからすれば、もっと愛されても良さそうなのですが、どうも特定外来生物で日本への侵略外来種ワースト100選定種という不名誉な肩書もあります。もともと中国原産の鳥で、中国では飼い鳥としてはポピュラーで、鳴き合わせ会も頻繁に行われ、日本へは観賞用の鳥として持ち込まれました。ただ、見た目が地味で鳴き声が大きく、近所迷惑という汚名を着せられ、何時しか悪役になってしまったようです。セキセイインコやミドリガメと一緒ですね。鳥のせいではなく、飼い主のワガママそのものです。
写真のガビチョウは、鎌倉広町緑地で写したもの。自宅近くでは電線に止り鳴いていますが、なかなかシャッターチャンスに恵まれません。散歩の途中、たまたま近くにきてくれました。