昨日、久しぶりに再開された『麒麟がくる』をみました。新型コロナ対策が本格化した3月から起算すれは今日で半年ですが、一つでも、いつもある当たり前の世界が戻ってくることはありがたいものです。
さて本題です。冒頭のシーンで明智光秀が粗末な部屋で机に向かい懸命に本を読んでいます。当時では当たり前ですが、頁には漢字がびっしり、難しそうな本です。一瞬でしたが、読んでいる書籍の名前が映されました。なんだと思われますか?そうです。鎌倉の歴史を学ぶものなら誰でも目にするあの『吾妻鑑』でした。この際、本当に当時の明智光秀の手元にあったのか?などという野暮なことは申し上げません。この時期の明智光秀は越前の国に暮らしていた浪人です。これから足利将軍家のもとで働き、織田信長の家臣となり、一大名に昇りつめていく人です。その主人公がともかく歴史を学ぶために選んだ書が『吾妻鑑』。真偽はともかく、鎌倉で中世史を学ぶものとしては、このことを取り上げない訳にはいかず、このブログとなりました。
写真は明智光秀がいたかもしれない岐阜県の明智町(始発は恵那駅)まで走る明智鉄道です。