人生悠遊

写真付きで旅の記録、古都鎌倉の案内などを、周りの人の迷惑にならないように紹介していきます。

鎌倉を知る ーー 鎌倉のたたら製鉄 ーー

2018-11-04 21:18:42 | 日記

鎌倉生涯学習センター(きらら鎌倉)の講座で「鎌倉のたたら製鉄」という講座を開催しました。講師は神奈川県立鎌倉高校の先生を長く勤め、この4月から横須賀高校の先生になられた方です。前々から中世に鎌倉の浜砂鉄を使った製鉄が行われていたと推測していましたが、本日の講座を聞き、実際に行われていたはずだと意を強くしました。2年前のブログにも鎌倉の製鉄業のことを書いていますので、参考にご覧になってください。

鎌倉高校では数年前から浜砂鉄を使って鉄をつくる試みを続けていましたが、昨年はじめて成功し、短刀まで作っています。何度も失敗を繰り返し、その原因を突き詰めていくうちに鎌倉の浜砂鉄でも鉄が出来たとのことです。たたら製鉄は現代まで奥出雲で行われていますが、室町時代後期までは全国各地で行われていたようで、鎌倉でも相州伝正宗の刀が作られていたと思われます。

奥出雲の砂鉄(真砂砂鉄)と鎌倉の砂鉄(赤目砂鉄)の成分の違いは、チタンが含まれいることと、カルシュウム分が多いことを突き詰め、砂鉄を熱湯で洗いカルシュウムを除去することで鉄をつくることが出来たとおしゃっていました。中世においてもその方法で鉄が作られていたかは確証がないのですが、鎌倉の七里ヶ浜に金洗沢とういう地名があることから、ひょっとしたら浜砂鉄を洗い鉄を作っていたかもしれません。

写真は七里ヶ浜の霊光寺入口にある石碑ですが、そこに金洗沢のことが書かれています。興味あるかたは日蓮の雨乞いで有名な場所なので、一度訪ねてみてください。

 

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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
神世世界の観光 (古事記)
2020-06-01 22:32:52
 古事記 島根之堅洲国 出雲 伯耆 比婆山 十神山 清水寺 和鋼博物館 足立美術館 金屋子神 八雲 本居宣長 司馬遼太郎 古代 安来 嘉羅久利 特殊鋼 最高神 境界潤滑 奥出雲 鳥上 四隅突出墳丘墓 須賀神社 大刀 古刀 たたら製鉄の世界
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永遠の頂点 (電気製鋼)
2020-06-19 20:17:25
 それで「坂の上の雲」が最高傑作と呼ばれるわけだ。
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マルテンサイト千年 (グローバルサムライ)
2024-08-04 03:55:52
名古屋の刀剣博物館で強大なモンゴル帝国と戦った当時の武士たちの話を聞きました。鎌倉にも一度遊びにいってみたいです。
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やくものこころ (鉄の道の旅人)
2024-08-24 10:38:27
たたら製鉄の面白いところは銑鉄(ずく)でも玉鋼(けら)でもできるところで、明治維新当時のたとえば薩摩藩に代表され鳥羽伏見の戦いでその実力を発揮した反射炉による大砲の鋳造もその多くは中国地方のたたら製鉄の銑鉄を原料としていた。この時代が国産の原料のみの製鉄の製造のピークだったといわれている。
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科学技術の源流 (山陰インバウンド観光)
2024-10-11 14:19:23
それにしても古事記はすごいよな。ドイツの哲学者ニーチェが「神は死んだ」といったそれよりも千年も前に女神イザナミ神についてそうかいてある。この神おかげでたくさんの神々を生まれたので日本神話は多神教になったともいえる。八百万の神々が出雲に集まるのは、イザナミの死を弔うためという話も聞いたことがある。そしてそこから古事記の本格的な多神教の神話の世界が広がってゆくのである。
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武士の魂日本刀 (鉄鋼材料エンジニア)
2024-11-03 15:59:30
日立金属さんプロテリアルに名前が変わったみたいですね。
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