人生悠遊

写真付きで旅の記録、古都鎌倉の案内などを、周りの人の迷惑にならないように紹介していきます。

ポルトガルワインを試す ーー⑨アリガザーラ・シグネチャー・レゼルヴァーー

2021-03-30 08:08:53 | グルメ

本日のワインで1月末からはじめたポルトガルワインの試飲も9本目。ここまで本数を重ねると試飲というよりはほぼ中毒ですね。正直飲んでも飽きないので続くのかと思います。

さて今回のワインは名前が長く、ボトルのラベルは管楽器を奏でるミュージシャンの絵。カタログによれば「アリガザーラ」とは、音楽で祝ったり騒いだりすることとあります。ラベルの通りですね。レゼルヴァは英語ではリザーブ。数種類のブドウをブレンドして醸造・熟成することの意味のようです。ワイナリーはカーザ・サントス・リマでリスボンのあるリスボニア地方にあります。このワイナリーのワインは既に4本目なので詳しい話は省略します。

味わいは、カタログでは、歌いたくなるほどリッチで濃厚、特別なブレンドと書いてあります。実際に飲んでみた印象は、最初に口の中にタンニンでしょうか渋みが広がりますが、嫌な感じはなく、暫くすると爽やかな気分になります。歌いたくなるような気分になるにはポルトガルの乾燥した空気が必要でしょうが、ついついグラスを空けるのが早くなるワインです。

最後にいつものポルトガルの豆知識を二つほど。一つはポルトガルの漢字表記について。「葡萄牙」と書きます。中国語をそのまま持ってきていますので、読んだ資料には葡萄とは関係ないと書いてありました。実際どうかはよく分かりませんが、ワインを飲んでいると葡萄牙でピッタリかと思います。二つ目は歌について。YouTubeでポルトガルの歌を検索しましたら、「fado ファド」が出てきました。ポルトガルの大衆歌謡とありますので、日本では演歌でしょうか。酒場でギター演奏に合わせて歌う歌のようです。興味本位に「ファドの女王」と言われるアマリア・ロドリゲスの歌を聞いてみました。もっと情熱的かと想像しましたら哀愁あふれる歌声でした。ファドを聞きながらワインを飲み、ほろ酔い気分で一日の疲れを癒す。これは日本人好みかもしれませんね。

 

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ポルトガルワインを試す ーー⑧ケヴェド・トウニー・ポートワインーー

2021-03-28 16:10:43 | グルメ

今回はポートワインの2本目ケヴェド・トウニー・ポートワインです。前回飲んだルビーはステンレスタンクで3年間熟成し、賞味期限も8週間と若い?ポートワインでした。トウニーは大きな樽で4年間熟成、賞味期限も6カ月位とルビーよりもかなり長くなっています。この賞味期限の差は何なのかは分かりませんが、じっくり楽しんで飲むことにしました。カタログによれば樽熟成由来のナッツやドライフルーツを思わすフレーバ―とあります。甘くアルコール度数も19度と強いワインなので食後にお菓子と一緒に飲むもののようです。

ポルトガルの食事は会話を楽しみながら時間をかけますので、食後に甘いお菓子を食べながらポートワインを飲むのでしょうか?日本は夕食後就寝前にお菓子を食べながらポートワインを飲むことはあまりないと思います。私のように年金生活者で日中に何もすることがなければランチのあとにちょっと嗜むことはできますが・・・。というわけでチビリチビリと飲みながら午後のひと時を楽しんでいます。既に2月下旬に買ったルビーを1カ月で開けてしまいました。このポートワインはなかなか味わい深くハマりました。

さてブログを書く目的はワインを飲むことではなく、ワインを味わいながらポルトガルを知ることです。このポートワインはドウロ川が流れるポルトガル北部のドウロ地方で生産されるブドウが原料。そのブドウをラベーロと呼ばれる帆船(今はトラックか鉄道)で河口のポルトのワイナリーまで運び醸造・熟成して作られます。そのドウロ川のブドウ生産地は世界遺産。ポルトはポルトガル第2の都市でリスボンから300㎞位北にあります。ポートワインの醸造所はポルト市街地とドウロ川を挟んだ対岸のヴィラ・ノヴァ・デ・ガイアにあり、写真を見る限りなんとも美しい場所です。これまで8本のポルトガルワインを飲んでいますがいずれもハズレなし。ポルトガルは治安も良いと書いてありますので国民性や街の様子も安心・安全なのでしょう。ますます行ってみたくなりました。

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鎌倉を知る ーー鎌倉の宝物 段葛の桜並木ーー

2021-03-27 15:00:19 | 日記

平成28年3月30日に三代目の鶴岡八幡宮段葛が竣工しました。通り初めに歌舞伎役者の中村吉右衛門さんが来るとのことで見学に行ったのを覚えています。そばや繁茂の前で吉右衛門さんが私の方を見てほほ笑んだ顔が印象的でした。早いものであれから5年が経ちました。桜が咲いたか気になり今朝出かけたところです。写真は二ノ鳥居から段葛を写したもの。世相を反映して入口を守る狛犬がマスクをしています。多分数年経ったのちにこのブログを見れば、何時だったかすぐ思い出すでしょう。

この段葛は源頼朝が妻政子の安産祈願のために造ったもの。来年の大河ドラマは「鎌倉殿と13人」。北条義時をフォーカスした物語。たぶんその義時もこの段葛の建設を手伝っているはずです。また今のような桜並木になったのは大正時代のころ。5年前に植えられた桜の木も大きくなりました。鶴岡八幡宮の参道であるこの段葛は500mほどありますので、あと5年もすれば桜の名所となるのは間違いないでしょう。満開の桜花のアーチの下を歩く気分は如何ばかりか・・・長生きしなくてはいけません。楽しみです。

段葛を通り抜ければ鶴岡八幡宮の三ノ鳥居。鳥居の右側にある源氏池畔のぼたん苑の中に植えられた桜も見ごたえがあります。私見ではありますが、桜見物するなら鎌倉市内で一押しの場所ではないかと思っています。そして平家池側にある鎌倉文華館鶴岡ミュージアム。ル・コルビュジエの弟子である坂倉準三が設計した建物で国の重要文化財。鶴岡八幡宮はここ10年位の間に精力的に文化財保護に努め、一度は断念した世界遺産登録の実現も夢ではないと思います。同じお金を使うのなら、インフラ整備はこうでないといけません。後世に大切な遺産を残すこと。これが今生きている者の勤めではないでしょうか。

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鎌倉を知る ーー舘 隆志氏の《禅と鎌倉》講座ー

2021-03-21 13:23:39 | 日記

3月20日。鎌倉芸術館で開催された《禅と鎌倉》という講座を受講しました。講師の舘先生ですが、毎月送られてくる『花園』という冊子にコラムを書いており、どんな話が聞けるのか楽しみにしていました。講座を受講し、90分程度の短い時間にもかかわらず、禅と鎌倉の関わりついて良く纏められ、これまで疑問だったことが少し理解できた気がしました。その中で興味を持った話をメモ代わりに紹介させていただきます。

まず禅語の「以心伝心」。心でもって心を伝えるという意味ですが、形のない心をどう伝え、伝わるのか・・・。これは簡単には理解できませんね。

次は栄西と道元そして蘭渓道隆、無学祖元の関係です。栄西と道元は師弟関係にあり、共通の師は園城寺公胤(こういん)。この方は実朝を暗殺した公暁の師でもあります。ところで公暁(くぎょう)は(こうぎょう)と読むのが正しいようです。道元の宋への留学を勧めたのが公胤で栄西は2度の留学の経験を道元に教えています。さらに栄西、道元、蘭渓道隆、無学祖元は中国の天台山景徳寺で学び、それぞれの師から法脈を受け継いでいます。さらに蘭渓道隆は道元などの活躍をみて自発的に日本に来ました。滞在している大宰府から蘭渓道隆が道元に宛てた手紙も残っています。北条時頼は最初は道元に建長寺を任せようとしたのですが、道元が固辞したためにその役目は蘭渓道隆が担いました。写真は蘭渓道隆がはじめて入院上堂した大船にある常楽寺です。その後蘭渓道隆示寂し、北条時宗が円覚寺開山に無学祖元を請来したのも天台山景徳寺の縁です。

そして江戸時代に鎌倉仏教は勢いを失いましたが、なかでも円覚寺の誠拙周樗が人を育てることに尽力しました。そして明治時代になり禅の国際化に力を尽くした人達がいます。円覚寺の初代管長の今北洪川とその弟子の釈宗演、鈴木大拙です。釈宗演は慶応大学からスリランカに留学しました。鈴木大拙は釈宗演の通訳。ZENという言葉は国際標準になっており、台湾やノキアのスマホにはZENというブランドもあるとのこと。

最後に講座を受講しての感想ですが、舘先生のように研究テーマを深く研究されている方の話は個々の人物や事象などの繋がりが整理されおり、頭にスッと入ります。やはり知識を得るには書籍やネットの情報だけでは駄目ですね。専門家の話を聞く大切さを痛感しました。

 

 

 

 

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ポルトガルワインを試す ーー⑦ラブラドール・ティントーー

2021-03-20 16:09:20 | グルメ

今回のラブラドール・ティントはリスボニア地方のワイナリー”カーザ・サントス・リマ”の赤ワインです。カタログには「ウナギの蒲焼など和食のタレと◎ 豊かな果実味と程よい渋みがなめらかに溶けこんだチャーミングな味わい」と書いてありました。これまで飲んだワインもそうですが、ワインリストのコメントがどれも素晴らしく感心してしまいます。実際に飲んでみても「なるほど」と思うので、ついつい次の一本に手が伸びます。そして今回のラブラドール・ティントはラベルの犬の絵が愛らしく、それも購入動機の一つでもあります。実際に飲んだ感想ですが、前に飲んだフォルティッシモ・ティントと同じワイナリーのワインですが、度数が13%のせいかそれほどガツンとはきませんでした。確かに渋みを感じるのですが、いやな渋さではなく、すき焼きの甘辛いタレとよくあい◎印の風味でした。

このリスボニア地方にはポルトガルの首都リスボンがあります。スペインから流れ込むテージョ川と大西洋の河口近くにあり、シントラ山脈の西側にはユーラシア大陸の最西端のロカ岬があります。本州最東端の北海道の納沙布岬は北米プレートのようなので、ユーラシアプレートの東端は伊豆半島付近になるのでしょうか?何れにしてもポルトガルと日本はユーラシア大陸の西と東の端の国になります。なんとも親しみを感じますね。コロナ禍が終息したら是非とも行ってみたい国の一つです。

写真に写っている小瓶はクルミ入りの蜂蜜だそうです。まだ開封してませんが、どんな味なのでしょうか?

 

 

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