本日のワインで1月末からはじめたポルトガルワインの試飲も9本目。ここまで本数を重ねると試飲というよりはほぼ中毒ですね。正直飲んでも飽きないので続くのかと思います。
さて今回のワインは名前が長く、ボトルのラベルは管楽器を奏でるミュージシャンの絵。カタログによれば「アリガザーラ」とは、音楽で祝ったり騒いだりすることとあります。ラベルの通りですね。レゼルヴァは英語ではリザーブ。数種類のブドウをブレンドして醸造・熟成することの意味のようです。ワイナリーはカーザ・サントス・リマでリスボンのあるリスボニア地方にあります。このワイナリーのワインは既に4本目なので詳しい話は省略します。
味わいは、カタログでは、歌いたくなるほどリッチで濃厚、特別なブレンドと書いてあります。実際に飲んでみた印象は、最初に口の中にタンニンでしょうか渋みが広がりますが、嫌な感じはなく、暫くすると爽やかな気分になります。歌いたくなるような気分になるにはポルトガルの乾燥した空気が必要でしょうが、ついついグラスを空けるのが早くなるワインです。
最後にいつものポルトガルの豆知識を二つほど。一つはポルトガルの漢字表記について。「葡萄牙」と書きます。中国語をそのまま持ってきていますので、読んだ資料には葡萄とは関係ないと書いてありました。実際どうかはよく分かりませんが、ワインを飲んでいると葡萄牙でピッタリかと思います。二つ目は歌について。YouTubeでポルトガルの歌を検索しましたら、「fado ファド」が出てきました。ポルトガルの大衆歌謡とありますので、日本では演歌でしょうか。酒場でギター演奏に合わせて歌う歌のようです。興味本位に「ファドの女王」と言われるアマリア・ロドリゲスの歌を聞いてみました。もっと情熱的かと想像しましたら哀愁あふれる歌声でした。ファドを聞きながらワインを飲み、ほろ酔い気分で一日の疲れを癒す。これは日本人好みかもしれませんね。