最近、読売新聞の”地球を読む”「コロナ後の世界」という御厨 貢氏のコラムを読みました。新型コロナウイルス災害の「災後」はいかにあるべきかが書かれていました。確か本ブログでも数年前、映画「シン・ゴジラ」に重ねた「災後」という言葉が印象的で紹介したと思います。映画のなかで若手政治家がシン・ゴジラに立ち向かい成長していく姿が描かれていましたが、その若手政治家役が長谷川博己、NHK大河ドラマ「麒麟がくる」の主役を務めているとは不思議な縁です。
新型コロナウイルスについては、その戦いが進行中で未だ終息していませんので、無責任な評価は控えさせていただきますが、その「災後」を政治家や官僚、民間の経営者など日本のリーダーがどう処理していくのか、これが最大の関心事ではあります。世界中の先進国が同様にダメージを受けたわけですので、この「災後」に的確な対応した国が世界をリードしていくことになると思います。
今回の非常事態対応では、東日本大地震の時とは違い全国一律に、国から都道府県、政党、マスコミや芸能界など、あらゆる社会的な発言力のある人までを巻き込み進行しています。これは事態が終息し、結果が出た時のそれぞれの通信簿がどう採点されるのか、われわれ国民にとって絶好の機会が提供されることになるかもしれません。実際、御厨氏は最近の文春オンラインのなかで「知事たちの通信簿」を発表しています。どうも実務能力が優れ、スピード感溢れた行動力があり、自分ができなくても優秀な部下を使いこなせ、キチンと事態を説明できているリーダーとそうでない人の差が大きく出ているような気がします。これは知事だけでなく、大臣たち政治家も同じでしょう。平時は人任せでもいいのですが、非常時は本人の資質があからさまに出てしまいます。
さて写真は庭に咲いた一輪のスズランの花です。最盛期は数多く咲き、目を楽しませてくれましたが、とうとう「最後」の一輪になってしまいました。新型コロナウイルスの「災後」の対策を万全にしていただき、この国の「最後」とならないようにお願いしたいものです。