人生悠遊

写真付きで旅の記録、古都鎌倉の案内などを、周りの人の迷惑にならないように紹介していきます。

老人の眼病 ーー加齢黄斑変性ーー

2021-08-02 14:51:01 | 日記

古希(数え年で)を迎えようとしたある日、左目の視野のなかにゾウリムシのような模様が現れ、電線など直線のモノが歪んで見え始めました。花粉症で眼科に通院していましたので先生に左目の不調を訴えた訳です。診察の結果は「加齢性黄斑変性症」の疑いがあるとのこと。疑いと言うより確信に近いもので即座に手術設備のある病院を紹介されました。これまで入院を伴う病気や怪我と無縁で生きてきましたので、どんな眼病かも分からず大いにうろたえました。

さて写真に写っている富士山の手前の電線を見てください。もし電線が歪んで見えるようでしたらこの眼病の疑いがあります。この眼病を調べてみますと、眼の奥の網膜のところに黄斑と呼ばれる部分があります。この黄斑はものの詳細を見分けたり、文字を読んだりする大切な場所です。その黄斑の中心は中心窩(ちゅうしんか)とよばれ、視力にもっとも重要な場所となっています。中心窩は正常な状態ではへこんでいるのですが、これが何らかの原因で膨らんでしまう病気のようです。検査で写真を撮ってみると明らかに黄斑部分が膨らんでいました。

それで治療法ですが、先生に勧められたのが「硝子体内薬剤注入術」という処置。現在は良い薬が開発されており、その薬剤は硝子体内に薬剤を注入して血管内皮増殖因子(VEGF)の増殖や成長を押さえるものです。ただこの薬剤注入の効果は完全という訳でなく、またこの薬剤が非常に高価なため、当然に処置する前に確認の念押しをされました。ただ一人で判断をするのは難しく、実際にこの処置をしている知人やセカンドオピニオンを求め人間ドックを受けている病院に行って相談しました。結論はこの薬剤注入術を受けることでした。最初の診察からほぼ1カ月経た7月末に処置をし、いまは処置後の経過を見ているところです。

ここで処置と書いているのは手術と区別するためです。残念ながら医療保険の通院手術の対象とはならず、この高額費用を取り戻すには確定申告による医療保険控除を受けるしかないようです。但し支払総額が10万円以上にならないといけませんが・・・。

こういう話はセンシティブ情報ではありますが、「同病相憐れむ」という言葉もありますので敢て載せてみました。

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