【タックの放浪記】  思えば遠くへきたもんだ・・・     by Tack SHIMIZU

心に刻まれたその一瞬、心に響いたその一言、心が震えたその想いを徒然と書き記したい。この記憶から消え去る前に…

ヨーロッパ放浪2010 『圧巻のトプカピ宮殿と恐ろしい売春窟』

2010年03月17日 | 旅三昧!釣り三昧!
2010年3月17日:

しかしよく寝た。目覚めばっちり時差ボケ解消!って感じ。

しかしオレは今夜帰るのである。帰ればまた時差ぼけが始まる。まあだいたいこんなもんである。

朝9時40分のシャトルバスで旧市街中心へ。今日はトプカピ宮殿を観とかなければイスタンブールにいる意味がないのだ。

トプカピ宮殿の財宝は15年前に拝見した時より若干展示が少ない気もしたが、やはり驚くべきものであった。82キャラットのダイヤモンドは圧巻である。

まさしく宝物とは権力の象徴なのである。

でも、こんなにたくさんの宝物を所有した王様は、きっと自分が何を所有しているか覚えきれなかっただろうなと内心思ったりした。

新しい宝物を求めた後で、『ありゃ!?そういやよく似たものオレ持ってたわー。』とかなかったのかなぁ・・・。ありえんか・・・。あったらなんだか非常に現実的でうれしいんだけどなぁ・・・。

その後、またてくてく歩き、あるバザールを抜けるとガラタ橋のたもとまで来た。

橋のたもとの船上で売っている、かの有名な『サバサンド』を買って食べた。焼いたサバと生オニオン、レタスのコンビネーションが絶妙である。4リラ也(240円)。とても美味い。



小雨が降りだした。 また橋を渡り、ガラタ塔の方へ坂を登っていくと、にやけたトルコの若い兄ちゃんたちが続々と脇道にある鉄城門の中に入っていくのを見かけた。入口には警察の詰所がある。

なんだかとても気になったので、オレも入ろうとすると、警官がここはトルコパスポートがないと入れないと言う。

余計好奇心を持ったオレは自分を止められない。

日本のパスポートをみせて、昨日の警官がパスポートを見せたら入って良いと言ったとか適当に作り話し、なかば強引にそこに入りこんだ。

驚くなかれ!なんと、その一画は売春窟なのであった!!

中ではあまりにも醜い女性たちが、客引きをしていたのであった。日本人のオレが珍しいのか、日本人、日本人とトルコ語で話しているようで、やたらと声をかけてくるのだ。

しかしオレにはどうみても女性としての見ることのできないようなお腹の張り出た中年の女性たちばかりである。

この時点でオレの中で危険信号が点滅しはじめた。くるっと回ってそそくさと出た。

イスラム圏にこのような場所が存在したことがただただ驚きであった。 まあ人間だからどこでも同じか。

その後、寒いので熱い紅茶を摂り、カラキョイ駅からトラムに乗ってみた。人々の足、トラムは安い。どこまで行っても1.5リラ(90円)である。

アクサライ駅で降りる。

雨が本降りになってきたので傘を買って駅のまわりを適当に歩いたが、取り立てて目に留まるものはなく、寒くてたまらないので、タクシーを停めてホテルへ戻った。

そして今、ホテルにいる。

常々思っているが、異文化と触れあえること、それは旅の醍醐味である。

そこに住む人々がそこで普通の様に食したり、当たり前のように見聞き流している事が、遠い異国からやってきた人間にとって驚くべき事である場合が頻繁にある。

だから放浪は楽しいと思う。好奇心を失ってはダメである。

今回は日本で買ってきたのだが、詳細が書かれたガイドブックは不要だと思った。街の地図さへ持って歩けばなんとかなるのである。

夜までゆっくりここでくつろぎ空港へ向かうことにする。

なんだか今、とてつもなく納豆と辛子明太子で炊きたての白いご飯が食べたい。やっぱオレはつくづく日本人なんだなぁと思った。

ヨーロッパ放浪2010 『ガラタ橋上で熱い紅茶を』

2010年03月17日 | 旅三昧!釣り三昧!
2010年3月16日:

とても期待が持てる新規取引先をみつけた。

彼らはこれまで某大手商社を通し日本市場にジュエリーを拡販すべく尽力していたが、大手商社が得意とする『広く浅く』の商売が、彼らの『狭く深く』のコレクションにマッチせず、座礁していたようである。

かなりのコレクションを持つメーカーだが、その中の特徴あるコレクションを選んだ。

彼らのジュエリーはヒッタイト、ヘレニズム、ビサンティンの時代の遺跡や遺品をモチーフにジュエリーを製作している。18金にて製作し、それに24金をかぶせマット加工させている。ルビーやサファイヤといった貴石に、エナメルや黒檀といったものも使用していて面白い。

来月のアリカコレクション展でお客様の反応を確かめたい。

午後、タクシーでガラタ塔へ。



ガラタ塔は中世の頃より、コンスタンチノープルの街並みを監視する塔だったようである。これだけ背が高いと火事など起これば気付けたであろう。

昨夜頼んでうまかったチキンのサンドイッチを購入。2リラ也(120円)。

そこからてくてく歩いた。

しばらく歩くとガラタ橋にでた。

たくさんの人々が釣りをしている。竿が1メートル間隔くらいで出ている。これでお祭りしないのかなぁと思っていると、やっぱり結構隣の人と仕掛けが絡まっている人たちがいた。



何が釣れたか見せてもらうと小アジがほとんどであった。たまに30センチ強のボラが釣りあげられていた。

仕掛けはいわゆるサビキ釣りである。



聞けば、小アジはパン粉にまぶしてフライして食べると云う。

橋の上の釣り人の為に売り歩く紅茶屋さんにて温かい紅茶を購入。1リラ也(60円)。

そこからトプカピ宮殿、アヤソフィア博物館、グランバザール界隈を結構歩いた。

夜は新市街のタクシムと呼ばれるファッション街に行った。その界隈はミラノやバルセロナの街並みと全く変わらない。

一軒のパブに入り、念願の『ラム肉のシシケバブ』を頼む。ビールからワインへ。背後ではバンドがロックミュージックを少しうるさいぐらいに演奏していた。

オレは気持ちよく酔って、ホテルへ帰ったのであった。