冬用のモコモコ上着を見に行った。
見に行っただけで買う気は無いのに サイズが合いそうなのを手に取って試着室へ入ったのが地獄の始まりだった。
ファスナーが閉じない。
洋服のサイズ表示が昔とは違うのか?
横を向いて鏡に映る己の腹のポッコリを再確認してガックリ。
10階の階段を悲鳴を押し殺して上がり、ウォーキングやジョギングを頑張っているのにだ。
数日前の検査で中性脂肪が境界値から異常値へ跳ね上がっていたのは間違いではなかったということだ。
ワンサイズ大きいのと取り換えてもう一度試着室へ入り、再度ガックリ
再々挑戦で何とか納得できるサイズを見つけ会計へ向かった。
会計の女性は決まり言葉になっているのだろうけれど「サイズは○○〇でお間違えないでしょうか」と私に再確認する。
「自分でも試着室の鏡を見て、そのサイズになったことが信じられないのだからさぁ・・・・・これ以上鞭で打たないで」と云った途端、彼女の視線が私のポッコリを確かに見た。
その瞬間、私はもう死ぬまで服を買わないと決めた。