北海道でノンビリと

タブタブの何処かへ行こう を改題しました。
何処かへ行く機会も減ってきたので 北海道を楽しもうと思ったからです

熊部隊は ここにいた

2022-05-14 20:08:16 | 散策
5月は税金の納付書類が届く。
納付するためにウォーキングを兼ねて郵便局まで歩くことにした。

凍結していた川の氷は全て溶け、水鳥が戻ってきていた。

駅前で赤信号に阻まれ、しばしの休憩。
目の前に置かれていたのは移動式のオービス(驚)。
車で来ていたらヤバかったかも知れないと胸を撫で下ろした。

歩道の隅には小さな石碑が並んでいる。
その一つは大きく「頑張れ」の文字。
良く使う言葉だけれど石碑にすると有難みが薄くなったように感じた。

端にあった石碑には「熊部隊」の文字。熊部隊と云えば亡父が満州から戻った後、率いていたと聞いたことがある。
その将校宿舎がここにあり、昭和20年7月15日に爆撃を受けたと書いてある。

曹長が将校に含まれるのかどうかは知らないが、軍刀を腰に帯び馬に乗ることを許されて一隊を率いていたのだから、そこそこ偉かったのだろう。

その乗っていた馬は、もしかしたら馬市が開かれていたと云う今私の住む地区で徴用されたものだろうか。

熊部隊は東北海道の海岸線防衛の任務に当たっていたらしい。

交差点を渡って馬の銅像を見上げた。

私の目には、それに跨って遠くを眺める軍服姿の父が見えた。

嫌な汗

2021-11-20 21:17:30 | 散策
定期の診察日が近い。
少しでも中性脂肪を落とさなければならない。
そして左足の趾に発症している血流低下を防ぐためにも今日は真面目にウォーキングに出た。

1キロ地点にある信号。進む方向が青なら高専裏を一周する3.8キロコース、もし赤なら今歩いてきた道を戻り2キロで済まそうと考えた。

神様は私のズルイ考えをお見通しのようで「頑張れ」と信号を青にした。

横断歩道を渡ってからジョギング開始。緩い坂を上り下りして1.6キロを次の信号まで走る。

500m程の地点が一番辛くなるが、それさえ過ぎると後は案外頑張れるものだ。
アノ症状さえ出なければ。

もちろん家を出るときにはトイレに入って「気配」が無いか確認はしているのだが、今日もヤツは何処かに潜んでいたらしく少しずつ出口を内側から押し始めた。

私は交差点でウォークに戻し、締めながら歩く。
途中、スマホでルンバに「緊急事態」を宣言しようと電話。

「緊急事態」を宣言した時の訓練は済ませてある。
連絡が入ったら玄関のカギを開け、トイレのドアを開け便座の蓋を上げておくキマリだ。



それなのに……電話に出ない。応答がない。
仕方なく汗を流し歯を食いしばって孤独の戦いが続く。

無事に家の鍵を開け、トイレへ飛び込んだがウエストバッグが邪魔でなかなか下ろせない。
出たがるヤツを必死に抑え、やっと腰掛けてホッと一息。

ルンバはマナーモードにしたままでテレビを観ていたんだって。

ゴメン、ゴメンと謝るけれど次は赦さない。
靴の中に盛ってやる。




暑いねぇ と云いたくて

2021-07-20 20:31:10 | 散策
いやぁぁぁぁぁぁ・・・・・暑い。
北の街にも夏が来た。
連続の真夏日。

しかし年寄りになると皮膚感覚が衰える。
暑さに鈍感になるのだ。

子供の頃、風呂屋へ行ったとき、信じられない程熱い風呂に入っている爺さん達は我慢比べをしているのだと思っていたが、あれは感覚が鈍っていて熱さを感じなくなっていたのだと分かった。

ニュースでは草取りをしていた老人が熱中症で倒れて亡くなったと云っていた。

多分、それ程暑さを感じること無く黙々と作業をしていて、何か変だと感じたときは手遅れだったのではないだろうか。

私自身、温度計を確認するまでは、それ程暑く感じていない。

気温を知ってからは人並みに暑い、暑いの繰り返し。

実は「暑いねぇ」と云えるのが少し嬉しい。

温暖化が叫ばれる前は24度が年間の最高気温で、それが2日しか無かった。

日焼けをする間も無く、その2日を過ぎると、どんどん冬に向かっていった。

今は、他の地域の方と同じように挨拶が出来る嬉しさ。
「暑いねぇ・・・・・今日も」って云いたくて仕方が無い(笑)

ヒメカイウ

2021-06-25 20:43:25 | 散策
準絶滅危惧種のヒメカイウが咲いているとの情報があった。
一週間ほど前に行った釧路湿原西端にある温根内木道での目撃情報だ。

それじゃまぁ行って見ようかとルンバを誘った。

彼女は草ボウボウの山道とか未舗装路を歩くのは嫌いだが、木道は砂埃もたたずダニに襲われる心配が少ないのでワンコのように付いてくる。

前回から僅かしか時は流れていないのに木道脇の草は伸び、トンボが煩わしい程飛んでいる。



ビジターセンターへ寄ってみたら、ヒメカイウは既に見頃を過ぎ「そろそろ終わり」と書いてあった。例年より早いのは、やはり温暖化の影響だろうか。

それより怖いのは、ここにも熊の目撃情報があったことだ。



心強いのは私より足が遅い「餌」が同行していること(笑)。

熊に怯えながら木道を進んだら、後ろからその「餌」に呼び戻された。
ヒメカイウがあると云うのだ。

そうだ、目的はヒメカイウだった。もう少しで忘れるところだった。



水芭蕉に似ているが少し小さいので親近感がわく。
ニョキッとしている部分を握ってみたくなるけれど我慢した。

カキツバタやワタスゲもチラホラ。





何より嬉しいのはアオジの姿を捉えられたこと。
鳴き声はすれが姿を見せない鳥たちにいつも苦闘しているのだ。



どんどん歩いていたら急にルンバが戻ると云い出した。
ヒメカイウを見たので充分満足したと云うのだ。



「餌」は帰ってしまったが、独りぼっちで木道をせめて地平線の見える場所まではと思っていたのだけれど・・・・・無理。



急に怖くなり、もう一人の「餌」は慌ててユーターンした。

少しなら、動くよ

2021-05-12 19:55:46 | 散策
筋肉芸人のナカヤマキンニクン。
ボディビル選手権では1位になったとか。

その自慢の大胸筋をテレビでピクピクと動かして得意気だ。

スリスリが「お父さんも動かせるの?」と云うので試してみたけれどピクリともしない。

何処に力を入れれば動くのか、それが分からない。

「お母さんなら動かせるんじゃないの?」と逆襲したが、どうやら無理みたいだ。
スリスリも試しているのだろうか・・・・・神妙な顔をしている。



私が「●ン●ンなら少し動かせるよ」と云ったのに完全無視する二人。

見たくないのだろうか、ピクピクと釣り竿みたいに動くところを。