北海道でノンビリと

タブタブの何処かへ行こう を改題しました。
何処かへ行く機会も減ってきたので 北海道を楽しもうと思ったからです

分けてあげるのに

2024-11-27 20:46:04 | 日記
未明、まだ闇の中にいるのに間近で飛行機のエンジン音がした。
こんな早朝に空港へ降りる飛行機がいるのだろうか、それもかなり低空で・・・・
と思ったところで、何か異変が起きたのかも知れないと気になってベッドから出た。

床頭台の灯りを点けて時計を確認したら8時半だった。
8時半なのに、この暗さは何?
カーテンを開けて外を見たら飛行機のエンジン音と思ったのは豪雨が屋根を叩く音だった。
雨が叩きつけるのは屋根だけではなく窓ガラスにもだ。全く遠慮と云うものがない。
お陰様で汚れていた窓ガラスがかなり綺麗になったように思う。

そんな中、クリニックへ行く事にした。こんな日なら受診患者も少ないに違いない。
マイナンバーカードは顔認証で無事通過。

次の爺ちゃんは初めてマイナンバーを使うみたいで私のやっていることを穴のあくほど見つめていたのだが、顔認証に失敗し暗証番号を入れなければならない様子。

私は体温測定を終えて受付を済ませ採尿・採血待ちなのだが爺ちゃんはまだマイナンバーの機械と格闘していて見かねた受付の方と「あ~でもない、こうでもない」を繰り返している。
きっと暗証番号がわからないのだ。

私より先に尿カップを渡された男性はトイレに入ったまま出てこない。
ついでに ンコでもしているのかと思ったら、尿カップを持ったまま出てきて椅子に力なく座った。
倒したら尿で周りが汚れるだろうと思ったが、どうやら 空。奮闘むなしく一滴も出なかったようだ。

これだけで患者としてはズブの素人だと分かった。
クリニックへ行くときは丁度良い程度に尿を溜めておくのがプロの患者というものだ。

次に名前を呼ばれた私は、悠々とトイレへ入り適量である50ccの中間尿を出して先端の雫をトイレットペーパーでチョンチョンし優しく拭き取り、採尿カップを定位置に置いてトイレを出、今度は大嫌いな採血。

「お変わり無いですか?」と言われたので、「時々軟便で鼻水もタラリと出る」と云ったところで
新コロナかインフルを疑ったようで看護師さんが焦りだした。
「ごめんなさいね、針先が血管に入らなかったのでチョット動かしますね」と言いながら チョットどころか針先が色々な方向を遠慮なくズブリ ブスリ (涙)

何とか採血を終え、そのまま奥のベッドに案内されて周りをカーテンで囲まれて隔離待機。

数分後に先生が現れて検査結果を示して「前回とほぼ変化なしです。頑張っていますね」と言われ「変な感染も無さそうなので整腸剤追加しますから会計終えたら年末にまた来てください」と言われて診察終了。

支払いを済ませてクリニックを出るとき、チラリと待合室を見たら 空の尿カップを持った素人患者は未だ座っていた。

尿を少し分けてやれば良かったかなぁ・・・・・・と思いながら私はクリニックを出た。