高江雅人  竹工芸職人の独り言  竹工房オンセ

高江雅人  竹工芸を初めて37年、徒然なる出来事をアップしています。

段取りと清掃

2021年04月15日 10時02分00秒 | 竹細工
釜の火焚きをしていて、
職人の資質は、「段取りと掃除!」
これに集約される気がする。







この火焚き一つでも、いつも回りを掃いて綺麗にする人も居れば、どれだけ散らかっていても気にならない人が居る。

この、「気にならない」ということが、職人の資質にものすごく影響するのだ!
次にこの釜で火焚きをする人が想像できる。どんな手順で火を焚いて、気持ちよく作業出来るか?考えることが出来る。

作品を作る時にも、使う人がどんな使い方をするのか想像できる人とできない人では、全く成長の仕方が違うのだ❗️
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愛媛の竹職人

2021年03月11日 16時26分00秒 | 竹細工
愛媛から竹職人の武智さんと秋山さんが来てくれました。


何やら実験🧪道具を携えて!






もともと化学系の仕事をして居た武智さん、私たち竹職人では思いつかない様なことを考えつく様です。
思考回路は完全に理数系、私の様な感覚派とは全く違ったアプローチをしてくれます。

今回の実験が、これから巨万の富を生んでくれる様な気がして来た❣️😅
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20年目の修理

2021年03月09日 11時46分00秒 | 竹細工
修理のバッグが送られて来ました。
年月が経って良い風合いに成っている。
四隅の脚の所が擦りけれてしまったので、修理をする事に・・・・


お買い上げ頂いた日にちを確認すると、20年前にお買い上げ頂いたバッグでした。

こんな風に直して行きます。



今も現役で楽しんでくださっているとの事、嬉しいですね〜〜🤗
一応、私が生きている限りは修理いたします❣️
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修了作品展

2021年03月05日 07時49分00秒 | 竹細工
3月2日から7日まで、別府の伝統産業会館で、竹の学校の修了作品展が開かれて居ます。





生徒達のアイデアが、詰まった展示会です。その年、その年の特徴があり、世相も反映されている。
今年は特に白物の作品が多かったので、何故?と聞いて見ると、
「今は都会では火を焚く事も出来なくなってしまったので、染色する事が難しくなってしまった。卒業後の事を考えて、自分たちで出来ることに作品の傾向が向かっている」

なるほど。

いろいろ参考になりました。
作品は撮影禁止なので、ポスターだけ。
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小春日和

2021年02月25日 09時27分00秒 | 竹細工
まだ寒かったり、急に暖かくなったりと、
晴れた日にはこんな風景に!
少しずつ春に向けて🤗




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今年の竹

2021年02月20日 07時10分00秒 | 竹細工
新しい長竹が届きました。
昨年11月頃に切り出された真竹です。
12月1月と天日で干されて、美しい晒し竹になってます。




竹は秋口から年末くらいまでの寒い時期に切った竹が良いと言われてます。
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財産

2021年02月05日 10時42分00秒 | 竹細工
指を怪我して居る間に、今まで溜まりに溜まった作品のデータを纏めることにしました。
こんな形になりました。








この35年間の間に作り出した篭🧺は500以上もあったのか❗️

これは工房オンセの財産です🤗
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リベンジ

2021年02月04日 06時54分00秒 | 竹細工
先週、この木型を作ろうとして、怪我をしてしまった。
一週間経って、再度木型を作りに機械に挑戦!
慎重に慎重に、今までの十倍神経を使って機械を扱いました。



出来上がりました❣️買い物篭の型が6個出来ました❗️🤗
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復刻版

2021年01月29日 15時04分00秒 | 竹細工
コロナ禍のおかげで、いろいろ考えることが出来ます。

私が30数年前に作っていた、当時の篭を復刻🧺することにした。







私の頭の中での、古い物は大正時代や昭和初期のイメージだったのだが、知らない間に、私自身がレトロになって居る事に気が付いた😅

「昔懐かしいリバイバルシリーズ」として、作っていこう❗️
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門松作り

2020年12月30日 15時48分00秒 | 竹細工
今日は嵐のような大風です。
そんな中、お遊びで門松🎍作りました❗️






嵐のような風の中、吹き飛ばされはしないか?と、心配しつつ、竹を切りに行きました。
竹藪の中は風も無く、静寂な空間!
















百円ショップで買ったポリ容器に段ボールを張って、門松の土台に、青竹を寸胴切りにして、門松はこんな作りもあるんだよ!
シュロ縄で男結びをするのだが、これは慣れて居ないとなかなか上手く結べない😅
スーパーで買っていた正月飾りの松とナンテンと梅と竹の葉を飾り付けて出来上がりです。

それなりになりました。

良いお年を❣️🤗
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製竹

2020年12月23日 09時51分00秒 | 竹細工
大分県は日本一の真竹の産地です。
昨日は、工房のメンバーが竹の製竹をする様になったので、見に行って来ました。




竹藪は何百メートルに渡って、真竹が生い茂って居ます。竹藪の中を道が通っているので切り出しも楽です。

現在、大分県でも、製竹業者がドンドン廃業して行ってます。近いうちには、無くなってしまうのでは?と、心配なのですが、😢
そうなった時を考えて、準備に掛かってくれて居るのです。







畠に干された竹、壮観です‼️
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ヘラブナ釣り

2020年11月15日 09時05分00秒 | 竹細工
オーダー品の製作中。
ヘラブナ釣り🎣の道具を入れて籠を作っています。けっこうな大きさなので、節間が50センチ以上ある竹を探して、作ってます。






この籠の中に、一回り小さい入子の籠が入ります❗️
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竹細工の木型

2020年09月29日 16時40分30秒 | 竹細工

昔、私が竹細工を始めた頃は、花籠が全盛の時代で、こんな木型を使って、花籠を作って居た。

 

作ろうと思う籠の型を作ってもらい、この型に合わせて籠を編みつけて行くのだ。

下方より上方が小さいので、編みあがった時に型が分解できないと、籠から出すことが出来ない!

そこで、真ん中の芯を抜くと、数個に分かれていた部分を取り出すことが出来るのだ。

しかし、こんな特殊な木型を作る職人さんが居なくなってしまった。

木工ろくろをする職人さんは居るのだが、こんな中をくり抜いた型などは、その中でも特殊な技術に為るのだ。

そこで、

自分で型を作ってみることに・・・・・

私の弟子の中でも、一番腕のいい遠藤君が、発泡スチロールを使って型を作って居た。遠藤君の型を見せてもらい

自分なりに作ってみることにした。

作ろうとする形を想像し、厚さ5ミリで輪切りにしたものを積み重ねて作ってみる。

多少の凸凹は、後でサンドペーパーで削り形を仕上げていく。

形が出来たら、今度はこれを分解できるように切っていくのだが、上手くいくか?どうだろう?

 

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今日はデスクワーク!

2020年09月29日 16時37分34秒 | 竹細工
新しい作品を作ろうと、図面を引き、何やらオママゴト!
大体の大きさをカットして・・・・
 
 
どんなのが出来るのか?
楽しみです。
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クラフトランドの日本

2020年08月13日 00時49分02秒 | 竹細工

先日、紹介した「クラフトランドの日本」という本。
中身が英語ですが、夜中に、一生懸命、英語の文章を拾って打ち込み、グーグルの翻訳で訳してみました。

大体は判るのですが、細かいニュアンスが分かりにくい!

そこで、私には強い味方が!義理の兄が、語学の達人です。
英語・フランス語・ドイツ語・中国語・ロシア語・スペイン語・そして日本語と、7か国語を自在に操る天才が居るのです!

さっそく、お兄さんに訳してもらうと・・・・・

「クラフトランドの日本」

幸いなことに、高江雅人のスタジオへの険しい細い道にはまだ雪がありません。
2つの丸太の建物は、森、牧草地、段々畑の間の牧歌的な場所にあります。
巨大な木の幹で建造され、まるで別の世界から別府の奥の山にあるこの遠隔地に運ばれたように見える。
職人と彼の従業員は絶妙な竹かごを作ります。

伝統的に、日本の茶道に必要な道具は保護のためにしばしば小さな編んだ竹かご(茶篭)に入れられましたが、
だんだんと需要は減少しています。
高江雅人は、これらのアクセサリーに触発され、精巧で価値のある成功した製品である細かく織られた
ハンドバッグを作成したのです。

彼が30年以上前に職に就いたとき、生産プロセス全体が彼に訴えたことであるが、それは
もともと大きな本質的には価値のない高く、細い、真っ直ぐな植物から、大変美しい、幾何学的模様に織られた
3次元の形への変容であった。
彼のバッグは、多くの顧客が求める小さなハンドバッグから、スタイリッシュなバスケットまで様々だが、
いずれも、自然な色、或いは、エレガントな黒、外向的な赤、蝋を塗られた表面の独特なダークブラウンで仕上げられている。

竹の茎は、幅と厚みを繰り返し削ぎ剝ぎして、薄くて柔軟な帯に変えていきます。ヒゴ製造は、バッグの総作業の50%を占めます。外皮をむき、必要な長さに切った後、高江雅人が
カッティングナイフまたはラジアルスリッティングナイフで竹を割る。次に、2つの非常に鋭い部分に竹の帯を
通して引っ張り、面取りと正確な幅を形成する。また、さらにヒゴの厚みを減らして、水平ブレードを備えたデバイスを使用して節の部分を平面化します。彼が使用するすべてのツールは驚くほどシンプルで効率的です。

その結果、同寸法のヒゴが束ねられ、場合によってはそれらはすでに染色されています。
彼はバッグまたはバスケットの底から複雑な製織プロセスを開始します。模様は、あらかじめ事前に計算されている。
編んだ表面が十分に大きくなるとすぐに、それは湿気と熱で立ち上げられます。コーナーは編まれて補強されており、
上端は巧みに縁取られています。
高江雅人のバッグにはジョイントが植えられているだけなので、修理が可能です。天然素材と漆仕上げで意外と丈夫です。

ハンドバッグは、他の伝統的な日本の工芸品も取り入れています。
インナーバッグの贅沢な織りは、例えば、沖縄北東の島、奄美大島から
伝統的な織りと泥染めがまだ実践されています。袋を閉じるためのコードは職人によって編まれています
三重県産の伊賀くみひもを使用。

高江雅人はセールスの才能があり、コミュニケーション能力があり、大胆不敵で、断固として楽観的です。
彼はブランド名の価値を知っており、絶え間ない高品質、デザイン、手作りのフィネス(繊細美)を提供しています。性質が異なるものの、ヨーロッパの高級ブランドに匹敵するものだ。
彼のフラワーバスケットは、フラワーアレンジメントを補完し強化する芸術作品です。
森の中の2つの家は、友人の助けを借りて、自分と彼の妻によって建てられました。
今日、友人や仲間を招待して、今では、餅つきとピザ窯には友人たちを招かずに行うことはない。

高江雅人は1993年に、温泉で有名な九州の町別府の山岳地帯にある田舎に竹かごのためのスタジオ、TakeKobo Onceを
設立しました。青年のころ日本中を旅する間に、高江雅人は料理に興味を持つようになった。
料理学校に通った後、彼は初期の有機レストランで仕事を見つけました。
しばらくして、彼は有機農業に専念しましたが、補助収入を見つける必要がありました。
その後、別府の「別府竹細工」職業専門学校を見つけ、
それはそこでの職人としての彼の成功したキャリアの出発点でした。
南部の離れた場所にあるため、彼は1年の約3分の1を旅行に費やし、日本の高級デパートで彼の製品を販促しています。

別府の伝統的な竹かご作りは、常に二次収入を生み出してきました
別府職業学校は1903年頃に設立されて以来、
その才能ある卒業生は別府からの有名な竹工芸品を国内外に作ってきました
すべての学生は2年間勉強し、その後、通常、
確立された職人とさらに3〜5年間の見習いをします。

高江雅人の工房では、若い職人がすべての工程を一から完成品まで学び、しばらくすると、自分で製品を作ることが
許可されます。
彼は、彼らが見習いの後、自立するためののスタートさえサポートします。
彼のスタジオでは、最大12人の従業員が販売と制作を行っています。

「私の人生はとても幸運だと思います。周りの人はいつもこの仕事をするのに苦労していると言いますが、
しかし、私はそれをこのように考えたことはありません。状況は常に変化しており、将来的には再び変化する可能性があります。
だからそれに合うように自分自身を変えなければならない」と語った。
「ヒトリプロセス(ヒゴ作り)、ヒゴ製造は、プロセスの中で最も時間がかかる部分ですが、
ヒゴの品質によって、あなたが良いヒゴを作るならば、あなたは簡単に良い織りを作ることができます。

「ツールは非常にシンプルです。たとえば、2つのブレードを使用してヒゴの面を取るだけです。
もちろん機械はありますが、これらのシンプルなツールを使用すると、
簡単な道具を1つ持っている職人でも一人で作業できます。
それぞれの竹の特性は異なり、機械を簡単に調整することはできませんが、
ですから、誰も高価な機械に依存するとは考えていません。」

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