高江雅人  竹工芸職人の独り言  竹工房オンセ

高江雅人  竹工芸を初めて37年、徒然なる出来事をアップしています。

取っての修理

2006年06月14日 09時02分00秒 | 竹細工作業工程

6_040 福岡の三越でお客様が持ち込んだ、銀の茶器。3種類の急須がセットになっていてすべて純銀製の物だ。台湾から日本にお嫁に来ている方だそうだが、とても良いものの様だ。せっかくの銀の茶器だが取ってのところの細工が痛んでいて、誰か直してくれる人を探していたそうだ。何軒か陶器やさんや、お茶道具やさん等に持ち込んだが直してくれる人がいなくて困っていたそうだ。ご主人は釣り竿作りの人に頼んでみようと思っていたらしいのだが、たまたま奥さんが福岡で私の作品展で「この人ならきっとやってくれる」と思ったそうだ。

取っての所に籐を染め上げ、飾りを付けながら巻き込んでいく。決して難しい仕事ではないが、いざ、やってくれる人 を探すとなるとその人と出会うことが一番大切である。6_037私も現在お客様の注文でアタッシュケースを製作中であるが、丁板や止め金具を作ってくれる人に出会うまでが本当に大変であった。

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