長男クルムが何回か顔を出してくれる。大阪の学校に通い始め、アルバイトも始めたようだ。生まれて初めて自分で稼いだお金、自慢げに預金通帳を見せてくれた。「これが10日分の給料だ。」と嬉しそう。その下を見ると入金で1000円とか3000円とか入っている覧がある。
「このお金はどうしたんだ?」と聞いてみると
「10000円下ろして、必要な分を使った後、持っていると使ってしまうので、また銀行に預けとくのだ。」と言う。
案外、こいつは締まり屋さんなのかもしれないな!
河島英吾の歌に「野風増」と云う歌があるのだが、その歌詞に
「お前が 二十歳(はたち)になったら
酒場で二人で 飲みたいものだ
ぶっかき氷に 焼酎(しょうちゅう)入れて
つまみはスルメか エイのひれ
お前が 二十歳になったら
想い出話で 飲みたいものだ
したたか飲んで ダミ声上げて
お前の二十歳を 祝うのさ
いいか 男は生意気ぐらいが丁度(ちょうど)いい
いいか 男は大きな夢を持て
野風増(のふうぞ) 野風増 男は夢を持て
長男が生まれた時、何時かこいつと一緒に酒を飲もうと思っていたが、もう直ぐそんなそんな事が出来そうだ。