竹篭を作る上で、材料は、竹と籐と漆に為る。
一番、主材料である竹は、私が竹細工を始めた頃から、材料代はほとんど変わっていない。竹の値段は一緒だが、配送代が付いたり、その他の経費の部分が値上がっているくらいだ。
竹は、卵と一緒くらい、物価の優等生なのかも知れない!
ところが、もう一つの材料である「籐」は、近年、著しい値上がりをしてる。
この2~3年ほどの間に、倍くらいの値段に為っている。
「籐」と云うのは、インドネシアやマレーシアで取れる、蔓状の植物で、
籐(ラタン)は東南アジアを中心に熱帯雨林地域のジャングルに自生するヤシ科の植物で、日本名で「籐(とう)」と呼ばれる、200種以上ある植物の総称で
す。
ツル性植物で、節があり、とげを持った表皮に包まれています。その繊維は植物中最長にして最強といわれ、長さが200メートルを超えるものもあり、他
の樹木にからみつき空に向かって伸びていきます。およそ5年ほどで加工に適した大きさに成長します。
我々、竹細工職人は、縁をかがったり、足の部分の飾りに使ったりと、色々な所に使って居ます。
これは、先日デパートの実演で、縁の部分に籐飾りを付けたところです。
柔らかくてしなやかで、強度がある籐は、竹細工に欠かせることが出来ません。
しかし、この所の値上がりで、主材料の竹より、値段的に高くついてしまいます。
私たちは、この籐も巾を揃え、厚みを揃え、面取りをして、優しい表情を作ります。
手間暇かけて作った籐で飾った物は、やはり美しい物です。
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