朝、トントントンと、まな板の上で野菜を切る音がして、コトコトコトと、鍋の蓋がコトコトコトと音を発てている、 そんな音に、小さなころの思い出が被さってくると、云われますが・・・・・
我が家のそんな思い出の音は、
「竹を磨く音」なんです。
このシュ~、シュ~という音が我が家のソウルサウンドに為るのかも知れません。
この竹磨きという作業は、竹の表面のエナメル質を削り取る作業なのですが、けっこう力が要ります。
磨き包丁という、竹細工独特の彎曲した包丁で、表皮を削って行くのです。
私は、夕方にこの竹磨きの作業をすることが多く、母屋で晩御飯の準備をしている妻が、この音を聞きながら夕食を作るのが、原風景に為っているようです。
日常の何気ない音や、風景、そんな中にそれぞれの記憶や思い出が刷り込まれているのでしょう。
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