京都に来ると必ずいくところがある。一乗寺にある焼き肉レストラン「いちなん」である。ここの店主とは30年来の付き合いで、私の人生においてとても大きな影響を与えてくれた親友である。
私が初めて就職したのが「焼き肉レストラン南山」であるが、その会社の社長の息子で年齢は2歳ほど年下だが会社では先輩であった「孫恵文」氏。初めて会ったときは水と油のようなぜんぜん違ったキャラクターで反発しあっていた。ところが、ある時を境にこれほど人生について語り合える頼もしい友人に変わるとは思いもよらなかった。面白いものである。
この7年ほど毎年この店を訪ねては美味しい焼き肉を食べ、お酒をしこたま飲んで酔いつぶれてお店の座敷で寝るのである。最初の頃はただ、座布団を8枚集めただけで寝相が悪いと座布団があちらこちらに散らばって大変寝にくかったのだが、年々進歩していき、座布団の上に敷布が付くようになり、その次に毛布が増え、少しずつ、私のベットとしての体裁が整えられたいる。
今年も例年のようにこの座布団布団で寝かせてもらった。時には酔ったハゲの添い寝付と、考えるとオゾマシイ冗談をされる時もある。
料理の美味しさは抜群。もし、京都に行くときがあったら是 非このお店に行ってみてください。ちょっとおかしなハゲ親父があなたを迎えてくれます。
というか、まったく記憶にございましぇん。