高江雅人  竹工芸職人の独り言  竹工房オンセ

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バッグの修理

2012年09月08日 08時04分07秒 | 竹細工作業工程

バッグの修理品が届いた。今まで、何十件と、修理をして来ました。
中には、ご自身が上に乗ってしまってたり、子供に踏まれたり・・・いろんな状況で、修理の依頼が来る。

今回の修理品は、少々厄介である。
四隅の足は殆ど摩耗して無くなっており、その下の編地もボロボロだ。縁の籐も数か所が切れている。

Cimg0362 まず、修理の時に一番神経を使うのが、色だ。新品の作品は、染め上げたばかりの色なので、同じ染料で同じ時間染めれば、だいたい同じ色になるのだが、
使い込んだ作品は、使っているうちに、日光に焼けたり、スリ切れたりしているので、自然な色合いを作らなければならない。

Cimg0381 いろんな色のヒゴのストックの中から、比較的色合いの近いヒゴを探し出し、微妙な違いは、染料で調整する。この時の加減が、様々でホントに神経を使います。

縦横に編み込まれたヒゴ。少しずつ骨組みになる所から差し込んでいく。

Cimg0374 ヒゴの先を尖った形に削り、バッグに差し込んでいく、まずは縦ヒゴから・・・・

Cimg0376続いて、横ヒゴを差していく。この時のコツは、しっかり差し込みすぎない事だ。1本1本をきっちりと差し込んでしまうと、後から差すヒゴが入って行かない。

全体のヒゴを差すまでは、少し緩めでヒゴを差して置き、すべてのヒゴを差し終わってから、きっちりと目を詰めて、編み込んでいく。


Cimg0379 こんな形でヒゴがさし終わります。
この後、ヒゴの余分な所を切り取り、足を付けて行きます。

今回は、こんな形で、4か所とも編地を作り変えました。

Cimg0393 縁の籐は、数か所切れていたので、今回は全部籐の部分をやり変えました。

Cimg0392 右の方が、今まで付いていた籐です。左から新しい籐で締め直している所です。

結局、丸一日修理にかかってしまいました。

若干、色合いが違うのですが、この上に、漆を刷り込んで行くと、殆ど、判らなくなります。

綺麗になると、やはり、嬉しい!これで、また、お客様も喜んで使って下さるでしょう。

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