高江雅人  竹工芸職人の独り言  竹工房オンセ

高江雅人  竹工芸を初めて37年、徒然なる出来事をアップしています。

塗装試験

2009年10月07日 06時12分14秒 | 竹細工作業工程

来シーズンからの商品として、1000円台から10000円くらいまでの、比較的買い易い商品郡を作ろうと試作している。その中の一つに、「一閑張り」シリーズがある。一閑張りとは、竹の骨組みに和紙を貼り、柿渋やウレタンなどで塗装して、水洗いなども出来るようにした器である。

骨組みを作るのは、元々の仕事であるから、それほど難しい事では無い。大きさや形を変え、沢山の試作品を作った。しかし、最後の塗装の段階になって、問題が出てきた。塗装をした後の手触りが、ザラザラしていてどうも宜しくない!

塗料の濃度が悪いのか?

塗り方が悪いのか?

下地の和紙が悪いのか?

和紙の貼り方が悪いのか?

etc……?

Dsc_0049 テストピースにいろんなタイプのものを塗ってみる。

Cimg0520 しかし、刷毛塗りには限界があるのかも知れない?大型コンプレッサーで、吹きつけした方が、効率的で綺麗に出来ると思うのだが、そんな設備を作るのには、結構な設備投資をしなければならない。

まずは、「ある程度行ける!」と販売の目処が立たないことには、そんなお金を掛ける事は出来ない。

どんな作品を作るのにも、習得しなければ為らない技術は山のようにあり、一歩一歩積み重ねて行くしかないな。

  by竹工房オンセ 

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