自己と他者 

自己理解、そして他者理解のために
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写真展

2005-05-12 01:29:17 | アート・音楽・写真
書き忘れたのだが、連休中に、2箇所、写真展を見に行ったので、
そのことについて。

写真の評価軸について
~感性とロジックの融合って大切じゃない?~

①木村伊兵衛賞30回記念の写真展が川崎市市民ミュージアムで
開催されていたのを知り、訪ねたのである。

一緒に行った友人は、このコンテストの候補者にもなった人だ。
今まで30回分の受賞者の作品が、各回ごと数枚~十枚ほど展示され、
それぞれ観て回った。<計約400点>

感想だが、よくわからない作品もあったというのが本音である。
よくわからないというのは、作品を選ぶ側の審査員の意図(作品の評価軸)、
撮影者が見るものに何を伝えたいのか、という意図が見えな
い作品が、あるときを境にして受賞している印象を受けた。

今回の写真展の作品集(展覧会用写真集)を買ったが、ある年から現在年まで、常に
審査委員に加わっている人物がいるのだが、そのことが関係しているのだろうか。

木村伊兵衛賞の場合には、まず、どういうコンセプトのもとでこの賞を始めたのか、
もう一度、開催者は考えてみるべきだろう。木村伊兵衛氏が受賞者の作品を見たとき
、どう思うのか、気になった。なぜなら、本人は亡くなったが、氏の名前が使われて
いるのだから審査員も考えてみるべきだろう。もちろん自分評価だって大事だが。

結局、写真の評価なんぞ、主観でしかありえないわけだし、個人の歩んできた人生(感)だって
大きく影響するだろう。観るものにもある程度の想像力が要求されるのもわかる。
しかし、だからこそ、こういった作品の評価にもロジックだって必要である
と私は考えるのだが。

②新宿コニカ・ミノルタ・プラザで行われた野町和嘉氏の【エチオピア黙示録】も
観にいった。彼の作品の中でも【メッカ巡礼】は専門学校のときに先生が写真集を
もってきてくれて観ていたので知っている。「そうか、エチオピアも撮影していたのか」
と思った。
また、実はこの写真展の情報は、前述の写真展にパンフが置いてあって
(ラスト一枚だった)知ったのだ。

すごいクォリティーであった。エチオピアの生活観が見えてくる。
エチオピアの生活するには苦しいほどの大自然が見えてくる。
宗教を重んじている彼らの生活。苦しいにもかかわらず、いや、苦しいからこそ、
あそこまで信仰しているのだろうか。撮影状況の難しさも想像できるが、良くこれだけ
の写真集に仕上がったと思う。
今回も写真展受付で売られていた写真集【エチオピア黙示録】を買ってしまった。

※消費を減らすか、所得を増やすか。そろそろ考えんと遺憾な(笑)。