自己と他者 

自己理解、そして他者理解のために
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ポータブルの悪性

2006-11-02 22:42:26 | 日記・エッセイ・コラム・メモ

 70年代のオイルショックを境に高度成長から安定成長に入り、重厚長大から軽薄短小へと経済の牽引役が変化した。

持ち運べるようになれば便利なのに・・・・、

というニーズからいろいろな物がポータブル化してきた。

パソコン、電話、化粧品、テレビ、ゲーム、ファーストフード、音楽などなど。

しかしながら、これらに共通していえることは、ごくごく個人的な

物で個人的行為の範疇だということ。

 本来、公共の場でおこなうにはあまりに個人的な行為であるため、遠慮するべきことなのだが、現在、堂々と公共の場、公衆の場に当たり前のように上記の物を持ち込み、プライベートな行為を行っている。

 芸能人ではないのだから、プライベートな行為を公共の場で行うというのは、恥ずべき行為ということを認識すべきだ。

 止め処ない消費行為は環境、人間関係、美意識、倫理観を無自覚に破壊する行為である。

 プライベートな物を公共の場に携帯する(持ち込む)のは、便利さゆえ仕方ないことなのかもしれないが、それを恥ずかしげもなく行う行為は周囲の人々にとっては間違いなく害悪である。

自戒の意味もこめて書いてみた。