アメリカでバブル期に富裕層でみられた要塞のような町をさす。
複数の住居が集まり、そこをフェンスなどの外壁で囲い、
入り口に守衛をおき、
外部の無断侵入者を防ぎ、治安を維持をしようとする
のが最大の目的、らしい。
アメリカでは96年には2万箇所だったが、06年には、
5万箇所、2000万人が住む。
日本でもこうしたゲーティッド・コミュニティが
生まれつつある。
六本木ヒルズ、世田谷、兵庫の芦屋、岐阜にもできたそう。
中には、学校や病院、ショッピングセンター、スーパー、
スポーツクラブなどを備えるところもあるだろう。
警備上うんぬんいうなら、逆に強盗に狙ってくださいといっているものでは
ないか??という問題をここでいいたいのではなく、
外の社会に無関心になるのは問題ではないかといいたい。
たとえば、ゲーティッド・シティー内で起きたことだけに
関心がいき、外で、起きたことに対しては、
「まぁっ、外はやっぱり、治安が悪いね」
だけで、終わってしまうような人間にならないか。
ということ。
子供がそうしたコミュニティで育った場合、
外の人間は、異質な奴と決めてかかるような人間に
なりはしないかということ。
たとえば、
自分は、考えたこともなかったが、子供に対して
引用
「~略~道を聞かれても無視して、笑いかけちゃだめと子供に教えるでしょ。
考えすぎかもしれないけど予防の意味でここを選んだ」自宅で、
こう話した。~引用終わる~」と
という。自分は違和感があったが、
上記のように教えて子供を育てている親が
多いのだろうか。
これは、朝日新聞の一面、「ルポ・ニッポン」
という取材記事を読んで思ったことで、
興味深い記事だったので、記しておいた。
凶悪犯罪(通り魔・身内殺人含む)は、記事やTV報道しやすいので、
起こればすぐに発信されるが、犯罪件数が
近年増えているという記事や報道は、
あまり聞いた・見たことはないことを
付け加えておく。
よかれ、悪しかれ、こういう場所は、増えていく
一方だろう。近未来を予感させる記事だった。