ブラジル生まれのイラン育ちのフランス人。
多国籍なバックグラウンドだね。
養老孟司氏との共著より
以下引用
「この日本の現状がどこに軟着陸するのか。あと二、三年穏やかに衰えて行って、ガダルカナル戦みたいな悲惨な経済戦争に向かうのか、最後は大敗退が決定的になって、原爆が落ちるまでやるのか、それとも、多少は賢く降伏するのか。僕には予想もつきませんが、一方で人心は確実にすさむでしょう。」
以上引用終わる。
人心は確実にすさむ。
吉永小百合(名女優 まぼろしの邪馬台国他)、浅野忠信(HELPLESS、茶の味他)、檀れい(感染列島他)、志田未来(誰も守ってくれない)他。
豪華役者。
時代は第一次大戦から二次大戦、そして現代。父べえが共産主義的な思想と本を出すたびに検閲に引っかかり、警察に連行される。苦しかった家庭だが、さらに厳しさが増す。幼い娘二人、母と3人で必死に暮らす。父べえの妹と父べえの教え子山ちゃんが何かとこの家族を助ける。
父が思想理由で逮捕され、時代が時代だけに世間周囲から冷たい扱いを受ける。夫であり父が何も悪いことをしてないのに、なぜ捕まったのか。そしてなぜいつまでも出られず、刑務所で亡くなってしまうのか。妻や娘二人、教え子の山ちゃん、父の妹の頭の中にずっと残る。
日本の戦中を生きていない自分は、時代が時代だけに・・・で終わってしまうが、思想的理由による逮捕なんて今では考えられない。しかし、この思想的な自由も今は法律で守られているというのが非常に重要なことと気づかされる。
経済的繁栄・幸福な人生には法律も欠かせないファクター。
ラストシーンでそのことが鮮明となる。