自己と他者 

自己理解、そして他者理解のために
哲学・ビジネス・雑記・洒落物など等

ラットマン

2011-01-13 23:31:20 | 映画

道尾秀介著

ひっくり返されるのが爽快な本。

新宿鮫の大沢在昌氏の解説が興味深かった。

解説者は著者に尋ねた、一生作家で食べていく自信はある?

著者は次のように答えた。営業の仕事をしていたころ、どうしても成績で勝てない人がいた。

彼は、容姿が特別良いというわけではない、しゃべるのが得意というわけでもない。しかしなぜか勝てない。考えていたらある時気付いた。実は彼は営業の仕事が好きで好きでたまらないということに。仕事が嫌いなわけではなかったが、彼のように好きにはなれなかったことに気付いたと言う。

そして、今、作家は、書くことが好きで好きで堪らないので、一生やっていく自信があると答えた。

・・・・・このエピソードは本質だと思った。なるほどと思った。