【父との別れとジグロとの旅の始まり】
まだあどけない少女だったバルサと陰謀に巻き込まれたその父と父の友人。
父はこの陰謀により殺され、父の友人凄腕の短槍使いジグロは
この友人の娘、バルサとともに一か所にとどまることなく行き先のない
旅を続けることになる。ただ追手から逃れるための旅。
【ジグロの戦闘とそれを見るバルサ】
ジグロはバルサとの旅の中、親友たちであり同じ槍使いの追手を次々と無念ながら
心で涙を流しながら戦って殺していく。殺した後に涙を流していたジグロの背中を
バルサも幼いながらその悲しみや怒りやつらさからくる涙を感じ取りながら見ていた。
【バルサ誓いを果たす】
バルサは自分が原因で、すでに亡くなったジグロのつらい思いをもちながら、
バルサを守るために殺しをさせたジグロのため、ジグロの殺した同人数の
人間を救うことを誓い、成し遂げた後、ジグロの故郷であり、自分の故郷、
カンバルに戻るのだった(この最後に救う人間がヨゴ皇国の王子チャグム
まさにNHKで実写で流れる『精霊の守り人』)。
【バルサ故郷へ】
女にして、ジグロと同等かそれ以上のヤリ使いとなったバルサはカンバルに戻るも
人間の果てない欲望からくる陰謀に巻き込まれていく。自分の過去に決着をつける
ためにカンバルへ戻ったバルサ自身の物語。すごく好きです。
小説は全11巻(ジグロと幼きバルサの旅を書いた番外編含む)
11巻中2巻目のこの漫画化された『闇の守り人』が一番面白いです。
漫画の本2巻目の表紙のバルサは格好いいです。神山健治監督のアニメの
絵の影響は受けているように思いますが、良いです。
※ちなみにこの、守り人シリーズの闇の守り人の漫画は全3巻、次巻で
結びのようです。
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書名:闇の守り人1
著者名:上橋菜穂子
漫画:結布(ゆう)
出版年:2015年7月
出版社:朝日新聞出版 213ページ
定価:630円プラス税
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書名:闇の守り人2
著者名:上橋菜穂
漫画:結布(ゆう)
出版年:2016年3月
出版社:朝日新聞出版 197ページ
定価:630円プラス税
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書名:闇の守り人
守り人シリーズ2巻目
著者名:上橋菜穂
出版年:2007年7月
出版社:新潮文庫 387ページ
定価:590円プラス税
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