東大EMP 横山禎徳『課題設定の思考』
浅島 誠 東大名誉教授 発生生物学
この分野に興味を持ったのは、学生時代にシュペーマンの発生生物学の本をたまたま読んで、
自分の進むべき道はこれだと思ったとのこと。
生物の物体としての形を誘導する物質(オーガナイザー)が何なんなのか、
これを追求する学問。
・当時は情報がなく、世界中から情報を集めてむさぼり読んだ。
・数にして1万は読んだ→自分は、こういうことをしただろうか?自問自答です。
・土日は子供も大学に連れて行った、学生たちが遊び相手になってくれた→微笑ましい
・始発で大学へいき、終電で帰り、電車の中で論文を読んでいたという。
・海外のほうが進んでいて、海外へ渡った、日本へ戻ったが、機械もなかった。しかし、やる気と覚悟があった。
研究ができるかできないかは、機械があるかないかではない。やる気があるかないか。
・丸い鶏の卵、これがなぜあの鶏の形になるのか?細胞分裂するが、何があの形質を決めるのだろうか?
この何かがあるはずだ。これがオーガーナイザーと呼ばれている。
会社に生物学を学んで入社した新人2名がいるが、分子生物学、発生生物学といった学問を学んだのだろうか?
ゲノムにも研究は及んだのだろうか。とても興味深い面白い研究分野ということが分かった。
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著者名:東大EMP 横山禎徳(編)
書籍名:課題設定の思考力 東大エグゼクティブマネジメント
出版社:東京大学出版会
発刊日:2012年5月
価 格:1800プラス税
東大の教授・研究者に対して、
元マッキンゼーで日本支社長(大前研一氏から継いだ方)
でハーバードで建築学修士とMITスローンスクールMBAホルダーの横山氏が6月名の東大教授陣へインタビュー。
内容はとても分かりやすい。マニアックな方の話は面白い!!
(物性科学の話はなかなか難解でしたが研究者の想いの熱さ、わくわく感を感じ取っただけでも世の中が面白く思えるのが不思議)
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