自己と他者 

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伊坂幸太郎『陽気なギャングは三つ数えろ』

2018-12-16 15:43:05 | 小説

 

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著者名 :伊坂 幸太郎

書籍名 :陽気なギャングは三つ数えろ

出版社 :祥伝社文庫

発刊日 :2018年9月20日340ページ。

価 格   :690円プラス税

備 考   :シリーズ3作目。文庫化された作品はほとんど読んだ。その中で個人的には、地球の終末を描いた、『終末のフール』(映画化されたら観たい)が好み。

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略歴

1971年、宮城県、仙台出身。東北大学法学部卒業。同時期他学部に薬学研究科に瀬名秀明、文学研究科に佐藤賢一、理学部に松崎有理と円城塔などが在学していた。SEをしながら執筆をし、2000年『オーデュポンの祈り』でデビュー、新潮ミステリー倶楽部賞受賞。著書・共著多数で、『魔王』は漫画化された。

映画化もされた『アヒルと鴨のコインロッカー』でない吉川英治新人文学賞受賞。他にも多数の作品が映画化され、個人的には、映画では、『ラッシュライフ』(堺雅人)、『チルドレン』(主演:坂口健二、大森南朋)、『フィッシュストーリー』(主演:高良健吾)、『ゴールデンスランバー』(主演:堺雅人)、『死神の精度』(主演:金城武)が面白い。

あらすじ

主人公である4人の極悪ではない銀行強盗のうちの唯一の女性、雪子。彼女の飲食店で働く息子が強盗より極悪な記者とアイドルに絡まれる。極悪人記者はアイドルを追っていたのだったが、偶然銀行強盗4人とも接触を持つことに。強盗4人組は極悪人記者に絡まれるが、綿密な計画と実行により見事に払いのける。

雪子が運転中に謎の車に着けられるが、それを簡単にかわすシーンがある。ここが最もアドレナリンが出たシーンだった。カジノシーンよりも。

極悪な記者は、興味本位で特に理由もなく時間潰しの目的で読まれる大衆雑誌(東スポもその分類に入るか)を利用して記事にフォーカスされた登場人物を大衆標的にすることにかけてはプロ級。何人かを自殺に追い込んでいる。この悪人を悪人でない強盗団がどう避けるかが見ものです。


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