二・二六事件という難から逃れた岡田啓介当時首相が述べたとされる。
1.「金」・・・権力によって不自由をしなくなるから。
2.「人間」・・・とり入ってくるものに囲まれ、真の人材が見えなくなる。
3.最後に「国民」が見えなくなる
------------------- 朝日2006年9月21日『天声人語』より
もしこれが真ならば、そうなった時点で政治家を辞すべき。これは、政治家なら、どんな政策にもその裏に国民の思いが反映されていなければ、やめるべきだし、企業経営者なら、顧客を忘れてしまった時点で辞すべきだし、教育者は生徒をないがしろにした授業・講義をした時点で辞すべきだと思う。これは首相に限らず、一定の権力を有する立場なら同じことだと思う。
最初の3つから逃れるためには、政治家の場合に限っていえば、自己の信念(正当化された真なる信念)を確立してから政治家を志すということしかないと思う。
そうすれば、1は国民の幸福を考え、実行するための一つの材料でしかないし、2は評価軸・価値観・信念が確立されていれば、間違いはほぼないだろうし、3は当初設定した目的が国民とずれていなければ、それを実行することそのものが国民福祉の向上につながる。