六月の氷菓一盞の別かな 中村草田男
(ろくがつの ひょうか いっさんの わかれかな)
草田男は熟語の使い方がうまい。漢字は象形文字だから、
読む側に見ただけでイメージを持たせる。氷菓、一盞、別れ・・・
長い夏休みを前にして、淡い感情を抑えながら二人は向かい合って
一時の別れを惜しむ・・・・・・
60代で亡くなった母はアイスクリームが好きだった。私は嫌い・・・
亡くなった後、フリージに残ったたくさんのアイス。
母は美しい人だった。結社に属して短歌を詠んでいた。
私は俳句のほうが好き・・・
14年目の夏が又来る。