タマと私の写真日記

元ノラのネコ4匹と同居。
ネコ、ガーデニング等気ままな日常をアップしています。

(タマが亡くなって早9年!)

好きな映画 「いつか読書する日」②

2005年12月14日 | 好きな映画

この映画で私にとって、もうひとつ興味深いシーンがあった。

渡辺美佐子はヒロイン田中裕子の亡くなった母の
女学校時代の友達で小説家。
彼女の夫は上田耕一扮する元英文学者で、認知症である。

立派な書斎で蔵書に囲まれて、いかにも学者にふさわしい容貌だが、
一人で自宅を出れば、戻る事が出来ないような状態に症状が進んでいる。

彼の頭の中を映像で表現しようとする場面があった。

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時計を見ると「今、午前10:00」

妻のいない事に気がつき、名前を呼びながら家の中を探しはじめる。

いない・・・時計を見る・・・「午後3:00」

いない・・・時計を見る・・・「正午」

と・・・食卓の上にお味噌汁のお椀がひとつ・・・

いない・・・時計を見る・・・「9:00」

事態を掌握できない不安でパニックになり、家を飛び出してしまう。

===============================

私は、なんとなく認知症の人の不安な気持ちが
少し理解できたような気がした。

記憶がだんだん薄れていく不安。
時間の経過も、日にちの感覚も噛み合わなくなっていく。

きっとそういう自分でも理解できない気持ちのせいで
鬱状態になるのかと思った。


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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
おそるおそる書きます。 (大阪のヒラク)
2005-12-15 11:03:19
tamaさんは康隆がきらいかも?と恐れるからです。認知症で思い出したので書きます。

筒井康隆の「敵」というのを、1、2年前に読みました。確か、使える(書けるだけでなく発音できる)文字が一つずつ消えていく老いた男...と云う世界。極端なデフォルメ。

20年ほど前、彼、筒井康隆は私の愛読書リストの上位にありました。しばらく離れていてて、この作品は久々でした。
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「博士の愛した数式」を昨日 (大阪のヒラク)
2005-12-15 19:39:41
買いました。この本も「認知症」が柱の筈。神戸三宮に古本屋が目的で出かけたました。無情!!二軒とも「水曜で定休日」でした。私は転んでタダ起きることの出来ない貧乏性です。片道890円、1時間余りがパーでは痛い。古でない本屋に寄りました。最近文庫になったもの。来年早々には映画(寺尾聡、深津絵里など)に。文庫の棚にも平積みにもなく、レジの前に沢山..と破格の扱いでした。
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筒井康隆? (>ヒラクさんへ・tama)
2005-12-19 22:35:57
筒井康隆は以前に読んだのは「七瀬」シリーズの3冊と、あと何冊か・くらいですね。最近のものは読んでいません。それより、「博士の愛した数式」映画化されるのをぜんぜん知りませんでした。文庫に入ったので読んでみようと思っていたところです。
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12/24に「三丁目の夕日」 (大阪のヒラク)
2005-12-26 17:51:18
を見ました。「あらしのよるに」のつもりだったのが「冬休みに入った。子どもたちで込む...」と家人が言い出し、これに変えたのです。見始めてすぐ小学館の雑誌「ビッグ コミック」の連載が原作だろう...と気付きました。1958春から暮れまでの東京の下町。青森から中卒で個人経営の町工場に就職した女の子を軸に子等と周囲の大人を暖かく描いています。私と同世代。懐かしくもありました。
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西岸良平ですね。 (>ヒラクさんへ・tama)
2005-12-28 21:55:51
私も以前はビッグコミックを読んでいて、オリジナルもスピリッツも見ていました。

本棚に「三丁目の夕日」が並んでいます。

寝るときに今でも時々読みます。

だから映画はどうしようかな・と悩みますね。
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実は、読んでなかった (大阪のヒラク)
2005-12-28 22:30:31
ものですから、今日大阪市中央部に別の本を買いに行くのと合わせて、「映画化版原作」というのと48巻とを買い、その後、近所の古本屋でバラバラの9冊買いました。

映画を見て「ビッグ コミック...」と気付いたのは、散髪屋の待ち時間の雑誌にあったのをチラチラ見ていたからです。読んだのは「ゴルゴ13」や「釣りバカ...」で、この作品は「チラチラ見」でした。映画は「関係あるけど別物」と割り切ってご覧になっては...
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