硝子戸の外へ。

優しい世界になるようにと、のんびり書き綴っています。

忘れさられてゆく、忘れてはならない出来事。

2018-12-11 20:47:41 | 日記
ある昭和一桁生まれのおばあちゃんは高齢による認知症。でも、まだまだ元気で本人曰く「口だけは達者」。 だから会話はできるのですが、認知症であるが故に時々、脳内タイムトラベルする事がある。

そのお婆ちゃんとお話をしていて、突然、こんな話をし出した。
「この間、日露戦争で戦死した、私のお母さんのおばさんの旦那さんの恩給の受け取る所が遠いで、おばさんの代わりに、支那事変で戦死した、(おそらくお婆ちゃんの)おじさんの奥さんと一緒に、おばさんの代わりに恩給をもらいに行ってきた。乃木さんがいた日露戦争で死んだんや」

もうすぐ年号が変わる。日露戦争があった。支那事変があった。という、事実を、生身の人から口伝されるのは、もう最後かもしれない。