田んぼに水を張りだした頃、今年も軒先の樋に燕が巣をかけた。朝、新聞を取りに行くとき、その様子をじっと観察していた。ある朝ピイピイとなく声が聞こえてきた。どんなものかと見上げてみると、4羽の雛が孵っていて、親鳥が餌を運んでくるたびに、懸命に首を伸ばし小さな口を大きく開けている姿が見えた。
うちの猫は興味なさげに時々巣を観ていたが、その度に、燕は低空飛行を繰り返し、威嚇した。のんびりした猫であるが、危険を感じてかあまり近寄らなかった。
雀もやってきて近くに巣を掛けようとしていたが、燕は猛反発して、その作業を阻んだ。
しばらくすると、小さな巣では手狭になり、餌を運んでは近くの電線に止まり子供たちの様子を見守っていて、大雨の日には電線に止まった状態で首を狭め、風に乗って雨粒が落ちてくる方向に体を構えている姿がとても印象的であった。
ひな鳥はすくすく育ち、飛行訓練を始めた。初めはぎこちなく翼をばたつかせながら庭の周りをまわっていたが、2~3日すると、飛行距離を伸ばし空高く迄舞い上がっていた。
親鳥の姿も見なくなり、そろそろ巣立ちかなと思った。
二日後、朝、新聞を取りに行くと、空になった巣と、糞で酷く汚れた樋を残して、巣立っていった。
うちの猫は興味なさげに時々巣を観ていたが、その度に、燕は低空飛行を繰り返し、威嚇した。のんびりした猫であるが、危険を感じてかあまり近寄らなかった。
雀もやってきて近くに巣を掛けようとしていたが、燕は猛反発して、その作業を阻んだ。
しばらくすると、小さな巣では手狭になり、餌を運んでは近くの電線に止まり子供たちの様子を見守っていて、大雨の日には電線に止まった状態で首を狭め、風に乗って雨粒が落ちてくる方向に体を構えている姿がとても印象的であった。
ひな鳥はすくすく育ち、飛行訓練を始めた。初めはぎこちなく翼をばたつかせながら庭の周りをまわっていたが、2~3日すると、飛行距離を伸ばし空高く迄舞い上がっていた。
親鳥の姿も見なくなり、そろそろ巣立ちかなと思った。
二日後、朝、新聞を取りに行くと、空になった巣と、糞で酷く汚れた樋を残して、巣立っていった。