硝子戸の外へ。

優しい世界になるようにと、のんびり書き綴っています。

そろそろ老朽してくる頃と、誰かは知っているはずなのに。

2025-02-12 18:14:10 | 日記
八潮市交差点道路陥没事故のニュースが毎日報じられている。転落したドライバーの救出も急がれるが普及工事にもずいぶん時間を要するようである。

しかし、なぜ陥没してしまったでしょう。ニュースでも報じられているけれどあまりピンとこない。
なので、少しばかり調べてみました。

道路が陥没したその理由として、まずは下水道管の老朽化。設置された下水道管はもう40年以上も経っているそうです。
次に管内を流れる汚水から硫化水素が発生し、段差や落差の大きいところで酸素と反応し硫酸を生成し、その硫酸が下水道管内のコンクリートや金属が腐食させ下水道管を破損させてしまったようです。
さらに、軟弱な地盤の上に下水道管が設置された事、八潮交差点道路が、交通量が多く大型トラックなどの車両の通行も多かったことで下水道管自体に負荷がかかったことと、下水道事業に人と金が不足していて、整備する際に工事を委託する場合、入札価格が安すぎて民間事業者も二の足を踏んでしまう状態であることも大きな要因なようです。

下水道管を設置した当初、生活排水が硫酸を生成してしまう事は予測できなかったのだろうか。
地盤が軟弱である事を問題視する人はいなかったのであろうか。
交通量が増え、車が大型化する事はわからなかったのだろうか。
インフラは老朽化するものであると考えていれば、維持するための人材やコスト、組織作りは確保できたはずである。

タイムパフォーマンスやコストパフォーマンスを重視しすぎると、このような問題を引き起こすという実例なのではないかと思う。

もうテレビでは「時代」は作れない。

2025-02-11 16:21:57 | 日記
流行歌が分からなくなった。
それを歳のせいにするのは違うだろうとTVの歌番組を観てみた。案の定、出演しているアーティストの7割の以上が分からなかった。

そして日本のミュージックシーンもラップもK-ポップも切れのあるダンスパフォーマンス込のダンスナンバーが主流になっていた。
一昔前、歌謡曲の中の一つのジャンルが「ニューミュージック」と命名されたジャンルに押され、そのニューミュージックもいつの間にかロックというジャンルに統括され、ミュージックシーンのセンターへと変貌を遂げたまでは観測できたが、視野が狭くなったり、興味が離れてしまうと途端に分からなくなるものである。

お笑い番組も演者がずいぶん入れ替わった。数年前まで、ひな壇にいた人たちがメインになってきて、コンプライアンスという言葉が幅を利かせてきた昨今、芸人さんの発言も柔らかくなった。さんまさん、タモリさん、たけしさん、ウンナンさんやダウンタウンの浜田さんも、一時期の露出度に比べれば幾分減ったように思う。

情報番組も演者も若返りを見せている。コメンテーターと呼ばれるゲストも昭和の時代に活躍していた人は引退され、新たなコメンテーターからは「テレビはオールドメディア」と発言されるようになった。

フジテレビでは、長寿アニメ「サザエさん」のスポンサーがついに無くなってしまった。

テレビ視聴者も、中心は団塊の世代以下の人々になり、20代以下の人達はネット動画が嗜好の中心になりつつあり、それに合わせてテレビ局もネット配信を始めた。
そして、ねっとの普及は番組に対してリアルタイムに参加できるようにもなった。
「ハガキでの参加」は「意図的にそういう方法」をとる時代になった。

テレビを通してでも、これだけ時代の移り変わりが顕著になっているのである。

昨年の年末から起こったフジテレビの問題は、今や他局も触れずにはいられなくなってきた。しかし渦中の責任者である現会長は会長職に固執しており、忠誠を尽くしてきた者を役職から外して問題が解決するだろうという判断も今の時代に合わない。
また、あらゆる情報を扱い広く発信する放送局内での女性の人権にかかわる問題であるのに、SDGsを強く推進していたお役所やフェミニストも何も言わない。

おそらく、「今、権利を手放すとこれから先の自身への損失が大きい」という不安から口を噤んでいるのだろうと推測するが、それで、これからの世の中がよくなるとは思えない。
高みの見物を決め込み、口だけで物事を動かせていると思っている人々は、どうしてその「高見」を目指したのだろうか。

もし私腹を肥やす事だけが目的だとしたなら、大変迷惑な話であるし、もうテレビでは「時代」は作れないのではと思う。

ロマンス詐欺にあってみた。

2025-02-08 11:43:51 | 日記
Ⅹでポストしていると、ある日DMが届いた。文章はたどたどしい日本語。しかし、初めてのことだったので、送り主のアカウントを訪れて、ポストしている内容などを観てみた。

華やかな職歴。意識高い系のハイソサエティ風な写真の数々。

返信するか否かを迷ったが、職種が堅そうなので、とりあえず返信をしてみることにした。

数時間後、ランニングマシンの上でボディーラインがよく分かるフィットネスウエアを着た、セクシーな女性の写真数枚とともにメッセージが送られてきた。

「いきなりこの写真。これは怪しすぎる」

と思いつつも、なぜか心はときめく。つまらないオジサンになってしまった。

相手は、台湾出身の女性で、現在はイギリスで仕事をしていて、旅行で何度か来日していて、日本が好きなのだという。

「なるほど、そういうことなのか」

と、変に納得。当たり障りのないメッセージを返信すると、すぐに返信が来た。
メッセージにはハートマークを付けられ、いろいろ質問攻目を受ける。次第に言葉使いによって距離が縮められていた。
「しかし押しが強すぎるなぁ。海外の人だからかなァ」

等と色々考えたが、もう少しラリーしてみるかと、質問に対して丁寧に答えてみた。
すると、今度は日常的な服装をした姿の写真とともにメッセージが送り返されてきた。

「これは、ハマってゆくなぁ」

と、思いつつもしばらくDMのやり取りを試みる。

変な時間帯に送られてきたこともあったので、「仕事中なのでは? 」と質問すると、予想を裏切り、一目でオフィスビルの一室での会議中と分かる隠し撮りのような写真と共に、その時の気持ち添えたメッセージが送られてきた。

「これは、本当なのか? 」

迷いが生じる。とりあえず、「仕事に専念してくださいね」と返信すると、「ごめんなさい。ダーリン♡」と返信が届いた。

「ああっ、これはハマってしまうな」

懐疑的な気持ちはどこかにある。しかし、これは信じてよいのかとも思う気持ちもわいてくる。
つくづくつまらないオジサンになってしまったと思った。

彼女からは次第にスゥィートなメッセージが届くようになったが、冷静さを失わない様に返信し続けていたある日。メッセージが急展開した。

「協力してほしい事があるの。ダーリン♡」である。

なんだろうかと返信してみると、「仕事でプリペイドカードが必要なの」。

これまでのDMのやり取りでも、かみ合わない事が多々あった。しかし、そこは追求せず進めてきたのであるが、このメッセージは違和感しかない。

誰もが知る世界進出企業に勤めていて、しかもイギリス在住。数々のハイソサエティな暮らしぶりの写真を観せられてきて、「数万円のプリペイドカードが仕事で必要なの」では、これまでのメッセージが全て破綻することを意味する。

どうするべきか。報告すべきか。悩みに悩んだのであるが、母国語で注意喚起するしかないと思い、ネット検索を駆使し、母国語で丁寧に「ロマンス詐欺の事、もう止めた方がいい事」を伝えた。

すると、驚いたことに、あきらかにこれまでとは違う文面で「そうは言うが、誰も信じられる人などいないではないか」という短いメッセージが送られてきた。

「なるほど、これが相手の本心なのか・・・・・・。」

短い文章を何度も読み返していると、またメッセージが届いた。
それは、これまでのメッセージはすべて嘘なのだと言えるもので、少し硬めの文章で、現在東南アジアで働いているが、現地ではAmazonのプリペイドカードがまとまって購入する事が出来ないので援助してほしいという趣旨のものだった。

僕は、失恋でもしたような気持ちを抱きつつ、彼女のフォローを外した。

そして、今年に入っても相変わらず違う人々からDMが届いていた。しかし、怪し過ぎるので、「フォローありがとう」位でメッセージを送るのを止めていたのであるが、その時、DMをやり取りしていた女性のアイコンが変更されていることに気づいた。

そのアイコンはセクシーな女性ではなく、海外ヲタクのようなオジサン。しかも名前も男性の名前に変わっていた。

思わず笑ってしまった。

テレビドラマ「相棒」を想う。

2025-02-03 16:58:26 | 日記
遅まきながら「相棒 元旦スペシャル」を観た。
「相棒」シリーズは好きなテレビドラマだったけれど、session16くらいから観なくなってしまった。亀山さんが復帰した回は観たけれど、それ以降なぜか続かなかった。

でも、久しぶりに観て、面白いなと思ったのと同時に、そろそろ幕引きも考えなければならないの時期に来ているのではないかと思った。

長寿番組の宿命というべきか、皆さんよいお歳になられていたのが切なかったのである。
「男はつらいよ」や「北の国から」のようになりつつある中でも警察という組織で働いている人々の物語なので、定年退職制度は避けられない。

だからあえて「相棒」では定年退職の姿を描いても良いのではと思う。

例えば、
亀山さんが捜査一課へ移動となり、伊丹さんや芹沢さんの相棒になる。出雲さんは陣川さんと結婚し退職。
捜査一課の中園さんと内村さんも定年退職になり、警視長と警視正には女性のキャリア組が入ってくる。
警視総監には大河内さんが就き、杜さんは内閣危機管理監へ。冠城さんが内閣情報官に。
神戸さんは警視長官に抜擢。片山さんは再選を果たし官房長官へ。甲斐さんは退官後、議員となり国家公安委員長に就く。
そして、特命係に残った杉下右京さんは、最後の事件、内閣総理大臣暗殺事件の真相を仲間たちと共に追う。

事件解決後、警視庁150年史をまとめ上げ定年退職日を迎える。特命係は解散となり、杉下右京さんは渡英し、推理小説作家として第二の人生を始める。

こんな感じで「相棒」が終わるとよいなぁ。

田舎の少年に音楽を聴く耳を作った偉大なる人。

2024-12-31 16:13:28 | 日記
今日の朝刊の訃報記事に見覚えのある名を見つけた。

僕がまだ小学生だった頃のいくつかの記憶の中で今でも想い出せる記憶がある。
不思議なことにその前後の記憶は全くないのであるが、その記憶の中の一つに、クラスメイトとの会話で、なぜかウルトラセブンの歌について話したことがある。

それは、僕がクラスメイトに、

「ウルトラセブンが戦ってるときに流れる音楽あるやろぉ、あれのさぁ、あいだのとこあるやん。たーたったたーったたー、たーたったーったーたたぁー、たぁーたったたた、たぁーたたったたー、たったーぁーたたったぁーたたた、たたた、たたた、たたたってとこ。あそこなんか、ええことない? 」と、言うと、とても驚いた表情をして「なんかわからんけど、ようおぼえとんなぁ」と言われた記憶である。

YouTubeの出現と同時に、いろんな音楽がアップされるようになって、最新の曲から昔の曲まで聴ける環境になり、僕もその恩恵にあずがっていた。
そして、何十年かぶりにウルトラセブンのテーマが聞きたくなって検索すると、ウルトラセブンの音楽を愛している人がいて、その動画がいくつかアップされていた。
その中でもオーケストラ演奏の動画が目に留まったので、クリックして目を閉じて聴いてみたのである。

いきなり鳥肌が立つ。そして好きな部分の演奏が流れると感動のあまり自然と涙腺が緩んだ。自分がよいと思った事は時を経ても良いものである。

大人になってからでしか分からない事が多々あるなと思う歳になったこともあるかもしれないが、ウルトラセブンのテーマは特撮のための音楽だけではなく、オーケストラとしての音楽で、僕の中でクラシック音楽を抵抗なく聞ける土壌を作ったのは間違いなく「ウルトラセブンのテーマ」だったのだと確信した。

その作曲者である冬木透さんが亡くなられた。

ありがとうございました。


居住地の変化を見て考えた事。

2024-11-13 11:20:03 | 日記
この歳になってようやく分かったことがある。

バブル経済の頃、僕の住む小さな町にもその波及効果が訪れようとしていた。
団地の誘致やゴルフ場の誘致である。

話は具体的に進んでいて、土地買収のための現金も地域の農協に保管されていて、公民館では住民との話し合いが何度も行われていたが、知らない人が住むことを拒絶する人や、山や田畑、美しい里山が荒れてしまうと、声を荒げる反対者とそれに同調する人々の働きが計画を難航させ、ついにはバブル経済の崩壊で土地開発の計画は消えてしまった。


そして現在。人口は減少し、空き家も増え、小学校も廃校。山や田畑は放置される所が目立ち、荒れた田畑や山にはソーラーパネルの姿が見られるようになった。

土地開発に反対していた人々は鬼籍に入るか、身体の老化によって田畑に出られなくなったことが原因で放置されることになったのであるが、荒れた農地をソーラーパネルに変換してしまった人の理由のほとんどが、「土地を買い取ってくれるから」であった。

ソーラーパネル設置における環境破壊のリスクなど関係ないのである。

開墾した田畑や植林した山が荒れてゆくことは自然の保全という意味では、望んだとおりになったのかもしれないが、残念ながらソーラーパネルを設置することを選択したのも土地開発を反対した人たちである。

そこに矛盾が生じてしまっているのであるが、当事者たちはそれを「時節や社会のせい」に転嫁して、何食わぬ顔をして過ごしている。

全員がそうともいいきれないが、田舎の年長者とは、おおむねそういう人達であった。


選挙が終わって思う事。

2024-10-29 11:08:09 | 日記
衆院選挙が終わったけれど、SNSを観ていると不正疑惑や批判の応酬が続いていてもやもやする。

不正疑惑が起こった議員は、なぜ不正疑惑が起こっているのかを説明しなければならないし、当選の合否が出た後に野党間で批判し合うのも違うように思う。

もし、実際に不正があるのだとしたら、なぜ不正までして議員に執着したのか、その理由が知りたい。正当な手続きを経て当選していたなら、少しでも国がよくなるように応援もしたい。
しかし、疑念を残したままでは、応援も出来ず、批判はなくならならず、誰かが真相を明らかにしようと働きかけるのではないか。
もし、国会議員として国政においてやり遂げたいことがあるのなら、堂々と主張し有権者に訴えてゆけばよいだけであるように思う。
ただ権力や私財を増やしたいだけや、市井の人として一般企業で働く事はプライドが許さないだけなら、未来の日本のために今すぐにでも辞してほしい。

また、野党間での批判は、分裂を促すだけで国益にはつながらないのではないか。
野党がまとまらなければ、何も変わらないし、選挙の意味さえも無くなる。
もし、それが狙いで、SNS上での批判が、誰かの指示によって意図的に繰り返されているのだとしたら相手にしてはいけない。
有権者は、批判する者に対して応酬などせず、ブレずに信じる政党を応援する。これに尽きるのではないかと思う。


政治についてのモヤモヤの真相は決して明白にはならないだろう。
この歳になって、ようやくそれが政治というものであるらしいことだけは分かってきた。
そんな奇々怪々な組織に対して私達が出来る事は、信じて票を投じた議員さんが国や国民を裏切らない様にその姿勢をしっかり見続ける事ではないかと思う。

闇バイトは怪しいものである。

2024-10-22 18:20:36 | 日記
ネット上の闇バイトからエントリーをして犯罪に手を染めてしまう人が後を絶たない。

これだけ大ごとになっているのに、なぜ闇バイトに手を染めてしまうのか不思議でならなかったが、どうやら、その理由が、彼らは情報弱者だからだという。
テレビニュースや新聞はもちろんのこと、ネットニュースでも扱っているのに、彼らはその情報にアクセスしていないのである。

きっと、彼らは、今、社会でどんなことが起きていているのかまったく興味がないのだろう。

そして、いつでもネットにアクセスできる環境であるがゆえに、自分の好きなことしか見ないのであろう。しかも気に入らないものは自由に飛ばせてしまえる環境である。

おそらく、そういう思考の人達は、コストパフォーマンスやタイムパフォーマンスを気にするからこそ、シンプルに労働と対価の交換条件が高い仕事を選んだのだろう。
そこから推測すると、彼らは、この社会には楽して大きな利益を得られる仕事は存在しないということも知らないのかもしれないし、また、アドバイスを求める人もいないのかもしれない。

しかし、そういう人物だからこそ、悪知恵の働く人たちにとって、恰好のターゲットになるのだろう。

自己の選択で娯楽を自由に選べる。一家に一台しかテレビのない時代を通過してきた僕としては、夢のような環境だけれど、その利便性の弊害がここにきて顕著に表れ始めたように思う。

そして、それはネットユーザーの中でも、ネットユーザーには認識できない「大きな格差」が生じてしまったと言えるのではないかと思う。

空き家。

2024-09-30 20:49:35 | 日記
東隣の家は空き家である。主がいなくなってもう何十年も時を経た。
僕が小さい頃、その家には、おばあさんとおじさん、おばさん、その長男さん、次男さん、長女さんとその子供2人が住んでいた。
おかあさんが勢いのある人だったので、いつもにぎやかだった。
外で遊ぶ幼い僕を時々温かく見守ってくれるいい人たちであった。

幼稚園に通い出した頃、長女さんと僕と同級生の男の子と2つ下の女の子が引っ越して行った。
小学校に上がるころ、長男さんは就職で遠い所へ行った。次男さんも、就職で遠い所へ行った。
小学校高学年の頃、訳の分からない事を言いだしていた。もちろん当時は認知症という概念もないから、幻覚をみて叫んでいるお婆ちゃんに「そんなのいないよ」と一生懸命に諭した。

しばらくしてお婆ちゃんが亡くなった。おじさんとおばさんだけになった。

中学生の時、勢いのあったおばさんが亡くなり、おじさんはがっかりして肩を落としていた。
高校に入ったころ、おじさんは体調を崩して、長女さんに頼ることになった。
僕が社会に出た頃おじさんが亡くなったことを聞いた。
そして、隣の家には誰もいなくなった。そして誰も帰ってこなくなった。

その家が崩れ始めている。どうやら中の柱が折れたらしく、家が傾き、板の壁をへし折り中の土壁が露出していて、ガラス窓も割れて、瓦屋根も崩れて屋根の一部に穴が開いている。

西隣の家も、もうすぐ空き家になる。

僕が物心ついた頃、すでに二人暮らしだったお婆ちゃん。僕が高校生の頃、和服の似合う旦那さんが亡くなったので、心配になった関東にいた息子さん夫婦が定年を機に引っ越してきた。
それから三人で暮らしていたが、3年ほど前に息子さんが亡くなり、奥さんとお婆ちゃんの二人きりになった。
何度も救急搬送されていたお婆ちゃんであったが、今年の冬。いつの間にか白寿になっていたお婆ちゃんは息を引き取った。
長い間献身的な介護をしてきた奥さんは、ようやく肩の荷が下りたのか、近いうちに家をたたんで、元居た関東へ戻るのだと言っていた。

たった50年の出来事である。



確信犯。

2024-09-22 14:25:23 | 日記
職場の人との雑談で、自治会をまとめている男性から「ゴミ出し」での問題を聞いた。

その人は戦後から発展し続けた住宅密集地に元から住んでいて地域の移り変わりを見続けていた人で、これまでにはなかったルールを無視したゴミ出しをする人が現れたことによって、自治会やその地域に暮らす人々の頭を悩ませることになった。
ルールを無視されると、担当の人がそのゴミを処理せねばならなくなり、とにかく迷惑を被っているそうである。

そこで、君のところはどうしているのかを聞かれたので、ルールを無視したゴミは手を付けず、自治会の担当の人がそのゴミに注意書きをした張り紙を張り、出した本人に回収してもらうことにしていると答えた。
しかし、僕の住んでいる町は、過疎化の進んだところで、ゴミ出しをするメンバーも限られているので、今のところ、それで機能しているのであるが、その男性の住んでいる地域とは人口が違いすぎるので参考にならない。

悪質なゴミ出しを阻止する為に、その人は自治会の皆と考え、ゴミ捨て場に監視カメラを設置したのであるが、そのルールを無視する人は、監視カメラが設置されているにも拘らず、ルール無視のゴミ捨てをおこなったのであった。
実際の映像も見せてもらったのであるが、解像度が低く人物の特定は難しそうであるが、話によると、どうやら「犯人」はその地区の人ではないようで、分からないままゴミ出しをしているのではなく、前日の夜に、分別もせずという意図をもっているのである。

そして、映像にぼんやり浮かぶ男性は容姿から推測すると、50~60代の男性であり、監視カメラに映ったところで分からないだろうという確信的な行動に見て取れた。

映像からでは特定できずにいると、「どうにかならないだろうか・・・」と漏らしていたので、その場にいた人たちといろいろ意見を出し合い、監視カメラを増やし多角的に撮影するしかないのではとの結論に至ったのであるが、そもそもである・・・・・・。

いい大人が、誰かに迷惑をかける事を分かっていながら、迷惑行為を働いているのである。
しかも、「ゴミ出し」という簡単な作業で、である。

話を聞いていて、ずっともやもやしていたのであるが、きっとこういう残念な人がこの社会をダメにしているのだろうと思う。

総裁選に思う事。

2024-09-15 16:43:56 | 日記
自民総裁選の様子をTVニュースで観ていると、石破さん、高市さん、小泉さんが次の総理大臣になるのではと報じられているけれども、やはりと言うべきかネットとの温度差に驚く。

ネットでは、TVや新聞に比べ、言論の自由度が広く、ネットにアクセスできる環境である人ならだれでも個人の意見を述べる事が出来るので、十人十色の意見が混じり合い論調が一括りにならないからだと思うけれども、TVや新聞は情報を集め調べ、報道する事で対価が発生する職業であるのだから、圧倒的な情報収集力の差があるはず。

でも、ネットの情報を修正できないのはなぜなのでしょうね。本当に訳が分かりません・・・・・・。

さて、今回の総裁選で9人もの立候補者が表れたのは、やはり、次のアメリカ大統領が誰になるかわからないからなのだろうなと思いました。
アメリカの方向性がはっきりしないこの状況下だからこそのチャンスなのでしょうね。

誰が次の総理大臣になるかは全く予想できませんが、僕個人が思う首相に持ってほしい方向性としては、ヨーロッパや中東での戦争に巻き込まれない姿勢を貫ける人が良いのではないかと思う。

それは、いくら耳障りの良い言葉を述べられていても有事になってしまえばすべてなかったことになるからです。

今、日本では社会問題が山積しているけれども、大きな戦争がはじまり、その戦争に巻き込まれてしまったら、防衛関係以外の問題はすべて先送りされ、徴兵制度が復活し、日本に住むすべての成人男性(もちろん海外からの移住者も含まれるだろう。海外からの移住者の窓口を広げたのはその可能性を見越しているからではないかと推測する。)は戦地に赴かなければならなくなるであろう。
そして、言論統制が引かれ、あらゆる情報が検閲され、食糧供給も制限され、エネルギーの消費も制限され、個人への監視が強まる。そして、言論より暴力が幅を生かす。そういう時代がやってきてしまうのではないかと思う。

これだけ個人主義が広まった社会を一夜にして専制主義に変革するのである。
そして、それをよしとするのであれば、覚悟を持って国に協力せねばならない。

もし、その危機を回避できるチャンスが私達にあるとすれば、次の総理大臣が決まり、解散総選挙になった時、投票権のあるすべての人々が投票権を行使することしかないのではと思う。

これは、あくまでも、個人的な妄想でしかないけれど、菅さんが進次郎さんを推していることから考えると、アメリカ大統領が誰になろうとも、柔軟に傀儡として機能し、日本はアメリカと共にあることを示す事が出来るからではないかと思う。

(Ⅹ)を観ていると、ウクライナ戦争は収集が付かなくなりつつあるように感じる。
もし、本格的に戦争が各国に飛び火してしまうなら、日本も、今のままでは高確率で大戦に巻き込まれてしまうのではないかと思う。


戦争を語る上で・・・。

2024-09-05 19:33:43 | 日記
ウクライナ戦争関連のSNSでは、相変わらず、親露派、親宇派と論調が分かれていて分断が起きていて同一する兆しもない。
これだけ情報が溢れているのになぜだろうか?

ロシアが国境を越えて軍事侵攻したとき、日本のメディアはこぞってそこに至る理由を報じることなくロシアが攻め入ったと報道した。
その結果、世論はウクライナ支持に傾倒したのであるが、日本のメディアは明治時代から国の発展と共に成長し、当初は正義もあったが、次第に軍に寄り添うようになり、戦後はアメリカと共に発展してきました。
つまり、大きな出来事などの都合の悪い真実は隠蔽し虚偽を伝えるといった手法が今もなお継続されているといえます。

しかし、現在ではネットという情報網があり、多方面からの情報がアップされるために、次第にメディアとの報道に齟齬が生じ始めました。
検索すれば、真実に近いところまで調べられることもあるようですが、それでも、人にはなぜか「自分が信じたいものを信じたい」という思考性がある為に容易に考え方を転換できません。

それによって、分断が生じてしまっているのだと思う。

また、戦争の善悪は容易に語れないはずであるのに、安易に善悪を決めつけてしまう傾向も見られます。

大東亜戦争においても、何故開戦に踏み切ったのか、なぜあれほどの犠牲を出しながらも戦い続け敗戦してしまったのかが、未だに明らかになっていません。
もし仮に、戦争が都市伝説的な謎の組織によって作り出されているとしたら、その組織が公に認められ、当事者の口から真実が語られなければ、善悪を決める事すらできません。

戦争は、殺し合いであり、侵略行為が始まりといえます。
そこには、思想的な正しさや、国や誰かを護る為に戦っている者もいれば、戦争にかこつけて私利私欲の為に非人道的行為を働く者もいるでしょうし、様々な側面から戦争が語られれば、善悪同じ分だけ語ることができてしまうでしょう。

正義と悪が混在している。それが戦争の事象なのだと思う。 

ウクライナ戦争においては現在進行形であり、メディアやネットを通してリアルタイムに情報を受けとる事が出来ていますが、それでも論調が割れるという事象は、戦争の善悪を決めることは難しいといえるのではないかと思う。

そこを踏まえた上で、戦場から遠く離れた日本で暮らす私達は、これからどうすべきかを考えてゆかなければ、日本もいずれ戦禍に巻き込まれてしまうのではないかと思う。




近未来の交通時事情。

2024-08-31 15:31:54 | 日記
僕のブログを読みに来ていただける方ならうすうす気づいているのではと思いますが、事あって現在は車の運転を生業としています。(介護現場を離れた理由はもう少し気持ちの整理がついてから書き残してゆこうと思います)
なので職業柄、運転時間は長くなり、仕事中に様々な気になる事に出くわす機会も増えました。

今日は、その気になる事の中から、「信号待ち」での事象を一石。

前の車一台を挟んでの信号待ち。前方の信号が青に変わり、信号に従って進もうとすると、信号が変わったにもかかわらず、全車が発信しない。
こんな時、いつも頭の中で数を8まで数えてから軽くクラクションを鳴らすことにしている。
それは信号が変わってすぐに動き出さない理由がいくつか考えられるからであるが、なぜかクラクションを鳴らしても発進しない車があります。

クラクションを鳴らす前に前者のバックミラーやサイドミラーで様子を探ってみると、ほとんどの場合スマホをいじっているので気にしないのですが、驚くのは、8秒待ってクラクションを鳴らしても動かない人がいるのである。

さらに、軽くクラクションを鳴らしても一向に動かない。
後ろに待っている車があると、さすがに焦ってしまうが、煽る様なクラクションの鳴らし方をすると、トラブルに巻き込まれてしまう危険性もあるので、それはぐっと我慢。
様子をうかがっていると、どうやら、切りのいいところまでスマホを触っていたいようす。落ち着いて再度軽くクラクションを鳴らすと、何事もなかったかのようにようやく走り始める。

思わずため息が漏れる。

信号が青に変わってから20秒弱。こういうケースが増えたように感じる。
その事象は、人が、公共性よりも個人の感情を優先することを無意識下で選択していると言えるのかもしれない。

平成後期に生まれた人たちは誕生の瞬間からスマホが存在しているので、スマホを持てない生活環境でない限り「無い生活は無い」と言い切れ、それは多くの人がスマホに依存するという事になると思う。
また、海外移住者のドライバーも増加傾向にあるので、「公共性より個人」という思考を持った人もそこに加わることになるのではと思う。
したがって、今後上記のような事象は増加してゆくのではないだろうか。そして、運転中、スマホが手元にある事で大きなトラブルにつながるのではないだろうかと心配しつつ、日々安全運転に勤めている今日この頃です。

高校球児にかける言葉。

2024-08-24 20:33:30 | 日記
今日の朝刊の中に「日韓両国快挙に称賛。SNSでは中傷の声も」という見出しを観た。

僕は高校野球には興味がないので、「韓国系の高校が優勝したんだなぁ」としか思わなかったのですが、その高校が批判されているのを一昨日くらいの(Ⅹ)で知っていたので、記事を読んでみて、問題が大きくなっているのだなと感じた。

しかし、なぜ、批判が出てしまったのでしょうか。

高校球児の彼らは平成生まれで、大東亜戦争とは無関係。
戦前、戦中からのルーツ持つ先祖がいて、韓国語も話せる人達というだけなのに、野球にも日常生活にも彼らと何の接点もない人がなぜ批判するのでしょう。

もし仮に、接点があって、実際に被害を被っているというのであれば、警察に届けるべきなのではないでしょうか。

それ以外の理由があるのだとしたら、批判している人のナショナリズムがそれを許さないからですか? アイデンティティがそれを許さないからですか? 

でも、それは、個人の感情の問題ではないでしょうか。個人の感情の問題なら、無関係な人に感情をぶつけるのは間違いではないでしょうか?

もし、主張していることが政治的な問題なら、私人にではなく、政治家に投げかけることが筋ではないでしょうか?

政治的批判は、頑張っている子供たちにかける言葉ではないと思う。

さようなら。草薙素子。

2024-08-20 21:01:46 | 日記
SNSを観ていたら、フォローしている人のポストに信じがたいことが記してあった。
慌てて検索すると、その人の名がトレンドに上っていた。

彼女の存在を知ったのは、士郎正宗さん原作の攻殻機動隊という漫画のアニメーションで押井守さんが監督をした「イノセンス」
士郎正宗さん、押井守さん、共に好きなクリエイターがこの作品で巡り合ったことも僕にとっては奇跡的だった。
でもそれ以上に、僕をハマませてしまったのは、草薙素子というキャラにゴーストを吹き込んだ田中敦子さんの存在だった。

「田中敦子」を検索すると、所属事務所からのメッセージと、息子さんからのメッセージも続けて見る事が出来た。

忘れないよ・・・・・・。さようなら草薙素子。