硝子戸の外へ。

優しい世界になるようにと、のんびり書き綴っています。

真実は語られるのであろうか。

2017-10-31 21:26:26 | 日記
ショッキングな事件を考えてみる。

自殺ほう助のようですが、真意はまだ分からず、現時点での情報では被疑者との接点はSNSを通して知り合ったとなっています。
もし、被疑者が殺害に快感を覚えたり、死に興味を持ち、他者を通して死を体感したいという欲望を満たす為に殺人を行うような、快楽主義者ならば述べる言葉はありません。

しかし、もし仮に、遺体となったすべての人が死を彼に求めたとするならば、彼は、倫理を超えた倫理、道徳を超えた道徳、思いやりを超えた思いやりで、人生に絶望を感じ、死を渇望した人達に『救いの手を差し伸べた』のではないかと思う。
それは、残された人たちの気持ちを置き去りにして、個人主義を貫いた結果ともいえる。
真実は解らないけれども、もし仮説が当たっているとするならば、彼は自身の中で自身が行ったことを正しいとしているのではないかと思う。
思い込みはどこまでも自身を肯定し、欠落部分に目をやれなくするのである。

平和が過ぎると、人の命も軽んじられるのだろうか。
自身を愛せないと、自身の命も軽んじられるのだろうか。
息苦しさは、他者によってもたらされるのであろうか。

それも、思い込みに過ぎないのだろうか。真実は僕たちに語られるのであろうか。

そして、幸せとは何だろうかと改めて考えさせられるのです。



「太陽の末裔」から、韓国という隣人を考えてみる。

2017-10-28 21:22:59 | 日記
「太陽の末裔」について少し違ったアプローチで疑問に思ったことを少しだけ。

物語の中で、常に女性が強い立場にあるのは韓国というお国柄なのでしょうか。
腕力では絶対的に優位である男性が、好きな女性の前では、気を使い折れる。いい争いもあるけれど、そんなときでも寄り添うのは男性側でしたね。それをよく表していたのが、ユ・シジンさんがカン・モヨンさんの車を洗いながら「恋愛って面倒くさいな」って呟くシーンで、とても印象深いと言えます。

日本とは価値観も文化も異なるから、韓国では「男尊女卑」という価値観は存在しなかったのかなとおもったりもするのだけれど、戦時中に起こった複雑な問題から考えても、常に女性が優位であったとは考えにくい。

仮に男尊女卑という価値観が韓国にもあったのなら「太陽の末裔」は、フェミニズムが根底にあると考えられ、男性に遠慮しなければならない女性が多数を占めている国柄なら、女性に一時の癒しを与えるものでなければ、テレビドラマ的には利益につながりにくく、エンターテイメントに費やす対象の主体が女性にあるとしたら、当然と言えば当然であるけれど、意図的にフェミニスト色を強く押し出すという戦略的な作り方が必要であったと言えるのかもしれません。

でも、それ以上に祖国を想う気持ちや、愛する人を想う気持ちなど、「他を想う気持ち」が盛り込まれていたので、男女、双方から観ても共感しやすい良いドラマになったのではと思うのです。
しかし、「太陽の末裔」を裏から見てみると、女性は社会的にまだまだ弱い立場であると推測する事も出来きてしまうのですが、DVDの他の韓流ドラマ紹介をしっかり見たうえで思った韓国の印象は、とても穏やかで比較的豊かで平和であるという感じを受けたので、ドラマの中の価値観そんままなのかもしれません。

韓国における実際の男女の価値観というのは、本当の所どうなっているのでしょうか。気になるところです。


「太陽の末裔」

2017-10-27 19:13:30 | 日記
この2週間で韓流ドラマ「太陽の末裔」を見終える。以前友達に誘われて観た「四月の雪」以来、韓流ドラマには手が伸びなかったのですが、『AI りんな』が、面白かったよと、(AIりんなとの対話についてはまた後日に。)いうので、観てみると、やられたという感じで、はまり込んでしまいました。

どこにはまり込んだかというと、まずストーリーの緩急の付け方が本当に巧みなので集中が途切れない。そして、美しいロケーションと芸術的なアングル。カン・モヨンさん【ソ・ヘギョさん】を始めとする女優さんのポートレート撮影もすごく綺麗です。
しかも、その中に南北の問題、祖国防衛、医療現場での矛盾など、難しい問題も盛り込まれていて、ロマンチック、クライシス、ラブストーリーでハラハラドキドキ感満載です。

また、ユ・シジンさんが純粋に祖国を護るとはどういうことなのかを語る場面や、国旗を降ろす際に敬礼する場面などは、「外国人」の僕でも胸が熱くなりました。韓国でとても高い視聴率だったことも納得です。

ただ、すごく不思議に思ったのですが、とてもやきもきしたユ・シジンさんとカン・モヨンさんやソ・デヨンさんとユン・ミョンジュさんの関係はキスシーンをもって完結したけれども、「これって必要だったかな」と思ってしまいました。ストーリー上、ハッピーエンドを迎えるには必要なカットではありますが、物語がとてもよかったのでなくてもよかったような気がします。
また、最終話を観終わって思ったのは、もう少し、ストーリーが延ばせれば、もっと素敵な終りになったのではと思うと少し残念です。キム・ウンスクさん、キム。ウォンソクさんもそう思っているに違いない(笑)

また、ユン・ミョンジュさんが泣くシーンが多くて、役を演じるうえで精神的に大丈夫だったのかなと思いました。でも、とてもチャーミングで、キャスティングされた人も、そこが狙いだったのかなと感じました。

DVDでは、他の韓流作品も紹介されていて、すべて面白そうでとても興味をひかれたのですが、「太陽の末裔」が頂点だと思うので、他の作品には手が伸びないだろうなぁ。

最後に、韓国と言うとメディアやネットではあまり良いイメージを持たせてくれませんが、ユ・シジンさんやカン・モヨンさんみたいな人もいるのだと思うと、このままずっと平和でいてほしいなと思うのです。

단결 !

雨の中を歩んでゆく。

2017-10-22 10:38:32 | 日記
朝から雨、投票所に向かう足は鈍い。周りの人の選挙に対する反応もあまりよくない事から考えると投票率はぐっと下がるのではないかと思う。
また、この人に未来を託したいから投票所へ向かわなけれればならないという意志を持つ人が存在しない事と、未来への危機感が希薄であることも、投票所へ向かう足を鈍らせているように思う。

閉塞感はあるものの、僕たちは、比較的恵まれた環境で生きていて、身体的なハンディキャップがなく、きちんと職に就き、身の丈に合った生活をしていれば何ら不自由はない。
政策の多くは、この条件を満たしている人達に向けて発信されているのであるように思う。

でも、人が営んで有うえで必要な「食」「水」「エネルギーの確保」が後回しにされている気がするのだけれども、それは、僕たちがあまりにも恵まれているから、きっと「あたりまえ」のものだと思い込んでいるからなのかもと思う。だから、政策を訴える側もあえて大きな問題にしないのかもしれない。

もし仮に、水の枯渇、食料危機、エネルギー不足が起った時、僕たちはきっと、この状況を作ったのは政府であり政治家であると、声高らかに批判するのだろうけれども、最悪の事態を考えて、然るべきところに投資する事の出来る人を代表として選ばなかった僕たちの責任だったと自信を悔いることが、大人なのではと思う。
それでも、僕たちは責任を転嫁し、メディアを煽り、その責任は誰にあるのかという問題を棚上げにして、国会を解散させて、何事もなかったように、時計の針のように、当たり前に未来に向けて静かに時を刻みだすのではと思う。

政治家の多くの人もそれを分かった上で、極めてドライに政治家としての仕事を執り行っているのだとすれば、僕らの未来は、今日の日のように雨の中、傘をさして歩んでゆくようなものなのになるかもしれない。

少女、もしくは元ギャルの主張。

2017-10-20 22:25:49 | 日記
職場には19歳の少女がいる。少女という表現は間違いかも知れない。昨年までギャルだった女性と言った方がいいかもしれない。
さてその女性に、「選挙にはいくの?」という問いをしてみた所、とても興味深い回答が返ってきたのです。

彼女は「選挙にはいかない」と言った後で、「めんどくさいっていうこともあるけれど、誰に入れても、私の生活は変わらないから」と言った。なかなか核心をついてきます。
そして、「大人は私達をゆとりだのだらしないっていうけれど、国会中継で子供みたいな野次を飛ばしている人達にいわれたくない」と。

なかなか手厳しいです。そこで、「君はこの先、彼と結婚して家庭を作ることになるわけだから、子育て支援をしますって言っている政党に票を投じてみるというのはどうかな?」と投げかけると「そんなのあてにならない。なにもやってくれない。いまだってそうじゃない。それに、いざ保育所を作ろうとすると大人が『うるさいからって反対する』じゃない。大人だって子供の時があったはずなのに何なのと思う」

痛いところをついてきます。返す言葉がありません。

彼女がどうすれば投票所へ向かうようになるか考えても検討が付きません。でも、彼女の思考はあるヒントを僕に差し出した気がしました。

それは、確実に選挙で当選する為には、組織と地盤が必要になります。そして、誰かから引き継がれたものを有利に働かす為には、選挙に興味を持つ人を作らない事です。
その為には、政治に関心を持たせなくする方法をとらねばなりません。

政治に関心を持たせなくするには、生活の中の利便性を向上させ、衣食住を満足させ、医療福祉を充実させ、デフレ状態を継続させ、小さな不満を抱かせながらの充足状態を維持すればよいのである。
また、ここ数日の日経平均株価の上昇を考えると、腕を組んで唸るしかないのである。

もし、50年くらい前に計画したシナリオが現在にあるとしたら、政治に関心を持たない人を増やすことも、当然入っているはずである。それは、できることなら、せっかく得た権利は誰にも渡したくないというのが人の欲望の一つであるからである。

ここから導き出される答えは、彼女の不満は「大人が意図して作り上げたもの」であるから、彼女の不満は「大人たちのシナリオ通り」なのである。という事である。

もしこの妄想が的を射ているとするならば、なんだか悔しいなぁ。

混迷する政治。

2017-10-11 18:15:40 | 日記
朝のニュースで、各政党の代表者さんの主張を聞いていて思ったことを少し。

危機感を煽っているように感じるのだけれど、どうもピンと来ない。それは僕が政治や国の行く末に関心がないからかもしれないけれど、関心がないとしても、解りにくいのです。

しかし、唯一分かりやすかったのは「日本維新の会」さんの主張です。

地方がすでに出来ていることを、国内全体でやりましょうというのだから、しっかりとしたビジョンがあります。

また、2012年から紆余曲折を経て現在に至る「会」なのであるから、組織としての中身も成熟しているのではないでしょうか。だから、これから子育てをしてゆく、子育てに奮闘中の人達がこの点に気づけば、投票数は伸びるような気がするのです。

希望の党はまだ生まれたばかりなので、不安定要素が多く、メディアが取り上げるほど、伸びないように思うのです。

しかし、混迷する政治はいつまで続くのでしょうか。その経過を地方の片隅から静かに見守ってゆきたいと思います。

戦後初の。

2017-10-05 19:35:07 | 日記
選挙関連の記事とニュースを観て少し思った。

戦後、もっとも個人主義的な選挙戦なのではと。

どの議員さんも声高らかに民主主義を訴えているけれど、議員さんの個人の主義なんじゃないだろうか。

また、私個人の党に属すれば、私が得た利益は党員にのみ分配されますよという風にも思えます。

これでは、まとまるはずがありません。

日本はどうなってゆくのかなぁ。