硝子戸の外へ。

優しい世界になるようにと、のんびり書き綴っています。

出でよ! 社会に変革を起こすリーダー達。

2017-06-17 21:28:23 | 日記
もやもやする仕事を終えテレビをつけると「社会の変革を起こすリーダーの育成」というテーマで軽井沢にあるインターナショナル・スクール・オブ・アジア軽井沢という全寮制の学校が取材されていた。
興味が引かれたので、腰を落ち着けしばし観覧。

次世代のリーダーを育て、社会を変えてゆこうという壮大な構想を知性と情熱をもって取り組んでいらっしゃる小林りんさんの純粋な熱意と行動力に感動したのですが、ここでも「お金」の問題が隔たっていた。

次世代のリーダーになるべく人材への先行投資はリターンも大きいかもしれないけれどリスクも高い。
リターンを考えて「人」に投資してゆくと、必ず矛盾が生じ、焦げ付く前に手放そうとする人が出てくるはずである。
少年少女達の未来は、未開であるがゆえに、リスクが伴う。したがって、彼らに投資することは、見返りを求めないという前提で行わなければならない。
だから、継続させてゆく為には、現在の大人たちの情熱がカギとなるのだけれども、一過性の情熱で留まってしまえば、すべては夢物語で終わってしまうたいへん不安定な構造でもある。
しかし、卒業した彼らが社会に出てリーダーになり、学校に投資する側になれば、小林りんさんを中心とする人たちの思想は循環してゆく事になるのだけれども、そこまで道程を大人たちは支え続けられるだろうかという不安は消えない。

また、「ISRK」とは真逆に位置する、知性を持たざる者、貧困に喘ぐもの達が、暴力によって社会にのし上がる構造は、消し去れないはずであるから、リーダーとなった時、如何にして暴力と対峙してゆくのか、彼らの力量が問われる事となる。

貧困と暴力。人類の根源的な問題を知性はどのように解決してゆくのだろうか。
神の言葉を語った者達でさえも、実現することが出来なかった世界を創造してゆこうとしているのだから、壮大である。

僕には何もできないけれども、いつか「ISRK」の卒業生が、企業のリーダーや、一国のリーダーになり、多くの人を幸福に導き、心に平安が訪れる日を楽しみに待っていたいと思う。

お金は怖い

2017-06-09 21:35:00 | 日記
俳優の小出さんの記事が新聞に載っていた。週刊誌の広告見出しにも大きく取り上げられていた。小出さんは事実を認め謝罪しているという事はおおよそ事実であろう。どんな内容なのか気になり、朝、いつものジュースを飲むために出勤途中コンビニに寄り、小出さんの記事を読んでみた。

ライトな官能小説を読むような記事に疑いつつも、少し気分を害する。

小出さんのキャリアなら、彼がメディアに登場すれば多くのお金が動くのであろう。大きなお金が動くのであれば、誘惑も多いだろう。

彼の存在がお金に換金されるされるのだから、良くも悪くもそのお金に群がる人々は多いだろう。

そこには妬みや嫉妬もあるだろう。

彼は目先の欲望の為に、欲望の先にある大きなリスクに目を伏せてしまった。

彼がかかわった仕事は次々とキャンセルされ、多くの人が被害を被る事となった。

そして、お金は人を幸せにする反面、人を平気で傷つけて不幸にしまうものなのかと痛感した。


介護現場の離職率の高さは。 その3

2017-06-06 21:15:39 | 日記
職員さんの入れ替わりが激しい業界である。しかも横から流れてくる人が圧倒的に多い業種である。

もう、構造的に仕方のない事であるけれど、離職率の高さには共通する理由が存在する。其の理由を様々な視点から考えてみて、今まで述べてきましたが、決定的な原因を見つけてしまったような気がした。

様々な雑談は時に無意識にその人のコアの言葉を発する。皆は雑談であるが故に気づかない、気に留めない。会話は常に上面を横滑りしているので記憶に留まらない。

その中で冷めた目で客観的に観察していると、時々目から鱗が落ちるような発見してしまうのである。今回も、無防備なとりとめのない雑談から導き出されたものである。


介護職の離職率が高い理由は、他者に関心を持たなければならない職業であるのに「他者に関心がない」人が多いからなのではと思った。

他者に関心のない人が介護の仕事を新人さんに指導しても、他者に関心がないのだから、他者に関わる仕事を好んでエントリーしてきた人の心に響くわけがないのである。
求めていたものが保有されていなかったのだから、失望するしかないのである。それは、エンディングのないRPGをプレイし続けたように。

無論、他者を利する事に重きを置く職員さんもいらっしゃるけれど、離職率の高い施設の非言語な離職理由はここにあると思う。