目的のお宿は大きな通り沿いにあるので、すぐ見つけられた。
先ずはよく周りを見て構造を見極める。そして靴を脱ぐ。ロッカーに入れる。鍵をかける。フロントに行く。このように自分の中で順番を決めてから行動に移してゆく。しかし、チェックインは一向に慣れない。緊張するのである。住所などを記入するとき、ついつい字が浮いてしまうのである。
フロントでは、女性が柔和に、かつ丁寧に説明をしてくれている。その様子を見てこのお宿は大丈夫だと安心する。大げさかもしれないがいつもこんな感じである。
前の人を見て流れは掴んでいたので手際よくチェックインを済まし、部屋までのルートを覚え荷物の軽量化を図り、見た目よりも快適性を重視し汗対策のタオルを首に巻き、焼けたアスファルトにエネルギーを奪われながら夏祭り会場を目指した。
スマホの時計を見ると開始時間が迫っていて、日は沈み街明かりが輝き始めていた。
よくよく考えると、この時間にこの辺りを歩くのはたぶん30年ぶり。しかし、あの頃の記憶はほとんどない。よく来たディスコも(時代がそんな雰囲気だったし、テレビの影響も大きかったのです)どの通りにあったかすらも思い出せない。
今は、後にそれがバブル経済と呼ばれ、短い流行だったという印象だけが残っている。
時代は違うにせよ「僕もあんな感じだったのかな」と思いながら楽しそうに戯れている若者たちを遠い目で見つめ、広小路公園へのルートを迷うことなく歩いてゆく。
開始時間前に到着し、暑さもあってのどの渇きを覚える。
水分補給しようとブースを回ってみるが、驚くべきことに(見つけられなかっただけなのかもしれないが)ビールの販売しかない。たしかにこれだけ暑ければビールの方が旨いのは分かる。しかしビールには利尿作用があるので、イベントの途中で用を足すために席を立つことだけは避けたい。
ブース前には紳士淑女が列をなしているが、万全の態勢で夏祭りを見たいので意志を固くしてここも耐える。
暫くすると、入場する列ができているのに気づき、最後尾を示す看板を持つスタッフさんのいる場所へ移動。
「席がいっぱいになった時点で座れなくなります。ご了承ください」と声をかけている。
椅子の数を横目で確認し列の長さをみるとその可能性は大であった。
まぁ並んでしまったものは仕方がない。もし溢れたら、どこかで飲み物を買ってから場外から見物しようと決め、そのまま流れに乗ってゆく。
しかし、運よく席は空いていて、かろうじて最後尾に近い席に座る事が出来た。
これはラッキーである。
さて、夏祭りの出し物は告知で知っていたけれど実際どんな感じになるのかなぁと期待しながらしばし待つ。
この会場に来た時から気になってはいたが、お客さんの年齢層が高い。見た目が50歳から70歳くらいの男性で多くが占められていた。
「ズバリ!」は平日午後からのラジオ番組であるし、内容が「かつての深夜番組のノリ」に近く、あの時間に聴けるリスナーとなると年齢的に限定される。
現代の高校生や大学生の多くの人は「ラジオは聞かない」という。だから、この現象はリアルな聴取者層を如実に表しているのだと思った。
先ずはよく周りを見て構造を見極める。そして靴を脱ぐ。ロッカーに入れる。鍵をかける。フロントに行く。このように自分の中で順番を決めてから行動に移してゆく。しかし、チェックインは一向に慣れない。緊張するのである。住所などを記入するとき、ついつい字が浮いてしまうのである。
フロントでは、女性が柔和に、かつ丁寧に説明をしてくれている。その様子を見てこのお宿は大丈夫だと安心する。大げさかもしれないがいつもこんな感じである。
前の人を見て流れは掴んでいたので手際よくチェックインを済まし、部屋までのルートを覚え荷物の軽量化を図り、見た目よりも快適性を重視し汗対策のタオルを首に巻き、焼けたアスファルトにエネルギーを奪われながら夏祭り会場を目指した。
スマホの時計を見ると開始時間が迫っていて、日は沈み街明かりが輝き始めていた。
よくよく考えると、この時間にこの辺りを歩くのはたぶん30年ぶり。しかし、あの頃の記憶はほとんどない。よく来たディスコも(時代がそんな雰囲気だったし、テレビの影響も大きかったのです)どの通りにあったかすらも思い出せない。
今は、後にそれがバブル経済と呼ばれ、短い流行だったという印象だけが残っている。
時代は違うにせよ「僕もあんな感じだったのかな」と思いながら楽しそうに戯れている若者たちを遠い目で見つめ、広小路公園へのルートを迷うことなく歩いてゆく。
開始時間前に到着し、暑さもあってのどの渇きを覚える。
水分補給しようとブースを回ってみるが、驚くべきことに(見つけられなかっただけなのかもしれないが)ビールの販売しかない。たしかにこれだけ暑ければビールの方が旨いのは分かる。しかしビールには利尿作用があるので、イベントの途中で用を足すために席を立つことだけは避けたい。
ブース前には紳士淑女が列をなしているが、万全の態勢で夏祭りを見たいので意志を固くしてここも耐える。
暫くすると、入場する列ができているのに気づき、最後尾を示す看板を持つスタッフさんのいる場所へ移動。
「席がいっぱいになった時点で座れなくなります。ご了承ください」と声をかけている。
椅子の数を横目で確認し列の長さをみるとその可能性は大であった。
まぁ並んでしまったものは仕方がない。もし溢れたら、どこかで飲み物を買ってから場外から見物しようと決め、そのまま流れに乗ってゆく。
しかし、運よく席は空いていて、かろうじて最後尾に近い席に座る事が出来た。
これはラッキーである。
さて、夏祭りの出し物は告知で知っていたけれど実際どんな感じになるのかなぁと期待しながらしばし待つ。
この会場に来た時から気になってはいたが、お客さんの年齢層が高い。見た目が50歳から70歳くらいの男性で多くが占められていた。
「ズバリ!」は平日午後からのラジオ番組であるし、内容が「かつての深夜番組のノリ」に近く、あの時間に聴けるリスナーとなると年齢的に限定される。
現代の高校生や大学生の多くの人は「ラジオは聞かない」という。だから、この現象はリアルな聴取者層を如実に表しているのだと思った。