夕飯を食べ終わりお茶を飲んでいると、お母さんが僕の足をつついてきて小さな声で「あの話!」と言ってきた。僕は緊張して、なかなか言い出せなかったから、お母さんが後押しをしてくれた。
「あのね。むつきから少しだけお話があるから聞いてあげてほしいの。ほら、むつき。」
僕は、勇気を出して父さんに言った。
「犬がほしいんだけれど、だめかな?」
「犬かぁ。うーん。」と、言って腕を組み唸った。それを見たお母さんは、
「私も犬好きだし、前に何度も話をしているし、むつきも、もう6年生なんだし、そろそろいいかなって思うの。」
静かに聞いていたお父さんは、大きくうなずいて、
「むつきの気持ちはわかったよ。そうだね。前から犬を飼うって言う話もしていたし、いい事と悪い事も判るようになってきたしね。でも・・・。」
そう言って、お茶を飲んで、しばらく手に持った湯飲みを見ていたお父さんは、
「じゃあ問題です。犬を飼うことで大切な事ってなんだかわかる?」と、言った。
僕は突然の問題にびっくりして「えっ!なにかあるの?」と、言うだけで精一杯だったから、隣にいるお母さんに助けてもらおうとお母さんを見ると、ニコニコしながらお父さんを見ていた。
僕は思わずお母さんに「同盟の約束!」と、小さな声で言ったけど、お母さんは笑顔で、
「それは、むつきへの問題だよ。むつきが答えないとね。」と言って、助けてくれない。
「この問題が解けないと、我が家で犬は飼えません。さぁ。がんばって考えましょう。」
お父さんはそう云って笑った。僕は少し悔しくなって
「その問題ってそんなに大事な事なの?犬を飼うだけの事じゃない!」
と、言ってしまった。そうするとお父さんは真面目な顔をして
「いいかいむつき。この問題は犬を飼う人にとってとても大切な事なんだよ。もちろん犬にとっても大切な事なんだよ。だからこれが判らないと犬は飼えない。」
と、きっぱりと言ったから、僕は何も言えなくなってしまった。するとお母さんは、
「むつき。それは本当に大切な事なの。この家に犬が来るか来ないかは、あなたの答えにかかってる。がんばってね。」
と、言った。それを聞いていたお父さんも、
「期限はないから、じっくりと考えていいよ。もちろん友達に聞いても、本で調べてもいい。ただし、お母さんに聞いてはいけません。なぜなら、お母さんは答えを知っているからです。なるべく、自分の力でその答えを探すんだよ。」
と、優しく言ってくれた。僕は安心して
「わかったよ。答えを見つけてみるよ。」
そう言うと、隣にいたお母さんは小さくうなずいて僕の頭をなでてくれた。
「あのね。むつきから少しだけお話があるから聞いてあげてほしいの。ほら、むつき。」
僕は、勇気を出して父さんに言った。
「犬がほしいんだけれど、だめかな?」
「犬かぁ。うーん。」と、言って腕を組み唸った。それを見たお母さんは、
「私も犬好きだし、前に何度も話をしているし、むつきも、もう6年生なんだし、そろそろいいかなって思うの。」
静かに聞いていたお父さんは、大きくうなずいて、
「むつきの気持ちはわかったよ。そうだね。前から犬を飼うって言う話もしていたし、いい事と悪い事も判るようになってきたしね。でも・・・。」
そう言って、お茶を飲んで、しばらく手に持った湯飲みを見ていたお父さんは、
「じゃあ問題です。犬を飼うことで大切な事ってなんだかわかる?」と、言った。
僕は突然の問題にびっくりして「えっ!なにかあるの?」と、言うだけで精一杯だったから、隣にいるお母さんに助けてもらおうとお母さんを見ると、ニコニコしながらお父さんを見ていた。
僕は思わずお母さんに「同盟の約束!」と、小さな声で言ったけど、お母さんは笑顔で、
「それは、むつきへの問題だよ。むつきが答えないとね。」と言って、助けてくれない。
「この問題が解けないと、我が家で犬は飼えません。さぁ。がんばって考えましょう。」
お父さんはそう云って笑った。僕は少し悔しくなって
「その問題ってそんなに大事な事なの?犬を飼うだけの事じゃない!」
と、言ってしまった。そうするとお父さんは真面目な顔をして
「いいかいむつき。この問題は犬を飼う人にとってとても大切な事なんだよ。もちろん犬にとっても大切な事なんだよ。だからこれが判らないと犬は飼えない。」
と、きっぱりと言ったから、僕は何も言えなくなってしまった。するとお母さんは、
「むつき。それは本当に大切な事なの。この家に犬が来るか来ないかは、あなたの答えにかかってる。がんばってね。」
と、言った。それを聞いていたお父さんも、
「期限はないから、じっくりと考えていいよ。もちろん友達に聞いても、本で調べてもいい。ただし、お母さんに聞いてはいけません。なぜなら、お母さんは答えを知っているからです。なるべく、自分の力でその答えを探すんだよ。」
と、優しく言ってくれた。僕は安心して
「わかったよ。答えを見つけてみるよ。」
そう言うと、隣にいたお母さんは小さくうなずいて僕の頭をなでてくれた。